こんにちは、LOVETABI編集部です。
ドイツの首都ベルリンは、東西ベルリン時代の名残や歴史を感じることができると同時に、常に新しいカルチャーが生み出される都市。
ドイツの首都でありながら人口はそこまで多くなく、どこかゆったりとした雰囲気が漂います。地下鉄や電車、トラムやバスなど交通手段も充実しているため初めてでも効率よく観光できるのも魅力。
今回はベルリンのおすすめスポット7選をご紹介!ドイツ旅行の参考になれば嬉しいです。
目次
「イースト・サイド・ギャラリー」平和を願うベルリンのシンボル
ベルリンと聞いて一番最初に「ベルリンの壁」を思い浮かべる人は多いのではないでしょうか?
1989年にベルリンの壁が崩壊しましたが、現在もここ「イースト・サイド・ギャラリー」は1.3kmにわたり当時の壁が残っています。
オープンギャラリーとして開放された壁には21カ国118名ものアーティストによって描かれたアート作品がずらり。
そのスケールの大きさは圧巻!この長い壁には、世界中のアーティストが平和への思いを表現しています。
1961年8月13日、たった一夜にして作られたベルリンの壁。
ベルリンはアメリカ・イギリス・フランスが占領する西ベルリンと、ソ連が統治する東ベルリンに分断されました。
西ベルリンは周囲を東ベルリンに囲まれた飛地となってしまいます。
高い壁と壁の間には土嚢と有刺鉄線が設けられ、国境警備隊が見回りをし、東西の経済格差はますます広がっていき、貧しさが増す東側から裕福な西側に逃げる市民が続出。しかし、この壁の間で国境警察に見つかり、多くの人々が命を落としました。壁と壁の間がどれほど離れていたか、それほど高く分厚いものだったかを実際に見ると、胸が張り裂けそうになります。
「イースト・サイド・ギャラリー」で一番有名なのは、「兄弟キス」または「独裁者のキス」と呼ばれるこちらの作品。
ソヴィエトの最高指導者ブレジネフと東ドイツの最高指導者ホーネッカーのキスの様子を描いたもの。権力を持った指導者同士の挨拶として行われていた実際の光景は大きなインパクトを与えています。
この作品の前では多くの観光客が写真を撮るフォトスポット。ぜひ写真を撮ってみてください。
日本をモチーフにした作品もありました。
オストバーンホーフ駅とヴァルシャウアー・シュトラーセ駅の間には平和や自由をテーマに、壁や東西分断時代や第2次世界大戦で亡くなった多くの命へ思いを描いている作品が非常に多いのが特徴です。
特に有名な作品の前には解説も掲示されているので、時間がある方はアーティストが作品に込めた想いもぜひご一読ください。
東西ベルリンが統一されておよそ30年。
現在はドイツの首都として経済的にも文化的にも大きな発展を遂げていますが、あの惨劇はつい30年ほど前に実際にここベルリンで起こったこと。もはや昔ではないこと事実をこの壁を見ることで、まざまざと思い知らされます。
ベルリン観光の必須アドレス「イースト・サイド・ギャラリー」。ぜひ一度訪れていただきたいスポットです。
所在地:Mühlenstraße, 10243 Berlin
「The Greens -Coffee&Plants」緑あふれるおしゃれなカフェ
ベルリンの中心部にある「The Greens -Coffee&Plants」。1930 年代に建てられた元硬貨プレス工場を改装し、芸術、文化、イベント、若手クリエイターのための学際的かつ共同スペースとして利用されているアルテ・ミュンツェの1階にあるカフェです。
最寄りの地下鉄の駅から歩くと、道の奥まったところに倉庫があるので一瞬迷ってしまいますが、一歩敷地に入るとおしゃれな空間が広がります。
2018年にオープンしたこちらのカフェは、店内にたくさんの観葉植物やお花があふれ美しい店内が特徴。
ベルリンは世界各国からさまざまな人種の方が多いためお客さまも多国籍。店内はドイツ語よりも英語が多く聞こえてきます。ベルリンの今を象徴するようなカルチャーミックスなカフェです。
季節の食材を中心に、自然にも体にもやさしいドリンクとフードを提供。
ランチは日替わりのスープが目玉メニュー。野菜や豆類をたっぷり使ったスープは寒いベルリンにはぴったり。
たっぷりの量でスープだけでもお腹がいっぱいになります。
ケーキやクッキーもビーガン使用で見た目もおいしそうなものばかり♪
店内の植物は購入もできるんです。
おいしいコーヒーとたくさんの植物に囲まれた店内で、体にもやさしいひとときをお過ごしください。
所在地:Am Krögel 2, 10179 Berlin
営業時間:10:00〜18:00
Instagram:https://www.instagram.com/thegreensberlin/
「ブランデンブルク門」東西ベルリン統一のシンボル
1791年、アテネのアクロポリス神殿の門をお手本に造られた「ブランデンブルク門」。高さ26m、幅65.5mの巨大な門の上には勝利の女神ビクトリアの彫刻がある荘厳なつくりが特徴的です。
東西ベルリンの分断時代には、東西の境界にあったここ「ブランデンブルク門」。
当時はこれより先に進めない行き止まりになっていました。
1989年11月9日、東西ベルリンが崩壊する際には「ブランデンブルク門」のゲートが開き、深夜にもかかわらず東西両方から大勢の人が押し寄せ朝までお祭り騒ぎだったそう。
東西ベルリン統一から約30年が経過。
現在は、この門を東西自由に行き来することができます。
20世紀を象徴する映像として、東西ベルリンが崩壊した時の映像としてよくこのブランデンブルグ門周辺の壁を壊している若者の映像が流れることが多いため、一度はこの門を見たことがある方も多いのではないでしょうか?
