こんにちは、Remiです。
ミシシッピリバーカントリーとメンフィス観光局主催のプレスツアーでアメリカ南部の街、メンフィスに滞在しました。
エルヴィス・プレスリーやBBキングといった音楽の伝説を生んだ街、アメリカ・メンフィス。この街には、ソウル・ロックから公民権運動まで、歴史と情熱が息づく舞台が揃っています。
伝説のレジェンドたちの足跡を辿りつつ、旅の「聴く、学ぶ、味わう」をまとめて満喫できる9スポットを厳選!
3日間の滞在で巡った、音楽ファンも旅慣れさんも楽しめるおすすめスポットをご紹介します。
目次
- 1 アメリカ音楽の聖地、メンフィスとは?
- 2 エルヴィスやBBキングが初収録をした伝説スタジオ「サン・スタジオ(Sun Studio)」
- 3 エルヴィスが家族と過ごした邸宅「グレースランド」
- 4 BBキングも愛したブルースの聖地ストリート「ビール・ストリート」
- 5 全米唯一のソウル専門博物館「スタックス・アメリカン ソウル ミュージック博物館」
- 6 キング牧師の想いを馳せる「国立公民権博物館」
- 7 エルヴィスが通った老舗ダイナー「アーケード・レストラン」
- 8 美容院を改築したおしゃれレストラン「ビューティー・ショップ」
- 9 名物ポークリブが絶品!「セントラル・バーベキュー」
- 10 メンフィスを代表する名門ホテル「ピーボディー・メンフィス」
- 11 アメリカ音楽のレジェンドの足跡をたどる旅
アメリカ音楽の聖地、メンフィスとは?
世界中の音楽ファンが訪れる聖地であり、日本からも多くのミュージシャンや音楽好きが憧れる街、メンフィス。
メンフィスの旅を最大限に楽しむために事前に知っておきたいのが、メンフィスの音楽史。これを知っているかどうかでメンフィスの魅力や楽しみ方が何倍も変わります。
遡ること1900年代初頭、アフリカ系アメリカ人の伝承音楽が発展し、ブルース音楽が誕生しました。Beale Street にブルースミュージシャンが集結し、1940~50年代にかけてBBキングが「キング・オブ・ブルース」として名声を得ます。
そして50年代には、エルヴィス・プレスリーがSun Studioで初レコーディングをし、ブルースやカントリー、ゴスペルの要素を統合したロックンロールの基盤を築く「ロックンロール革命」を起こしました。
続いて、1960~70年代にはStaxレコードを舞台に教会音楽やR&Bを融合したソウル音楽が全盛期を迎え、オーティス・レディング、アイザック・ヘイズらを輩出。
このように、メンフィスは「ブルース → ロック → ソウル」という音楽進化の舞台として唯一無二の街なのです。
本記事では、メンフィスの音楽の歴史の舞台を体感するスポットやおすすめダイニング、ホテル、ショッピングスポットをご紹介します!
アメリカの伝説の舞台を体感するスポット5選
エルヴィスやBBキングが初収録をした伝説スタジオ「サン・スタジオ(Sun Studio)」
「ロックンロール誕生の地」とされる「サン・スタジオ(Sun Studio)」は、エルヴィス、ジョニー・キャッシュ、BBキングなどが最初にレコーディングを行った歴史的スポット。ガイドからの歴史解説と共に当時の音楽を聞きながら貴重な展示を見て回ります。
エルヴィスらが実際に使ったマイクや楽器を手にしながら、音楽史に名を刻んだ瞬間を感じることができます。
所在地:706 Union Avenue, Memphos, TN 38103
アクセス:ダウンタウンから車で約5分、または徒歩約15分
営業時間:10:00~17:15
(ツアー実施:10:30, 11:30, 12:30, 1:30, 2:30, 3:30, 4:30 )
定休日:なし
料金:大人$20/人、子供(5~11歳)$15/人
エルヴィスが家族と過ごした邸宅「グレースランド」
“キング・オブ・ロックンロール”エルヴィス・プレスリーが実際に暮らした邸宅に入ることができるツアーはメンフィスに行ったら必ずするべき貴重な体験!
エルヴィスが愛する家族と過ごした空間に実際に足を踏み入れるのは、ファンはもちろん、観光客も大興奮間違いなし!
