「ナパバレー・ワイントレイン」を途中下車してワイナリー見学!
ナパを出発してから1時間ほど乗車すると、ワイナリー見学の目的地「Grgich Hills Estate(ガーギッジヒルズ)」に到着です。
「Grgich Hills Estate Tasting」のツアーに申し込んでいる人は、こちらの駅で途中下車。
ガーギッジヒルズは、有機農法・バイオダイナミック農法を取りいれている最先端のワイナリーとして知られいて、農薬や除草剤を使用せずに有機栽培するワイン造りの技を追求している家族経営のワイナリーです。
オーナーのマイク・ガーギッジ氏は、”King of Chardonnay”(シャルドネの王)として世界的に有名な醸造家。
ワイナリーに到着すると、ウェルカムワインがお出迎え。
1人1つずつグラスを受け取り、こちらのグラスを持ってワイナリーを回ります。
まずは、爽やかな空のもとガーギッジヒルズについてやワインについてのお話を伺います。
ツアー参加者とワイナリーを移動をしながら、要所要所で解説を聞きます。
ツアー参加者の人数は20名ほどの小グループなので、何か質問があった場合もすぐに聞けるのも嬉しいポイント。
初めに受け取ったワイングラスに、様々なワインをテイスティングさせてもらいます。
また、実際にブドウ畑に立ち寄り収穫前のワイン用のぶどうの味見も。
ぶどうの種類や品種によって異なる性質や特徴などを学びます。
ワイン用のぶどうは思っていたよりも小粒で、甘さは控えめ。
実際にこれからワインになっていくぶどうに触れたり、味わったりできるのは、ワイナリーツアーもセットで楽しめるワイントレインならではの体験です。
ツアーでは、貯蔵庫の中も見学できます。
ひんやりとした貯蔵庫の中で、実際にワインができるまでの行程や樽の中がどのようになっているのかを、動画を通して説明してくれます。
ワイン樽の中は、沈殿物が溜まるため大きな樽を定期的に回転をさせて管理しているそう。
そしてツアーの最後は室内のテイスティングルームへ移動します。
テーブルに着席をして数種類のワインの説明を聞きながらじっくりと試飲を。
オーナーのマイク・ガーギッジ氏は、1976年ににパリで開催されたパリスの審判で、仏米のトップワインのテイスティングが行われた際に、当時白ワインの部で1位になったシャルドネを実際に醸造した腕を持つことでも知られています。
そのためガーギッジヒルズでは、特に白ワインが人気。
見学とティスティングのツアーが終了したら、ワイントレインが駅に戻ってくるまではフリータイムです。
ワインをはじめとしたショッピングを楽しんだり、美しい中庭で美味しい空気を味わったり……。
思い思いの時間を過ごします。
そして、ワイントレインが駅に到着!
この駅は、美しい木漏れ日とワイントレインを一緒に撮影できるベストスポットなので、記念撮影も忘れずに。
席に戻ると、早速デザートが運ばれてきます。
レモンタルトとクリームブリュレを。
しつこくない爽やかな甘さが後を引く上品なスイーツで、終わりが近い至福の旅を噛みしめます。
ワイナリーツアーから戻った頃には、ゲストたちはテーブルやグループを超えて盛り上がりをみせます。
往路の電車より、お酒の力もあり賑やかになった復路の車内。
こんな瞬間もまた、アメリカの伝統的な列車旅とアメリカ文化を体験できたようで感慨深いのでした。
そして、いよいよナパバレーワイントレインステーションに到着。
しばしの夢のような列車旅を名残惜しそうに、ゲスト達が車内を後にします。
クラシカルな豪華列車「ナパバレー・ワイントレイン」で気品に満ちた時間を
カリフォルニアのナパバレーの広大な地に点在するワイナリー。
その爽やかなナパの大地をのんびりと走り抜ける「ナパバレー・ワイントレイン」の旅はいかがでしたか?
美しい列車の中で広がる世界は、まさに大人のための夢のレストラン。
絶景と共に、美食とワインを嗜む極上の旅にあなたも出かけてみませんか。
取材協力:Napa Valley Wine Train