こんにちは、LOVETABI編集部です。

 

今回はパリのアートスポット10選をご紹介♪

 

ルーヴル美術館やオルセー美術館など世界的に有名な美術館のあるパリには、数多くのアートスポットが点在しています。

美術館やアートギャラリーだけではなく、さまざまな建築物そのものに歴史的にも美術的にも高い技術力と芸術性にあふれる街、パリ。

 

リニューアルした場所なども加え、今のパリを感じられるおすすめのアートスポットをまとめました。

 

これからパリ旅行を検討されている方はぜひ参考にしてみてください!

 

「Cathédrale Notre-Dame de Paris(ノートルダム大聖堂)」見事に蘇ったフランスのシンボル

(出典:Cathédrale Notre-Dame de Paris Instagram

2019年4月15日に起こった大火災から奇跡の復興を遂げ、2024年12月7日に鮮やかに蘇った「Cathédrale Notre-Dame de Paris(ノートルダム大聖堂)」(以下「ノートルダム大聖堂」)。

 

ノートルダム大聖堂は大部分が焼け落ち、消火のために大量の水が使われ壊滅的な状態に。

世界中から8億4000万ユーロ(日本円で約1340億円)を超える寄付金が集まり、250の企業と2000人の職員を動員し、5年間の修復工事ののち、再びパリの街にその姿を現してました。

 

 

5年間の修復工事期間中、ノートルダム大聖堂は復興していく様をも人々に伝え続けていました。

工事期間中には大聖堂を囲む工事用の壁に大聖堂の歴史から火事によって消失した場所などを伝える展示がされていました。

目の前には尖塔の再建のために組まれた高さ100メートルの足場とクレーンが聳え立ちます。

 

ノートルダム大聖堂が建築された中世と同じように、大聖堂を木製の構造で組み上げました。

大聖堂の要ともなるチャペルの色合いを修復師たちが細かな作業で仕上げ、数千本もあるパイプを解体して大聖堂を響き渡らせる美しい音色を蘇らせたオルガン技師たちなど、多くの修復師たちによる世界最高峰の伝統的な技術による手仕事によってノートルダム大聖堂は2024年12月に復活を遂げました。

 

 

美しく蘇ったノートルダム大聖堂。

(出典:Cathédrale Notre-Dame de Paris Instagram

大聖堂の中は白い石壁に見事なまでのステンドグラスが外の日差しを受け美しく輝きます。

なんといっても天井高33メートルのアーチは圧巻!

 

奥には大きな黄金の十字架、ルイ14世が制作させたピエタの像があります。。

奥には鮮やかなステンドグラスがあり。

このピエタは大火災の際に目の前で尖塔が崩れ落ちるも無傷だったそうで、あの惨事の奇跡として知られています。

 

 

入り口すぐには聖母子像が参拝者を迎えます。

(出典:Cathédrale Notre-Dame de Paris Instagram

大火災の際に足元に少し鉛の埃を被っただけで無傷だった奇跡的な聖母子像。

14世紀に造られ、19世紀にノートルダム大聖堂に移築されて以来、この大聖堂と人々を見守り続けています。

 

 

司教、司祭、助祭がミサの際に着用する祭服もこの機会に新たにデザインされました。

(出典:Cathédrale Notre-Dame de Paris Instagram

デザインはジャン=シャルル・カステルバジャックがつとめ、希望やキリストの血などの意味をもつ赤青黄緑が散りばめられ、中央にはゴールドの十字架があしらわれています。

こちらは2025年6月8日の聖霊降臨祭まで着用され、その後は重要なミサの際に着用されるそう。

明るくも神聖さとモダンなデザインが、生まれ変わったノートルダム大聖堂の新たな時代を象徴するかのような祭服ですよね。

 

 

