『星のや軽井沢』のメインダイニング「日本料理 嘉助」
旅の楽しみの1つと言えば食事。
夕食は星のや軽井沢のメインダイニングである「日本料理 嘉助」へ。
日が沈んだ後はほのかに照明が灯り、昼間とはまた違った落ち着いた雰囲気に変わっていました。
頂いたお料理は、山の懐石「初冬」です。
冬の始まりの時期に採れる旬の食材を使い、四季を感じながら頂けるお料理がたくさん出てきます。
1品1品のこだわりが凄く、食べるのが勿体無く感じるほど!
まず出てきたのが、先付の「蟹のりんご和え」。
蟹のりんご和え
可愛らしいサイズのりんごの中に、蟹の身・味噌・内子、そしてりんごやセロリが入った、さっぱりしながらも甘みのある美味しい一品。
りんごは甘く美味しいので、ついつい丸かじりしたくなるのですが、全て食べてしまうと後半にお腹いっぱいになってしまうので注意です。笑
お次は煮物椀の「蕪のすり流し」。
蕪のすり流し
中央には鳥のつみれとわさびがあり、その周りに蕪のすり流しが入っています。
口の中で噛むとつみれの旨味とお出汁の効いたおつゆ、ピリッと効いたわさびが合間って、奥深くとても美味しい!
ほっと心が温まるようなお味でした。
そして驚いたのがこちらの「山と海のお造り」。
山と海のお造り
手前の丸いお皿に乗っているお魚はなんと鯉!
通常は臭みが気になりがちな鯉ですが、仕入れた鯉を数日敷地内の水で泳がせ、浄化させてから調理しているそう。
まったく臭みもなく、むしろ甘みのある上品なお味で、酢味噌につけて美味しく頂きました。
珍しいと言えば、こちらの「大根と猪」も。
大根と猪
切り干し大根の戻し汁で炊いた甘みのある柔らかい大根の上に、柔らかく煮込んだ猪の肉が乗っています。
ジビエ料理で親しまれている猪ですが食べるのは初めて。
クセがあるのかなと思いきや、たんぱくで美味しく、獣っぽさも全く無いので、非常に美味しく頂きました。
アクセントの柚子もベストマッチ。
そしてそして…、コースの中で驚いたのが、芸術的に盛り付けられた八寸「嘉助 初冬の肴」。
嘉助 初冬の肴
揚げ銀杏や葱の豆腐、発酵バターが入った干し柿など、7種類の小鉢が美しく盛り付けられたもの。
しかもこの小鉢、おかわり自由!
一口サイズで盛り付けられたお料理を味わいつつ、お気に入りのものがあれば追加でオーダーも可能。
基本はこういったコースはおかわりというのが無いのが通例ですが、八寸だけは自由に好きなだけ食べて貰いたいと、料理長の粋な心遣いが反映されているそうです。
そしてメインは「まながつお味噌漬け焼き」と「牛サーロイン炭火焼」。
牛サーロイン炭火焼
夫婦でそれぞれ違うメインを頼み、シェアさせて頂きました。
まながつお味噌漬け焼き
まながつおはしっとりと焼きあがっており、お味噌の風味がしっかり染み込んでいて美味。
牛サーロインも、口の中でとろけてしまうような柔らかさと旨味で、どちらもとても美味しかったです。
だいぶお腹も満たされてきたところですが、実はまだとっておきのお料理が。
それがこちらの「牛肉のすんき鍋」。
牛肉のすんき鍋
「すんき」とは、信州・木曽地方の伝統的な赤カブの発酵漬物。
そのすんきと牛肉、野菜を鍋にしたすんき鍋は、すんきの酸味と牛肉の旨味がバランスよく旨味を引き出し、お腹いっぱいでも最後までペロリと食べられてしまうほど絶品でした!
贅沢に釜炊きで調理した舞茸ご飯とも相性が良く、ついつい食べ過ぎてしまいました。笑
舞茸ご飯
最後のデザートには、「季節の氷菓子」と「胡桃のキャラメル最中」を。
季節の氷菓子
洋梨と木の実のアイスクリームは、最後の締めにぴったりの爽やかさ。
胡桃のキャラメル最中
胡桃のキャラメル最中も甘く、香ばしさの中に美味しさが広がり、お腹が許すのであればもっと食べたかったです。笑
最後まで驚きと感動が絶えなかった山の懐石。
季節によってメニュー内容は変わるそうなので、その四季折々のお料理が楽しめるのもいいですね。
料金:13,000円/1名様(税・サービス料10%別)
時間:17:00 – 21:00