今回は中国の奥地にある「九寨溝」についてご案内します。
TV番組「世界の果てまでイッテQ!」で見てから、
いつか行きたいと思っていた秘境です。
中国でもっとも美しい景観として「童話世界」と称され、
ユネスコの世界遺産に登録されています。
また、ジャイアントパンダの貴重な生息地であることでも知られ、
「世界生物圏保護区」にも指定されています。
目次
中国の奥地『九寨溝(きゅうさいこう』までの道のりは波瀾万丈
まずは中国の四川省、成都空港に到着。
成都から九寨溝まではバスで11時間。成都の渋滞を抜けると山道に入ります。
四川盆地の中心にある成都は、チベット高原まで続く高い山脈に囲まれていて、
盆地と山地の標高差が世界で一番大きいそうです。
そのため山道は緩急が激しく、バスは崖すれすれを走行します。
また2008年の四川大地震の影響により、土砂崩れで道が塞がっていたり、
橋が崩れていたりと通行困難な場所も多くあります。
絶叫系の乗り物に強いと名高い私ですが、心の中で何度も絶叫しました(笑)
バスは、途中で食事やトイレのため停車します。
小さな出店では、栗や果物が売られています。とってもおいしそうだったので果物を購入しました。
カルチャーショックを受けたのがトイレ・・・
長い溝に、腰くらいまでの高さの仕切りが並んでいるだけ!
溝をまたぐようにして用を足すものです。隣の人と顔合わせで用を足すことからなのか、
ニーハオトイレというそうです。今や中国でも珍しいのだとか。
バスで走り続けると、標高が高くなりどんどん空気が薄くなっていきます。
伝統的な家が並ぶ小さな村々。
家畜のヤクや野生のヤギの姿も見ることができます。
チベット族とチャン族が多く住む、アバ・チベット族チャン族自治州に到着。
酸素ボンベを担いで黄龍風景区へ
9月だというのに息が白くなるほど寒い中、早朝から黄龍風景区に入りました。(入場料200元程度)
黄龍は、標高約5100mの山頂から伸びる全長7.5kmの峡谷です。
観光の目玉は標高3000mから3500m程度の区間(約3.7km)。
この区間が整備され、黄龍風景区と呼ばれています。
富士山と同程度の標高ではありますが、ロープウェイで一気に到達することができるので、
登山が心配な方でも大丈夫!(私も難ありです)
ゴアテックスの防寒具で酸素ボンベを担いで歩きました。
黄色がかった石灰華が連なっている様子が、山脈を昇っていく黄色い龍の姿に例えられることから、
「黄龍」と呼ばれる所以となったそう。
ロープウェイで登ったため、標高の高いポイントから下りながら観光しました。
五彩池(ごさいち)
(標高3553m)
石灰分が含まれた水が流れ続けて沈殿し、エメラルドグリーンの美しい池が形成されれるようになったそうです。
迎賓彩池(げいひんさいち)
(標高3199m)
この2つが目玉といわれることが多いのですが、
黄龍風景区すべて、どこを切り取っても絵になるような美しい景色ばかり。
光の加減によっても、また違う表情を見ることができます。
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