大聖堂の要とも言えるフランス最大のパイプオルガンも復活。

(出典:Cathédrale Notre-Dame de Paris Instagram

こちらのオルガンは鉛の粉塵で覆われてしまい、7952本のパイプをすべて解体して掃除、

再度組み立てられたあとに調律されました。

歴史ある巨大なオルガンの調律と音色調整任された数少ない専門家の一人が日本人の関口勲さんです。

正しい音域を出すには1000通りあるというオルガンの調律を見事成し遂げ、2024年の復活の儀式の際に見事に復活を遂げました。

 

 

偉大なる遺産を継承しながら現代のクリエイションを積極的に取り入れ大聖堂に新たな命が吹き込まれた今回の大修復。

(出典:Cathédrale Notre-Dame de Paris Instagram

ナポレオンの戴冠式が行われ、ヴィクトル・ユーゴーの小説『ノートルダムのせむし男』で世界中で一躍有名になったノートルダム大聖堂。

伝統を守り高い技術を持つさまざまな分野の修復師たちの力が集結し、ただ修復するだけではなく「現在」と「未来」をつなぐクリエイションが加わりました。

 

ぜひパリを訪れた際には悠久の時と神聖な空間、ノートルダム大聖堂を訪れてみてください。

 

Cathédrale Notre-Dame de Paris(ノートルダム大聖堂)
住所:6 Parvis Notre-Dame Place, Jean-Paul II, 75004 Paris
拝観時間:7:50〜19:00(月火水金)、7:50〜22:00(木)、8:15〜19:30(土日)

「La Galerie Dior(ラ ギャラリー ディオール)」ディオールの歴史を余すことなく堪能

パリのモンテーニュ通り30番地にあるディオール本店のすぐ脇に、2022年にオープンしたのが「La Galerie Dior(ラ ギャラリー ディオール)」。

75年前に創業者であるクリスチャン・ディオール氏がこのアドレスにメゾンをオープンさせて以来、その精神を多くのデザイナーたちが受け継ぎ、新たなクリエイションと、画期的で圧倒的美しさを世に放ち、世界中を魅了し続けています。

 

展示は13のテーマで構成されています。

最初の展示室ではクリスチャン・ディオール氏の幼少時代や家族構成から、どのようにして「Christian Dior」というメゾンができていったのか、当時のアーカイブピースと貴重な映像資料とともにメゾンの誕生までの秘話を学び、体感。

 

過去のアーカイブピースもじっくり堪能いただきたい!

クリスチャン・ディオール氏のデザインには彼を取り巻く家族の女性の存在や、幼少期を過ごしたフランスのノルマンディーにある植物と花々に囲まれたガーデンテラスなどが大きな影響を及ぼしていることなどを、貴重な資料と共に学ぶことができます。

 

続いて「魔法の庭」をご紹介。

クリスチャン・ディオール氏から現ディオールのデザイナーであるマリア・グラツィア氏まで歴代のクリエイターたちの花がテーマのドレスの写真と、そのドレスの展示が見事に幻想的な空間で演出されています。

 

こちらは「ディオール・スタイル」というブース。

創設者クリスチャン・ディオール氏からイヴ・サンローラン氏、ジョン・ガリアーノ氏、ラフ・シモンズ氏など。

そして現デザイナーのマリア・グラツィア氏まで7名それぞれの代表的なアーカーブピースが並ぶ圧巻の展示に、しばらく足を止めて見惚れてしまいます。

 

こちらは「芸術的親和力」がテーマのエリア。

クリスチャン・ディオール氏から始まる当時の芸術界とメゾンの繋がりを紹介しています。

こちらはフランスを代表する小説家・劇作家のジャン・コクトー氏との親交を垣間見れるアーカイブピース。

当時のフランス芸術界の幅広い交友関係を実際のデザインで見ることができて胸が高鳴ります。

 

こちらは「アトリエ」というブース。

白いドレスやビスチェが並ぶ圧巻の展示に、足が止まってしまうこと間違いなし。

こちらの展示ブースでは、メゾンの職人さんによるデモンストレーションを見学することができるんです!

