全国にたくさんある、一棟貸しの古民家宿。

 

気兼ねなく自分たちだけの時間を満喫でき、古き良き古民家に滞在できるのが魅力です。

住居として使われていた古民家や、酒蔵を利用した場所など、その種類は多岐に渡り、それぞれのコンセプトを知るともっとおもしろさを感じられるはず。

貸出品も多く、「暮らすように泊まる」ことができる宿が大半なので、思い思いの時間を過ごすのがおすすめです。

 

そんな、全国にある一棟貸しの古民家宿からLOVETABI編集部おすすめの7施設をご紹介します。

 

「まるごの宿 耕 -こう-」（福島県）山が近く自然豊かな環境の古民家宿

（出典：まるごの宿 耕 -こう-）

住居として使用されていた古民家を改装し、1日1組限定、一棟貸しの宿泊施設として2022年10月にオープンした「まるごの宿 耕 -こう-（以下、「まるごの宿 耕」）」。

 

福島県の中央に位置する須賀川市。
「まるごの宿 耕」は、山が近く自然豊かな環境で、どこか懐かしい場所にあります。

 

最大15名まで宿泊可能なので仲間や家族など、大人数でゆったりと過ごせすのも楽しそう。
宿を拠点に日中は、観光・体験・買い物を楽しみ、夜はバーベキューなど、宿で過ごす時間を。

 

玄関を入ると広がる土間は、キッチン・ダイニングスペースに。

 

（出典：まるごの宿 耕 -こう-）

古民家の梁を活かした開放的な空間です。
土間の奥には柔らかな日が差し込む板の間。

 

二間続きの12帖和室は縁側つき。

（出典：まるごの宿 耕 -こう-）

夜は和室に布団を並べて寝室に。
2階にもローベッドが並ぶ寝室があります。

 

基本的な調理器具やボードゲームなど、貸し出し備品も充実していて大人数でも快適に過ごせそうです。
BBQセットを借りて外で自然を眺めながらのバーベキューもよいですね。

 

日常の喧騒から離れて田舎に帰る非日常の宿泊体験を味わえそうです。

 

（出典：まるがやつ 萱）

夜には2つあるお風呂にゆっくり浸かったり、星空観賞をしたり、思い思いの時間を。

 

（出典：まるがやつ 蔵）

早朝の澄んだ空気を楽しみながら、田んぼを眺めてお散歩に出るのもおすすめの過ごし方のひとつです。

 

「古民家宿るうふ 織之家」（山梨県）織物のふるさとで思い出に残る体験を

（出典：古民家宿るうふ 織之家）

およそ築100年の古民家を地域の風土や建物の特色を活かしながら改修した一棟貸しの宿「古民家宿るうふ」（以下、「るうふ 織之家」）。

甲州街道沿いに位置する山梨県大月市において、築112年の古民家を改修し、「時を紡ぐ 織の里の宿」として2021年に誕生しました。

 

山梨県大月市初狩町は山梨県の東部地域に位置し、古くから郡内と呼ばれていた地域。
ネクタイやバッグなどに多用されている、郡内織ー甲斐絹のふるさととして知られています。

 

「るうふ 織之家」は築112年の3階建て古民家です。

（出典：古民家宿るうふ 織之家）

裸足で過ごすのも気持ちがよい、大きな柱がない開放的な居間と土間空間。

 

ベッドのある寝室は2部屋あり、畳のお部屋も。
ベッド派もお布団派も、好きな場所で快適な睡眠が叶いそうです。

（出典：古民家宿るうふ 織之家）

郡内織ー甲斐絹のふるさとの体験として郡内織を使ったくるみボタン作りや、宿のすぐそばに流れる川のせせらぎの音を聞きながらこぢんまりとした空間での焚火体験など、思い出に残るような体験も。

 

（出典：nagare）

築100年の古民家をリノベーションした、1日1組限定の一棟貸し古民家宿「nagare」。
長野県南部、中央アルプスと南アルプスに囲まれた、伊那谷の中央、飯島町に位置します。

 

昔ながらの古民家の懐かしさと、北欧インテリアを組み合わせた心地よい空間が広がっています。
時間の「ながれ」を忘れてしまいそうなほど、ゆったりとした時間が流れています。

 

芝の広がるお庭は自由に遊べる開放的な空間。
夏はBBQや花火なども楽しめます。
地元のシェフが監修をした伊那谷ならではの夕食や朝食もおすすめ。

（出典：nagare）

 