映画『エルヴィス』を見てから行くと、「あのシーンの舞台だ!」とよりリアルに感じられるのでおすすめ。
エルヴィスこだわりの娯楽部屋では壮大な夢を叶えた彼の少年らしい一面を覗くことができます。
また広い敷地内には、彼が生涯で受賞したトロフィーや愛用した高級車の数々、家族写真やホームビデオの展示など、エルヴィスの華やかなプライベートライフや人生の軌跡を感じられます。
そして、世界中で愛されるエルヴィスが家族とともに埋葬されているお墓で手を合わせることも叶います。
所在地:3717 Elvis Presley Blvd. Memphis, TN 38116
アクセス:メンフィス中心部から車で約10分、またはメンフィス空港から車で約3分。
営業時間:9:00~16:00
定休日:なし
料金:大人$84/人、 子ども(5~10歳) $48/人
BBキングも愛したブルースの聖地ストリート「ビール・ストリート」
メンフィス一の繁華街で伝説的なミュージシャン達による歴史の舞台、ビール・ストリート(Beale Street)。
昼間は音楽の流れるカフェやショップ、夜になるとネオンが光るナイトクラブに多くの人々が訪れる賑やかな空間。夜通し続くライブの余韻に浸りながら、ビール片手に音楽とグルメを味わうのがメンフィス旅の醍醐味です。
ストリートの入り口にあるB.B.キングが経営するミュージックレストラン「B.B.キング・ブルース・クラブ(B.B. King’s Blues Club)」は、ステージの生演奏と共に南部料理などの食事も楽しめる人気店です。
全米唯一のソウル専門博物館「スタックス・アメリカン ソウル ミュージック博物館」
かつてのStaxレコーズのスタジオ跡地に建つ全米唯一のソウル専門博物館。
オーティス・レディングやアイザック・ヘイズらの衣装、楽器、録音機材を収蔵し、当時のソウル音楽を聴きながら展示を見て回れます。
ここで収録されたレコードがずらっと並ぶ光景は圧巻です。
所在地:926 E. McLemore Ave. Memphis, TN 38106
アクセス:ダウンタウンから車で約15分
営業時間:9:00~17:00
定休日:月曜・一部祝日
料金:大人$20/人、 子ども(7~12歳) $16/人
キング牧師の想いを馳せる「国立公民権博物館」
公民権運動の先導者、キング牧師の暗殺現場となったロレイン・モーテル跡地に建つ、公民権運動をテーマにした国立公民権博物館 (National Civil Rights Museum)。
1960年代アメリカの人種差別との闘いを、歴史に沿って伝える展示や映像は、当時の様子をリアルに感じることができます。
BBキングもよく利用していた当時黒人が泊まることができる数少ないモーテルには、キング牧師が最期に過ごした客室内部まで細かく再現されています。
現場のバルコニーには花輪が飾られ、モーテルの看板にはキング牧師の演説の名言”I have a dream”という言葉が刻まれているのが印象的です。
所在地:450 Mulberry St. Memphis, TN 38103
アクセス:ダウンタウンから車で約10分
営業時間:9:00~18:00
定休日:火曜
料金:大人$20/人、 子ども(5~17歳) $17/人
レジェンドゆかりのダイニング3選
エルヴィスが通った老舗ダイナー「アーケード・レストラン」
1919年創業、メンフィス最古のダイナー「アーケード・レストラン」は、クラシックな朝食が人気のレストラン。
昔ながらのアメリカンダイナーで映画のワンシーンのような時間を過ごせます。
エルヴィスも常連だったということで、彼がよく座っていた席は永久予約席として残されており、実際に座って撮影することもできます!
エルヴィスが好んでよく食べたといわれる名物メニュー、ピーナッツバター&バナナサンドをお試しあれ♪
所在地:540 South Main Street, Memphis, TN 38103
アクセス:ダウンタウン中心地
営業時間:7:00~15:00
定休日:無し
美容院を改築したおしゃれレストラン「ビューティー・ショップ」
元美容室を改装したメンフィスで人気のおしゃれレストラン。
エルヴィスの妻、プリシラ・プレスリーも訪れたと言われる美容室の空気を残しつつ、ステーキやグリル料理などセンス光る南部料理をいただけます。
おしゃれな空間で名物のオリジナルレモネードやカクテルと共に旅気分を高められるグルメスポットです!
所在地:966 South Cooper Memphis, TN 38104
アクセス:ダウンタウンから車で約10分
営業時間:ランチ11:00~14:00(日は13時まで)
ディナー17:00~22:00(月~木)17:00~23:00(金土)
名物ポークリブが絶品!「セントラル・バーベキュー」
地元民にも大人気のバーベキュースポット。メンフィスにいくつか店舗がある中、おすすめは国立公民権博物館(National Civil Rights Museum)すぐそばにあるダウンタウン店。博物館の観光とセットで楽しめます。
地元の人々や観光客で行列ができる人気店では、ダイナミックなBBQメニューが豊富に揃っています。
一番人気はメンフィス名物、ポークリブ!
肉はホロホロ、香りも味もしっかりの絶品です。
ビールやチーズたっぷりのナチョスとともにみんなでシェアをして、ザ・アメリカンな大満足のランチやディナーに♪
所在地:147 E Butler Ave. Memphis, TN 38103
アクセス:ダウンタウンから車で約10分(国立公民権博物館からすぐ)
営業時間:11:00~21:00
定休日:なし
メンフィスおすすめホテル
メンフィスを代表する名門ホテル「ピーボディー・メンフィス」
1869年創業の老舗高級ホテル、ピーボディー・メンフィス (The Peabody Memphis)。ダウンタウン中心地にあるため、メンフィス観光の拠点に最適です。
歴史ある設えとクラシックで洗練された雰囲気が、旅を格調高く彩ります。
ホテルで毎日開催される名物名物「ダック・パレード」は必見!
ホテルに住むアヒルたちがロビーのレッドカーペットを行進する光景は宿泊しなくとも楽しめる必須エンタメです。
毎日11時と17時に開催され、30分前から見学可能なので、時間に余裕を持って訪れてください。
客室は優しい色合いが特徴の広々としたモダンな造りで、各所にかわいいアヒルのロゴやアイテムを見つけられますよ。
所在地:149 Union Avenue, Memphis TN 38103
アクセス:ダウンタウン中心地
料金:1泊$165/室~
アメリカ音楽のレジェンドの足跡をたどる旅
アメリカのソウルミュージック発祥の地であり、“キング・オブ・ロック”エルヴィス・プレスリーと“キング・オブ・ブルース”BBキングが紡いだ音楽と歴史が街全体に息づくメンフィス。
音楽の聖地を訪れ、ソウルとロックの原点や公民権運動の重み、そして地元グルメで五感を刺激する旅を楽しみませんか?
日本からメンフィスへ現在直行便はないため、アメリカ国内の主要空港での乗り継ぎで所要時間は約13~16時間から。
せっかくなら3日以上かけてゆっくり滞在するのがおすすめです。
取材協力:ミシシッピリバーカントリー、メンフィス観光局