 

この日は、ディオールを代表するアイコンバッグのひとつ「レディディオール」を作っている様子を見ることができました。

ディオールの革製品はすべてイタリアのフィレンツェに工房があり、そこで作られているそう。

この日も職人さんがバッグの取っ手部分を縫製する様子や組み立てていく細やかな技術を見学することができました。

素晴らしいのが、作られている最中にどんどん質問して教わることができること!メゾンを支える熟練の技を間近で見れる貴重な経験です。

 

ほかにも、クリスチャン・ディオール氏のオフィスやアトリエなども公開。

ディオールの創作の歴史を余すことなく体感できる満足度100%のギャラリー「La Galerie Dior(ラ ギャラリー ディオール)」。

展示の最後には、来館者しか利用できない「Le Café Dior(ル カフェ ディオール)」でゆったり休憩しながら展示の余韻に浸るのもおすすめです♡

 

夢から醒めない圧倒的な美しさを存分に味わえるギャラリー。

オープン以来半年ごとに展示されているアーカイブピースが入れ替わり、訪れる度にディオールの歴史を余すことなく展示した場所として連日多くの観光客で大盛況のアートスポット。夢のような世界に最後まで興奮冷めやらない演出と展示は一見の価値ありです。

 

訪れる際には旅程に合わせて早めにネットにて予約をしてチケットを購入して訪れることをおすすめします!
(予約サイトはこちら )

 

La Galerie Dior(ラ ギャラリー ディオール)
住所:11 Rue François 1er, 75008 Paris
開館時間:11:00〜19:00(13:00〜19:00(月)13:00〜18:00(水)、火曜休)※カフェは11:00〜18:30
 

「Bource de Commerce – Pinault Collection(ブルス・ドゥ・コメルスーピノーコレクション」安藤忠雄氏によってリニューアルした18世紀の商工会議所が現代アート美術館

(出典:Bource de Commerce Pinault Collection Instagram

パリの中心部、ルーヴル美術館やパレ・ロワイヤルからほど近くにある歴史的建造物を現代アート美術館にリニューアルされたのが「Bource de Commerce – Pinault Collection(ブルス・ドゥ・コメルスーピノーコレクション)」。

 

18世紀の建築で、かつて商工会議所だった歴史ある建物を、建築家の安藤忠雄さんによって生まれ変わったのは2021年のこと。

 

 

歴史的建造物に指定されているドームと内装を修復し円筒を出現させました。

(出典:Bource de Commerce Pinault Collection Instagram

19世紀に造られたガラスのクーポールはそのままに、真下に巨大な展示空間が広がります。

3階の回廊から見渡すと建物内に自然光がやさしく差し込み、巨大なフレスコ画を目の前に見ることができます。

荘厳さを際立たせる見事な建築は圧巻。

 

 

展示スペースは4フロアにわかれています。

(出典:Bource de Commerce Pinault Collection Instagram

地下から地上2階まである展示スペース。

中央の展示室は「ロトンド」といい、毎回巨大作品を展示しています。

「ロトンド」の周囲を巡るパッサージュには24個の木製のショーケースが並び、1つのショーケースを一人のアーティストが作品を披露。

歴史的建築とコンクリート壁の間にある趣があるうつくしいパッサージュと現代アートの融合に胸が高鳴りますよね。

 

 

昔と今を結ぶ「Bource de Commerce – Pinault Collection(ブルス・ドゥ・コメルスーピノーコレクション)」。

(出典:Bource de Commerce Pinault Collection Instagram

毎週金曜日には夜の見学も可能。

暗がりの中でライトに映し出される建物内と展示は日中とは違う幻想的な空間になること間違いなし。

 

現在、2025年8月25日まで「Corps et âmes(体と魂)」展が開催中。

所蔵されている作品から約100点の作品を展示し、40名ほどのアーティストの作品から、あらゆる模倣的制約から解放された身体と魂を写真や彫刻、デッサン、映像、絵画などで表現しています。

 

ぜひ一度足を運んでみてはいかがでしょうか?