扉を開けた縁側では、緑豊かな庭を望みながらほっと一息つける時間も楽しめます。

（出典：nagare）

縁側や窓辺のソファでゆったり過ごしたり、アルプスの山々を眺めたり、時の「ながれ」を心ゆくまま感じられそうです。

 

福井県の湊町の象徴である三國町家をリノベーションして誕生した古民家宿「詰所三國」。

「詰所」とは、その昔、門前町にあった一時的宿泊施設のこと。

築百数十年の薬屋が、町家の趣はそのままに、現代的な快適性を備えた宿に生まれ変わっています。

 

洗練されたインテリアに、居心地のよいプライベート空間。
日常から離れて、自由になスタイルで過ごせます。

 

1日2組限定で隣り合う古民家を貸し切れる「詰所三國」。

左棟を「行雲」、右棟を「流水」と名付けられ、どちらも上質な居心地を体験できる和洋室の客室です。

2棟は中扉を開放でき、グループで貸切ることも可能。

どちらも薬屋時代の調度品や設えがそのまま残り、梁や柱にも趣が残っています。
開放的な吹き抜けや広々とした洗面所やバスルームがあり、快適な滞在が叶います。

食事なしの素泊まりスタイルですが、近くのお店に行ったり、海の幸を調達するのも旅の楽しみのひとつ。
その時の気分に合った過ごし方で、じっくりと滞在を楽しんでみては。

 

（出典：RITA 出雲平田 酒持田蔵）

島根県出雲市平田町の「木綿街道」にある老舗造り酒屋「酒持田本店」の土蔵を活用した、1日1組限定の一棟貸し宿「RITA 出雲平田 酒持田蔵」が、2022年9月にオープン。

 

昭和初期に建てられた、土蔵。

土蔵造地上2階、隠れ家のような地下室を持つ客室になっていて、閉じられた贅沢なひとときを楽しめます。

 

（出典：RITA 出雲平田 酒持田蔵）

 

この地域では、古くから出雲そばを戻す水の代わりに日本酒が使われたり、お米のぬか臭さを消すために使われてきたりと、生活の一部として日本酒が親しまれてきました。

 

夕食の一例として、近くの人気イタリアンで、イタリアン料理約10品と、酒持田本店の日本酒６種ほどのペアリングディナーも。

 

さらに客室には美肌効果が高い日本酒を使用した、酒風呂のためのオリジナルの入浴酒が用意されています。

この土地ならではの風土や日常を感じながら、暮らすように泊まる、豊かな時間が過ごせます。

 

（出典：季楽 飫肥）

宮崎県日南市飫肥地区にある、伝統的な日本家屋をフルリノベーションした高級宿泊施設「季楽 飫肥（きらく おび）」。

「勝目邸（かつめてい）」と「合屋邸（おうやてい）」の2棟からなる、それぞれ1日1グループ限定（1組上限6名）の貸し切り宿です。

 

1,100平米もの広大な敷地にそびえる「勝目邸」には、宮崎県指定名勝にもなっている情緒漂う枯山水式の庭園を完備。

時を経ても変わらない美しさが宿の天井や装飾などに見られるだけでなく、枯山水の庭を独り占めして楽しめる縁側に置かれたラウンジチェアなど、贅沢な備品が新しく追加されています。

 

また、江戸時代に中級家臣武士のための長屋門として利用されていた「合屋邸」は、当時の風合いを残した囲炉裏・土間・かまどを備え付け、長い歴史を持つ城下町飫肥ならではの文化・風土が感じられる施設になっています。

（出典：季楽 飫肥）

 

さらに、両棟には檜風呂よりも高級と言われる「高野槇風呂」や自由に利用できるキッチンや調理道具が備えられており、まるでそこで暮らしているかのような旅体験ができます。

（出典：季楽 飫肥）

両施設がある飫肥地区は宮崎県南部日南市中央部にあり、飫肥城を中心とした旧城下町。
歴史的な街並みを散策するにも好立地なので、観光も併せて楽しんでみては。

 

一棟貸しの古民家宿で気軽に快適ステイを

一棟貸しの古民家宿は、プライベート空間が充実し、思い思いの時間を過ごせるのが魅力です。

 

大人数でも伸び伸びと過ごせ、古民家宿で過ごすことで昔のことを知るよいきっかけになります。
滞在することでその地域の特性や歴史を学べて、新たな発見がありそうです。

 

それぞれに特徴がある古民家ステイを、ぜひ一度楽しんでみてくださいね。