こんにちは、Kiwakoです。
星野リゾートが全国に展開する温泉旅館ブランド「界」の19施設目として、2022年1月に北海道・白老温泉にオープンした「界 ポロト」。
ポロト湖畔に位置し、青空の移る湖面、湖の周りに広がる自然、そして雄大な樽前山を臨むこのロケーションならではの滞在を楽しめます。
北海道の大きな自然を体感し、アイヌ文化の歴史も学べる「界 ポロト」の魅力に迫ります。
目次
ポロト湖畔の自然とアイヌ文化を感じる「界 ポロト」
(出典:界 ポロト)
アイヌ語で「大きな湖」を意味する「ポロト湖」。
とても静かな湖が広がり、鳥のさえずりが聞こえるような自然豊かな場所です。
そのポロト湖畔に佇むのが、「界 ポロト」。
全ての客室がポロト湖を臨むレイクビューで、四季折々のポロト湖畔の景色を楽しむことができます。
「界 ポロト」は、アイヌ文化伝承の地であり、アイヌ文化を尊重した設計であるのが特徴です。
「界 ポロト」全体をアイヌ民族の集落である「コタン」になぞらえ、私たちはその「コタン」の住民。
「界 ポロト」内では、さまざまな場所でアイヌ文化を感じることができます。
例えば、客室へとつながる廊下は、「コタン」に帰る小径や小川をイメージしていて、すこし丸みのあるフォルムが特徴的です。
温泉は、世界的にも珍しい太古の植物由来の有機物を含有したモール温泉。
滞在中は、2種類の温泉を楽しめます。
また、北海道ならではの食材をふんだんに使ったディナー、そして朝食も必見です。
「界 ポロト」へのアクセス
「界 ポロト」は、北海道の南西部にある白老町にあります。
最も近い空港は、北海道の玄関口である新千歳空港。
新千歳空港からは、レンタカーなどを使って車では約1時間ほどで到着します。
電車を利用する場合、新千歳空港から南千歳駅に向かい、南千歳駅で特急北斗に乗り換えて約30分で白老駅に到着します。
白老駅からはタクシーで5分くらいで「界 ポロト」へ到着。
広い北海道ですが、意外とアクセスは良く、新千歳空港から約1時間で行ける場所に位置しています。
自然と白樺が美しい敷地内
「界 ポロト」の敷地内に足を踏み入れると、パサージュ横に流れている小川に癒されます。
ここには小鳥が水浴びにも来るそう!
湧水を引いているので、透明度の高い小川が流れています。
この小川はポロト湖につながる敷地内の湖にもつながっています。
館内は、北海道らしく白樺がたっぷりの明るい空間。
ロビーの中央では暖炉に火が灯り、窓の向こうには湖と湯小屋が見えます。
アイヌ文化も学べるトラベルライブラリー
ロビーの横には、トラベルライブラリーが広がります。
トラベルライブラリーは、宿泊客のくつろぎの場であり、アイヌ文化について学べる場でもあります。
アイヌ文化に関する書籍をはじめ、さまざまな書籍や雑誌が並びます。
トラベルライブラリーには、24時間利用可能なコーヒーマシーンや紅茶の用意もあります。
客室に持ち帰ってもよいですし、トラベルライブラリーでゆっくりティータイムを過ごすのもよいですね。
お気に入りが見つかる♡ショップギャラリー
ロビーにはショップギャラリーもあり、北海道ならではのお土産が揃います。
白老のお隣にある苫小牧市が本社の、北海道のお菓子メーカー「三星」の「イヨマンテ」。
甘酸っぱいハスカップクリームが挟まれたバターサンドクッキーは、コーヒーや紅茶とも相性ピッタリ。
アイヌ文様を感じさせてくれる「界 ポロト」のオリジナルデザインのパッケージで用意されているので、お土産にも最適です。
民芸品のアイヌ人形には、アイヌの手仕事を感じられます。
北海道のスキンケアメーカー「ナチュラルアイランド」の北海道の素材に着目した自然由来のアイテムにも出会えます。
全室レイクビュー!「界 ポロト」の客室・ご当地部屋「□の間(しかくのま)」
「界 ポロト」の客室は、ご当地部屋の「□の間(しかくのま)」です。
アイヌ民族の伝統的な住居「チセ」と言われる家から着想を得ていて、全4タイプどの客室にも、伝統的なチセの中心にあった四角い「炉」をイメージしたテーブルが配置されています。
スタンダードルーム
42㎡の広さを誇るスタンダードタイプのお部屋は、お部屋の奥に窓があり、窓の向こうにはポロト湖を臨みます。
窓際にはカウチタイプのソファーがあるので、ここで寝そべりながら湖を眺めるのは至福の時間ですね。
「炉」をイメージしたテーブルは、ふんわりとした光が温かみを感じます。
アイヌ文様でデザインされたアート作品や、アイヌ紋様を施したクッションがあり、客室にいながらアイヌの家にいるようなほっとした時間を過ごせます。
スタンダードルームにはベッドが二つありますが、一つ追加することも可能です。
客室露天風呂付き♡「界 ポロト」の特別室に宿泊
今回、宿泊したのは3室限定の「特別室」。
71㎡の広さがあり、リビングスペースとベッドルームに分かれているとても贅沢な作りです。
ベッドルームには、ローベッドが2つ配置。
「界」のベッドは、オリジナルのマットレス「ふわくもスリープ」を使用。
ふわっとした雲のような寝心地で、朝までぐっすり眠れるベッドです。
リビングスペースのテーブルやソファーも特別室だからこそのゆったりとしたサイズ感。
そして、リビングの奥にはテラス席が広がっています。
テラスからは、ポロト湖と、ポロト湖畔の白樺やカエデが繁るポロトの森林、そして遠くに樽前山を眺められます。
ポロト湖畔の雄大な自然を体いっぱいで感じられ、新鮮な空気を感じながら滞在を楽しめる特別室ならではの場所です。
客室で出会えるアイヌ文化
特別室の客室でも、ところどころでアイヌ文化を感じられます。
クッションには、繊細なアイヌ紋様。
ベッド上の壁紙にもアイヌ紋様があり、その美しさは圧巻です。
湖を眺めながらの客室露天風呂
特別室には、客室露天風呂がついています。
インフィニティ露天風呂で、まるで湖につながっているよう!