 

Bource de Commerce – Pinault Collection(ブルス・ドゥ・コメルスーピノーコレクション)
住所:2 Rue de Viarmes, 75001 Paris
開館時間:11:00〜19:00(火曜休)、毎週金曜日は〜21:00
※第1土曜日の17:00〜19:00は入場無料
Instagram:https://www.instagram.com/boursedecommerce/
 

「Atelier des Lumières(アトリエ・デ・リュミエール)」パリ初のデジタルアートの美術館

(出典:Atelier des Lumières

2018年にパリ11区にオープンした「Atelier des Lumières(アトリエ・デ・リュミエール)」。

 

かつて鋳造で栄えた廃工場だったというスペースを利用し、高い壁と広大なスペースをキャンバスの代わりに、テーマに合わせて様々なアーティストの作品が音楽と共に映し出されます。

 

こちらは8月31日まで行なっている「Van Gogh/ Japon  Rêvé(ファン・ゴッホ/ 夢見る日本」の展示。

(出典:Atelier des Lumières

ポスト印象派の画家として、今なお世界中に愛され続けているゴッホ。

彼の代表作の一つ「星降る夜」を音楽と共に、壁や天井などあらゆる面で映し出し、床に座ったり、歩きまわったり、壁の前に立ったりと、自由に芸術を体感できます。

 

またゴッホは日本文化にも多くの影響を受けたところから、日本への旅をテーマに、浮世絵から多くのインスパイアを受けた作品群が登場。

ゴッホと一緒に日本への光の旅を体感できます♪

 

他にも展示が盛りだくさん!

(出典:Atelier des Lumières

こちらは2025年1月5日まで展示されている「L’Egypte des pharaons(ファラオのエジプト)」。

クフ王からラムセス2世までのエジプトの栄華を巨大な映像美で体感できます。

 

大人も子どもも楽しめる「Atelier des Lumières(アトリエ・デ・リュミエール)」。

来館される際はオンラインで事前予約が必須です。

 

特に週末はすぐに予約が埋まってしまうので、早めに予約してくださいね!

(予約サイトはこちら

 

Atelier des Lumières(アトリエ・デ・リュミエール)
住所:38 Rue Saint-Maur, 75011 Paris
開館時間:10:00〜19:00 ※木曜は10:00〜18:00
Instagram:https://www.instagram.com/Atelierdeslumieres/
 

「Palais Garnier(オペラ座ガルニエ宮)」永遠に芸術が生み出される宮殿

パリの中心、数々の芸術が生み出され続けるシンボル「Palais Garnier(オペラ座ガルニエ宮)」。

2025年で創立150周年を迎えたこの劇場は1862年に建築家シャルル・ガルニエの設計によって建設がはじまり1875年に竣工。

ナポレオン3世が発案し、19世紀後半のパリ大改造の一環として建設されました。

 

 

オペラ座に入ってまず目に飛び込んでくるのがこの大階段。

(出典:Opéra de Paris Instagram

大きく左右に分かれた階段には、観客同士が見てみられるという劇場空間の役割をここに持たせたそう。

映画「オペラ座の怪人」の中でもこの大階段は重要なシーンで使われるため、ご存知の方も多いのではないでしょうか?

煌びやかな照明、どこまでの荘厳な作りに見る者があまりの美しさに圧倒されます。

 

オペラ座は舞台が終わっても夢からさめることはありません。

(出典:Opéra de Paris Instagram

バレエの公演の幕前や幕間に観客が休憩したり、ダンサーたちがウォーミングアップなどをする「グラン・フォワイエ」。

高い天井には天井画、そして大きなシャンデリアが絢爛豪華な空間を創り出しています。

壁の合間には鏡があるので鏡前にウォーミングアップをしながらこの空間の中で演じる役へえと入り込んでいくそう。

ちなみに19世紀の印象派の画家でこのオペラ座のバレエダンサーを描き続けていたドガは、よく絵画の中でバレリーナとともに黒服の男性を描いていますが、彼らがバレリーナと交流を図る場としての役割も果たしていました。

 

 

劇場の内部は一見の価値あり!