東西ベルリン分断の時代と平和のシンボルとして、ぜひ一度訪れてみてほしいスポットです。
所在地: Pariser Platz, 10117 Berlin
「Voo Store」ベルリン最先端トレンドの中心地
常にハイセンスなトレンドの最先端を提案する、ベルリン屈指のセレクトショップ「Voo Store」。ハイブランドからデザイナーズブランドまで、世界中のブランドをセレクトしたベルリンの最新ファッションを見ることができます。
洋服のみならずライフスタイル全般のブロダクトも充実のラインナップ。
広い倉庫のような店内にはライフスタイルブランドも多く扱いがあり珍しさについつい目移り。モダンなデザインの中に遊び心が散りばめられたセレクトが多い印象を受けます。
日本のセレクトではお目にかかれないブランドも多数あり。
ベルリンきってのハイセンスなセレクトショップだけあって、世界中から常にお客さんも絶えない「Voo Store」。
日本のセレクトショップではお目にかかれない珍しいブランドも取り扱っているため、店内はまるで宝物探しのように時間を忘れてしまいます。
店内にはカフェ「Voo Deli」もあり。
こちらのカフェスペースでは、厳選されたナチュラルワインやオーガニック食材を世界中から厳選して取り揃えられています。
入り口の中庭に面しており、外の景色を見ながらショッピングの合間にひと休憩というのもいいですよね。
営業時間:11:00 〜18:00(日休み)
ベルリンの街中を歩いていると、目を惹くおしゃれな方が多く歩いています。どこかに遊び心があるファッションを取り入れている人が多い印象。
「Voo Store」はまさしくベルリンっ子たちのトレンドをいち早くキャッチし、常にオリジナルの遊びを加えたセレクトショップ。ぜひベルリンに行く際には立ち寄ってみてください♪
所在地:Oranienstraße 24, 10999 Berlin
営業時間:11:00〜19:00(日休み)
Instagram:https://www.instagram.com/voostore
「チェックポイント・チャーリー」分断の歴史がそのままに
東西ベルリン分断の時代にベルリン市内に14ヶ所存在していた国境検問所のなかでも、西側同盟諸国の外国人や関係者の通行のために使われていたもっとも有名な検問所が「チェックポイント・チャーリー」。
1961年〜1990年まで設置されており、「ベルリンの壁」と並び、東西ベルリン分断の象徴のひとつとして今もなお当時の歴史を物語っています。
ベルリン市内のほぼ中心部にあるフリードリヒ通りとツィマー通りの交差点に設置された「チェックポイント・チャーリー」。
第2次世界大戦後のベルリンは、アメリカ・イギリス・フランス・ソ連の4カ国によって分割統治されており、「チェックポイント・チャーリー」はアメリカ統治地区とソ連統治地区の境界上にありました。そのため、英語・ロシア語・フランス語・ドイツ語で看板が書かれています。
現在設置されているものはレプリカですが、実際に「チェックポイント・チャーリー」と訪れると、この空間だけが異様な雰囲気を放ち、当時の物々しさをも彷彿とさせます。
現在も街中に突如として現れる「チェックポイント・チャーリー」。
現在ではベルリンを代表する観光名所のひとつとなっていますが、この写真のレプリカの異様な光景に当時の緊迫感が感じられます。
「チェックポイント・チャーリー」の周りには、この検問所に関する歴史が当時の写真とともに詳細に展示されています。「チェックポイント・チャーリー」の真横にはお土産屋さんもあり。
当時の様子や歴史を詳しく知りたい方はぜひそちらもチェックしてみてください。
所在地:Friedrichstraße 43-45, 10117 Berlin
「アレクサンダー広場」不可思議な建造物・東ベルリンの中心地
ベルリンの中心部・ミッテ区にある広場「アレクサンダー広場」。地下鉄や電車などの主要な交通が多くとおるターミナル駅であり、ショッピングモールなど人通りの多いエリアです。