滞在中、好きなときに好きなだけ露天風呂に入れるのは客室露天風呂の良いところですね。
私は早朝に一人で起きて客室露天風呂に入りました。
鳥のさえずりしか聞こえない自然の静けさの中で入る露天風呂は格別です。
「界 ポロト」のアメニティ
「界」ブランドで統一されている風呂敷に包まれているアメニティ。
「界 ポロト」は、優しいベージュの風呂敷でした。
アメニティは、歯ブラシ、コットン、綿棒、ヘアブラシ、ヘアゴムが揃っています。
また、「界」で統一されたオリジナルの和漢生薬成分を用いたスキンケアアメニティーの用意があります。
クレンジング、洗顔ソープ、化粧水、乳液、ボディーローションと基本のスキンケアアイテムは全て客室にあります。
自宅から持って行かなくても、しっかりとケアができるのは嬉しいですね。
「界」では、館内で着られる作務衣も。
胸元がボタンになっていて、はだけないようにデザインされているのがとても嬉しい心遣いでした。
ゆったりとおこもり♡お部屋で地酒
「界」では、温泉旅館でゆったりとおこもり滞在が叶う「おひとり温泉休息プラン」があります。
ひとり時間を大切に、温泉旅館で心身の疲れを癒せる嬉しいプランです。
プランの1つにあるのが、ご当地おつまみと地酒の部屋入れサービス。
お部屋にチェックインすると、冷蔵庫には冷えた地酒、テーブルには白老の名産・虎杖浜たらこのおせんべいが置いてありました。
夜は、温泉で温まった体を冷たい地酒で湯涼み。
客室でのんびり晩酌タイムを過ごせました。
「界 ポロト」のモール温泉が楽しめる2つの大浴場
「界 ポロト」の温泉は、太古の植物由来の成分が含まれた褐色のモール温泉。
いつかは枯渇する可能性も含む、貴重で世界的にも珍しい温泉で、「美肌の湯」とも言われている肌に嬉しい温泉です。
「界 ポロト」には、モール温泉を楽しめる異なる2つの趣の異なる大浴場があります。
△湯(さんかくのゆ)
アイヌ文化の建築特徴である「ケトゥンニ構造」で建てられた「とんがり湯小屋」の中にある「△湯(さんかくのゆ)」。
内風呂と露天風呂があり、インフィニティ露天風呂にいるとまるでポロト湖と一体感を感じるようなくつろぎの時間を過ごせます。
露天風呂からは、ポロト湖の季節と共に移り変わる景色も楽しみながら、ゆっくりお風呂に浸かれますよ。
名前にちなみ、いろいろな三角のデザインを探すのも、「△湯」での楽しみの1つです。
脱衣所にはスキンケアやアメニティ、ドライヤーなどが揃います。
お部屋から身軽にお風呂に入りに行けるのが嬉しいですね。
湯上がり処
とんがり湯小屋のなかには、湯上がり処も。
お風呂上がりはここでのんびりと涼をとり、火照った体をゆっくりと湯涼みできます。
圧巻なのは、「△湯」にちなんだ、三角の窓。
ポロト湖はもちろん、ちょうど中央に樽前山が見えるように設計されているそうです。
お風呂前、そしてお風呂後の水分補給には、イタドリ茶とほうじ茶のブレンドティーと、カシス酢があります。
お風呂前後でしっかり水分補給をすることで、お風呂もよりのんびり楽しめます。
湯上がりどころでは、温泉の楽しみ方を教えてもらえる「温泉いろは」も開催されています。
モール温泉の泉質のこと、肌がよりすべすべになるお風呂の入り方など、温泉の知識を教えてもらい、参加者には御朱印帳ならぬ“お湯印帳”をプレゼントしてもらえます。
温泉いろはは、毎日16:00から湯上がり処で開催しています。
ぜひ、温泉に入る前には「温泉いろは」で温泉の知識を深めてみてくださいね。
開催時間:16:00
開催場所:△湯 湯上がり処
○湯(まるのゆ)
(出典:界 ポロト)
「△湯」の開放的な雰囲気とは打って変わって、まるで洞窟の中や地中のような雰囲気の「○湯(まるのゆ)」。
とても静かで、幻想的な空間が印象的です。
内風呂のドーム天井の頂部には外と繋がる丸い穴が開き、日中は柔らかな光が差し込み、夜は吸い込まれそうな夜空が垣間見えます。
夜寝る前に静かな時間を過ごしに「○湯」に行くのもおすすめです。