目に最初に飛び込んでくるのは真っ赤なシートと黄金の煌びやかな観客席、そして大きなシャンデリアと天井画。

 

現在の天井画は、1964年にマルク・シャガールが描いたもので、バレエやオペラ作品の有名な作品の一場面を描いたものです。

それまではジュール=ウジェーヌ・ルヌヴー作『昼と夜のミューズと時間』が描かれていました。

1960年の当時のフランス大統領シャルル・ド・ゴールと文化大臣のアンドレ・マルローがオペラ座でバレエを観劇中に、天井画を一新する話が浮上しこの天井画が誕生したという秘話があります。

 

絢爛豪華な装飾とシャガールのやさしさと愛に溢れる天井画。

公演やリハーサルなどがなければ劇場内も見学できるのでぜひこの世界を体感してみてください。

 

 

オペラ座ガルニエ宮は新たな時代を迎えようとしています。

現在建物正面のファサードが工事中のため、外観を見ることができない状況にあります。

また2027年がら2年間は改修工事のため休館予定のニュースが舞い込んできました。

休館の前にぜひオペラ座内部の見学や、劇場で世界最高峰のパフォーマンスを観劇してみたいものです。

 

Palais Garnier(オペラ座ガルニエ宮)
住所:Pl. de l’Opéra, 75009 Paris
開館時間:入場10:00〜16:00 (閉館17:00)
※劇場のプログラムにより臨時休業があるため詳しくはカレンダー参照。
Instagram:https://www.instagram.com/operadeparis/
 

「オランジュリー美術館」光が差し込む空間でモネの『睡蓮』をじっくり堪能

(出典:Musée de l’Orangerie

パリの中心にあるチュイルリー公園内、セーヌ川に面した場所にあるのが「オランジュリー美術館」。

セザンヌ、マティス、モディリアーニ、ルノワール、シスレーなど印象派の画家の作品を多く収蔵しています。

19世紀に建てられ、のちに改修をして現在の美術館の姿になりました。

 

オランジュリー美術館の中でも特に有名なのが、クロード・モネの代表作の一つ『睡蓮』の連作。

(出典:Musée de l’Orangerie

印象派を代表する画家の一人クロード・モネの『睡蓮』の連作を、高さ2m、広さ500㎡のふたつの楕円形の空間に壁いっぱいに飾られたこちらの「睡蓮の間」。

ここまで大きな『睡蓮』の連作を鑑賞できる機会はなかなかありません。

 

「睡蓮の間」で最も重要なのが、天井から差し込む「光」の演出。

(出典:Musée de l’Orangerie

モネの作品の重要なキーワードである「光」を作品の展示に最大限活かすことで初めて『睡蓮』が完成する。

部屋に入った瞬間に降り注ぐ柔らかな日差しと、壁一面に広がる絵画は本当に圧巻です。

 

各ブースの中央には椅子があるので、ゆっくり腰を下ろして鑑賞してみてください!