クリスマスシーズンはクリスマスマーケットの会場として多くの人でにぎわいます。
この広場を象徴する建物のひとつが「ウーラニアー世界時計」。
アレクサンダー広場の中で待ち合わせ場所としても有名なこの世界時計。今も実際に動いており、世界の時刻を知ることができる巨大な世界時計です。
こちらは1969年に東ベルリン時代に建てられました。時計の見方は簡単!知りたい都市の上書かれた数字が現在のその都市の時刻を表しています。建物の構造としても非常に興味深いですよね。
アレクサンダー広場でもう一つの名所といえば「テレビ塔」。
アレクサンダー広場の最寄り駅を出ると目の前に巨大なテレビ塔が現れます。
このテレビ塔は東ベルリン時代の1965年から1969年にかけて建設され、のちに東ベルリンのシンボルとなりました。以後ベルリンのランドマークとして現在もそびえたっています。
その異様なまでの高さと形に圧倒されること間違いなし。
テレビ塔は368メートルというヨーロッパ有数の高さを誇るテレビ塔。
テレビ塔には縁膨大と回転レストランがあり、ベルリン観光の人気スポットとしても有名です。展望台は204メートルの高さにあり、晴れた日にはベルリンの街全体を見渡すことができる絶景スポット!
20分で360度回転するレストランも展望台のすぐ上に位置しており、ベルリンを空から眺めながら食事がいただけます。
東ベルリン時代を象徴する建物がある「アレクサンダー広場」。
その建築は宇宙的で近未来的な不可思議な他に類を見ない建造物。ベルリンの醍醐味のひとつは、東西ベルリン分断の時代に建てられた建築物が今もなお残っているところ。
世界の歴史が大きく変遷し、文化の移り変わりを建築物からぜひ感じてみてください!
所在地:Alexanderplaz, 10178 Berlin
「Father Carpenter」ポップでおしゃれなモーニングを楽しんで
ベルリンの中心部ミッテ区にあるカフェ「Father Carpenter」。2015年にオープンして以来、モーニングからランチ、カフェタイムなどさまざまな時間でベルリンの人たちに愛されているカフェです。
朝から多くの人で賑わう「Father Carpenter」。
店員さんはおそろいのTシャツを着て朝から元気よくお客さまをお迎えしてくれます。寒い冬のベルリンでも、店内は暖かく適温です。
モーニングのメニューも豊富なラインナップ。
グラノーラやアボカドトーストに卵メニューなど、朝食の定番メニューが多数。
また、メインに自分の好きなサイドをカスタマイズすることができます。
こちらはアボカドトーストにポーチドエッグをプラスでトッピングしました。
朝からボリュームたっぷりで大満足になること間違いなし!
お店でいただけるコーヒーは「Father Carpenter」オリジナルのコーヒー豆を使用。
丁寧に栽培され、慎重に運ばれてきたコーヒー豆。お店で焙煎されたコーヒー豆は販売しているので、気になったコーヒーがあればお土産にもお持ち帰りができるのも嬉しいポイント。
おいしいモーニングから始まるベルリンの朝。
「Father Carpenter」でゆったりおしゃべりしながらベルリンの朝を楽しんでみてください♪
所在地:Münzstraße 21, 10178 Berlin
営業時間:9:00〜16:00(月〜金)、10:00〜17:00(土日)
Instagram:https://www.instagram.com/father.carpenter/
時代と文化が交錯する国際都市ベルリン
ベルリンのおすすめスポット7選はいかがでしたか?
ベルリンの街を歩いているとさまざまな人種の方にすれ違います。
平日の午前中からカフェで仕事をしている人や犬を散歩している人、公園でのんびりしている人など、自分のペースでゆったりと生活されている人が多い印象を受けます。
この街が辿ってきた世界を変える歴史的な瞬間を垣間見ながらも、常に新たなカルチャーが生まれる瞬間を求めて世界中から人が集まってくるのもベルリンの魅力の一つ。
ぜひドイツを訪れる際にはベルリンにも足を運んでみてください。