 

悠久の時を超えて今なお世界中から支持され愛され続ける名作たち。

(出典:Musée de l’Orangerie

オランジュリー美術館では、『睡蓮』の連作の前で創作ダンスを踊るインスタレーションやVRを使用した五感で絵画を体験できる企画も打ち出しています。

フランスが誇る芸術作品を現代に伝えていく挑戦をし続けているオランジュリー美術館にぜひ一度足を運んでみてください♪

 

オランジュリー美術館
住所:Jardin des Tuileries, 75001 Paris
開館時間:9:00〜18:00(火曜休)
Instagram:https://www.instagram.com/museeorangerie/?hl=fr
 

「Maison Gainsbourg(メゾン・ゲンズブール)」セルジュ・ゲンズブールが晩年まで暮らした家がついに一般公開  

(出典:Maison Gainsbourg

フレンチポップス界をいつまでも牽引し、亡くなった今もなお人々の心に刻み込まれているフレンチポップス界の帝王セルジュ・ゲンズブール。

2023年、セルジュ・ゲンズブール(以下、セルジュ)とジェーン・バーキンの娘であるシャルロット・ゲンズブール(以下、シャルロット)が、父セルジュが1969年から亡くなるまで暮らしシャルロット自身も幼い頃住んでいた家を彼女の意思により一般公開したのが「Maison Gainsbourg(メゾン・ゲンズブール)」です。

 

同時に、家の向かい側にはミュゼ、カフェバー、書店・ブティックもオープン。

(出典:Maison Gainsbourg

メゾンの訪問者は、まずはこちらの家の斜め向かいの14番地の受付にてオーディオガイドを受け取ります。

このメゾンは1991年にセルジュが亡くなって以来、そのままの状態で保たれていた2つのフロアをシャルロット本人による解説オーディオガイド(英語・フランス語)を聞きながら見学するスタイル。

 

メゾンの中は本当にセルジュのお家にお邪魔したよう。

(出典:Maison Gainsbourg

思い出話を語るオーディオを聴きながらじっくりと見学をしていくのはなんとも斬新。

父セルジュへの思いとシャルロットのこの家での思い出が目の前のプライベートな空間と相まって、訪れる人の心に響くことは間違いなし。

何気ない親子の会話や思い出が詰まった空間、そして最後にセルジュが亡くなったという2階の寝室でシャルロットが父セルジュの亡くなっている姿を最初に発見した時のことを、その寝室で彼女はオーディオからどんなことを語るのでしょうか。

 

自宅訪問を終えると、向かいのミュージアムへ。

(出典:Maison Gainsbourg

8つの時代に分かれてゲンズブールの仕事と人生を紹介しています。

貴重な資料が展示されており、一度は耳にしたことのある、目にしたことがあるジャケットや雑誌なども多いのではないでしょうか?

 

出口付近にあるのがカフェ&ピアノバーの「Le Gainsbarre(ル・ゲンズバール)」。

(出典:Maison Gainsbourg

お昼はカフェ、20時からはピアノバーとなるこちらは、セルジュが自宅で意識していたインテリアを再現。

メニューもイギリスのティールームやホテルのルームサービスをイメージしているそう。

フィンガーサンドイッチ、ロブスターロール、トリュフ・クロック・ムッシュなどがいただけます!

 

夜はなんといってもカクテル♪

セルジュが愛したホテルのバーの雰囲気を味わってみてください。

 

書店&ブティックは予約なしでも入ることができます。

(出典:Maison Gainsbourg

セルジュといえばイヴ・サンローランのストライプジャケットにレペットの白いジジを履いている姿が印象的ですが、彼のワードローブからインスパイアされたファッションアイテムも販売されています。

 

年内の自宅訪問の予約はすでに埋まってしまっており、2025年分の予約は2024年の秋頃販売開始予定とのこと。

ミュージアムはこちらのサイトより予約して伺うことができるので、年内パリ行きを予定されている方はミュージアムと書店&ブティック、カフェバーをご堪能ください♪

 

Maison Gainsbourg(メゾン・ゲンズブール)
住所:14 rue de Verneuil, 75007 Paris
開館時間:(美術館)9:30〜21:00(日曜9:30〜20:00)、(カフェ)10:00〜22:00(日曜10:00〜21:00)※月曜休
Instagram:https://www.instagram.com/maisongainsbourg/
 

「Fondation Louis Vuitton(フォンダシオン ルイ・ヴィトン)」自然と調和する現代アートミュージアム

(出典:Fondation Louis Vuitton

2014年にパリにあるブローニュの森のアクリマタシオン庭園の一角にオープンしたルイ・ヴィトン財団による美術館「Fondation Louis Vuitton(フォンダシオン ルイ・ヴィトン)」。

パリの街の憩いの場であるこのブローニュの森に現代アートに特化した美術館。

 

こちらの建物は、世界的に有名な建築家フランク・ゲーリーが設計を手掛けました。

 

外観は、船をイメージしたガラス張りのひと際目を引くモダンなデザイン。

(出典:Fondation Louis Vuitton Instagram

「現代性の画期的な作品」を紹介する美術館を象徴するような建物は息をのむ美しさ。

樹齢数百年の木々に囲まれ、周囲の自然環境と調和しています。 

 

外観は展示スペースを内に収めた「氷山」を12の「帆」で包み込んだイメージだそう。

後世に残していくべく、フランス国内外のアーティスト支援や常設展、特別展、音楽イベントなど多岐にわたるイベントも開催しています。

 

「Fondation Louis Vuitton(フォンダシオン ルイ・ヴィトン)」では、現在「マティス:赤いアトリエ」展、「エルズワース・ケリー 形と色 1949 – 2015」展を開催中。

(出典:Fondation Louis Vuitton

「Fondation Louis Vuitton(フォンダシオン ルイ・ヴィトン)」では毎年2回企画展を開催しており、9月9日まではアンリ・マティスの『赤いアトリエ』に捧げるような展覧会と、絵画、彫刻、写真、ドローイングを展示するエルズワース・ケリーの回顧展を開催しています。

 

展示を堪能したらぜひ美術館内にあるレストラン「Le Frank(ル フランク)」でひと休憩。

(出典:Fondation Louis Vuitton

光が差し込む店内、美術館を設計したフランク・ゲーリーの「フィッシュランプ」の下で、洗練された料理を楽しめます。

ランチメニューにカフェメニュー、そして特別なディナーメニューまで、1日を通して食事を楽しめるのも嬉しいポイント。

ブローニュの森の自然と幻想的な空間の中でいただく新感覚のフレンチをぜひ一度堪能してみてください!

(レストランの予約はこちら

 

Fondation Louis Vuitton(フォンダシオンルイヴィトン)
住所:8 Av. du Mahatma Gandhi, 75116 Paris
開館時間:11:00〜20:00(金曜11:00〜21:00、土日10:00〜20:00)
Instagram:https://www.instagram.com/fondationlv
 

「59 Rivoli(59リヴォリ)」不法占拠から始まった現代アートの今

パリ中心、ルーブル美術館の並びにある7階建の建物「59 Rivoli(59リヴォリ)」は、1999年に3人のアーティストによって不法占拠されたことから始まりました。

 

すぐに世界中からアーティストが集結しスクワット(不法占拠)をしながらも建物の入り口を開放。

アーティストたちは見学に来る人々を歓迎し、それが多くの市民に支持されるように。

2001年に合法化され現在も30人ほどのアーティストが所属し創作活動を行なっています。

 

この「59 Rivoli(59リヴォリ)」の面白いところはアーティストが創作活動しているアトリエを無料で来訪できるところ。

リヴォリ通りという大きな通りに面したこの建物は常に開かれており、螺旋階段を上っていきながら各フロアにいるアーティストが今まさしく創作活動をしている瞬間を境目なく伺えるとてもユニークな施設なんです。

 

螺旋階段も所属アーティストたちの手によるもの。

階段を上り、それぞれのフロアにあるアトリエや作品群を見たり、時にはアーティスト本人と会話したりしながら新たな作品が作られていく瞬間や息遣いを生で感じることができるのは、世界でもなかなか類を見ないスポットです。

 

こちらはあるアーティストの作品。

四方八方をパリのメトロの切符で埋め尽くした空間が印象的。

おそらく実際に使われていたものや落ちているものを使用したのか、それらを束にまとめたり散りばめたりしています。

 

アーティストが作品を生み出す瞬間に出会える場所「59 Rivoli(59リヴォリ)」。

偶然の産物や出会いによって生み出された芸術作品とアーティストの持つ強烈なエネルギーを生で感じることができるおもしろいスポットはなかなかありません!

ぜひ一度「59 Rivoli(59リヴォリ)」に足を運んでみて、その瞬間に立ち会ってみてはいかがでしょうか?

 

59 Rivoli(59リヴォリ)
住所:59 Rue de Rivoli, 75001 Paris
開館時間:13:00〜20:00(月休)
Instagram:https://www.instagram.com/59rivoli/
 

「Petit Palais(プティ・パレ)」豪華な建物と多くの美術品が無料で観れる穴場的美術館

パリを象徴するスポット・シャンゼリゼ通りをすぐ入ったところにある小さな宮殿「Petit Palais(プティ・パレ)」。

1990年に開催されたパリ万国博覧会の際に建てられました。

 

なんと無料で、古代から1900年代までの美術の歴史を数多くの作品とともに常設展示。

絵画、彫刻、オブジェ、アンティークなどの常設コレクションは、古代から20世紀初頭までの幅広い時代をカバーしています。

フランス美術を中心に、イタリアやフランドルのルネサンス絵画、ギリシャやローマの彫刻など、さまざまな時代や文化のオブジェや海外の芸術家の作品も展示していて、これらすべてが無料で見れるなんて、なんていう贅沢なんでしょう!

 

「Petit Palais(プティ・パレ)」は、建物自体も壮麗でなんとも豪華。

1900年もパリ万国博覧会の際に、向いの「グラン・パレ」とセーヌ川にかかる「アレクサンドル3世橋」とともに絢爛豪華な建築のアンサンブルになるよう設計・建築されたそう。

 

建物内部にあるこちらの螺旋階段も圧巻です。

建築当時としては近代的な技術であった鉄筋コンクリート製で作られており、豪華でありながら洗練された手すりの装飾とシャンデリアが見事!建物だけでも圧倒されてしまいます。

 

展示を見たあとにぜひ立ち寄っていただきたいのが中庭にある「Café le Jardin du Petit Palais(カフェ・ル・ジャルダン・デュ・プティ・パレ)」。

半円形状に取り囲まれた中庭には世界中のさまざまな植物が植えられています。

どの時間帯に訪れても日の光が庭園の中を照らし、緑と美しい建物がまるで秘密の花園のよう。

 

カフェは朝食からランチ、カフェメニューまで豊富なメニューが揃っているので、さまざまなシーンで利用できます。

隠れ家的なこちらのカフェは、地元パリジャンたちもこぞって訪れる穴場スポット。カフェタイムは混み合いますが、回廊の階段に座ったり、店内にも席が設けられているのでどこかしらで腰をおろしてゆっくりと時間を過ごせます。

 

美しい建物に壮大な美術品をすべて無料で鑑賞できるスポット「Petit Palais(プティ・パレ)」。

主要観光スポットが密集しているパリの中心地にあるので、ぜひパリを観光する際には訪れてみてください!

 

Petit Palais(プティ・パレ)
住所:Av. Winston Churchill, 75008 Paris
開館時間:10:00〜18:00(金土10:00〜20:00、月曜休)
Instagram:https://www.instagram.com/petitpalais_musee/
 

街全体がアートスポットなパリを堪能して♪

パリのアートスポット10選はいかがでしたでしょうか?

芸術の都として街を歩くだけで、その美しさと悠久の時を感じるパリ。

 

変わらず美しい唯一無二の存在でありながら、常に新しい文化が生まれ私たちを魅了してやまないパリ。

 

皆さまのパリ旅行が素晴らしい思い出になりますように。

旅の参考になれば嬉しいです♡











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