こんにちは、aikoです。
星野リゾートが全国展開する温泉旅館ブランド「界」の24施設目となる「界 奥飛騨」が、岐阜県の奥飛騨温泉郷に開業にしました。
星野リゾートの施設が、岐阜県で初の開業ということもあり、開業前より大きな話題を呼んでいます。
奥飛騨温泉郷は、新宿から高速バス1本で楽々アクセス可能。
最寄りのバス停から「界 奥飛騨」までは徒歩で約4分ほどで到着します。
奥飛騨の文化や技術、グルメのほか、こんこんと湧く山の名湯を楽しむ安らぎの滞在をご紹介します。
2024年9月開業!星野リゾートの温泉旅館「界 奥飛騨」
(出典:界 奥飛騨)
星野リゾートの温泉旅館ブランド「界」の24施設目となる「界 奥飛騨」が、2024年9月5日、岐阜県・奥飛騨温泉郷に開業しました。
「界 奥飛騨」のコンセプトは、「山岳温泉にめざめ、飛騨デザインに寛ぐ宿」。
約6,400平方メートルという広大な敷地に、2棟の宿泊棟、湯小屋、離れ棟からなる4棟に囲まれるように中庭があります。
この地の温泉街には、共同浴場に歩いて出かけ、湯浴みする文化があり、館内の温泉大浴場や客室の露天風呂のみならず、外の世界へも滞在中に幾度も回遊してほしいという思いからこのような配棟にしたということです。
ロビーは、奥飛騨の風景が感じられる空間。
(出典:界 奥飛騨)
入り口からカウンターまで続く床の木の緩やかな流れは川、横に置かれたグレーのソファは岩、きらきらと美しく光る壁は「奥飛騨」の雪景色をイメージしています。
天井やロビー奥の壁には木の温もりや香りを感じ、これからの滞在への期待に胸が膨らみます。
「界 奥飛騨」のご当地部屋「飛騨MOKUの間」|露天風呂付き客室
「界 奥飛騨」の客室は全49室すべてが、地域の文化に触れるご当地部屋。客室の半数以上が露天風呂付きというのだから驚きです。
飛騨の魅力を感じるご当地部屋「飛騨MOKUの間」は、天然木のぬくもりや、伝統工芸品が随所に散りばめられた魅力溢れるお部屋。
今回滞在した「露天風呂付き客室」は、ワーケーションにもぴったりな長机とソファスペースがあり、広々とした贅沢なつくりです。
地元の伝統的な漆塗りである飛騨春慶(ひだしゅんけい)のウォールアートや、飛騨染のオリジナルクッションが部屋に彩りを与えてくれます。
お部屋に用意されているお茶のセットやお着き菓子でまずは旅の疲れを癒しましょう。
お部屋の奥には贅沢な広さの露天風呂があり、水の流れる音に癒されます。
自然光が差し込む美しい空間は、窓を開ければ外の景色を眺めることも。
露天風呂の横には濡れたまま上がれるソファも備わり、時間を気にすることなく贅沢な入浴を楽しめます。
そして、リビングスペース奥には飛騨の匠の伝統技術「曲木(まげき)」をモチーフにしたヘッドボードが美しいベッドスペース。
飛騨地域の広葉樹の代表格であるブナ、タモ、サクラ、ナラの木のグラデーションがあしらわれ、美しい曲線で寝台を包み込みます。
地元の風情を感じる「界 奥飛騨」の夕食「特別会席」
(出典:界 奥飛騨)
周りを気にすることなくくつろげる半個室での夕食時間。今回は「特別会席」をいただきました。
テーブルにつくとインパクトのある人形に目を奪われます。
この人形は、山霊の分霊として象(かたど)られ、開運、魔除けのお守りとして知られている「山彦人形」。頭は飛騨山脈の山々を表現し、顔は自然への畏怖(いふ)の念を表しています。
「界」では、その地域ならではの食材や調理法にこだわった会席料理をいただけます。味はもちろんのこと、このように、地域の特性を感じられるのも「界」の会席料理の面白さ。
会席の初めの一皿となる「先付け」。「界」の先付けは、その地域で親しまれている素材を使いながら、意外性のある組み合わせ、新たな調理法で楽しませてくれます。
「界 奥飛騨」では、「すったてと牛しぐれ」。「すったて」とは、野菜などの具材をすりばちですって作る冷や汁のような飛騨地域の郷土料理で、そのうえに牛しぐれが乗っています。
つづく2品目は、「土瓶蒸し」。
まずはお出汁をお猪口(ちょこ)に出していただきます。旨味がたっぷりの美味しいお出汁のあとには、ふんわりとした甘鯛と海老しんじょ、きのこの具材を。
さらに、添えられているスダチを絞ると味の変化が楽しめる一品です。
そして芸術的なセンスも感じるのが、八寸、お造り、酢の物が合わさって盛り付けされた「宝楽盛り」。
左にお刺身の3種盛り、右に酢の物。
真ん中の八寸は、「鶏と干し葡萄の松風」や「秋刀魚丸 ずんだ」など四季の彩りを意識した内容です。
宝楽盛りの後に、揚げ物、蓋物とつづき、メインは、「飛騨牛の朴葉つと焼き」。
きめ細やかで豊潤な味わいが特徴の飛騨牛を朴葉とともに味わうお料理。あらかじめ表面に焼き色がついたお肉を、焼き石で自分好みの焼き加減にしていただきます。
すぐに口の中で溶けてしまうほど柔らかなお肉は幸せの一言。お塩や山葵など好きな調味料とともに楽しみました。
コースを締めくくるのは、驚きのデザート。お団子かなと一瞬思いますが、実はこれ、「真珠麿(マシュマロ)」です。
炭火に見せかけた下の部分は、なんと「黒ゴマアイス」。みたらし餡をマシュマロにかけたときに落ちた餡がアイスにもかかり、両方で楽しめるように考えられています。
美味しいのはもちろんのこと、お料理の最初から最後まで驚きと感動の連続!
エンターテインメントのような会席料理を堪能しました。
種類豊富な「界 奥飛騨」の「ご当地朝食」
(出典:界 奥飛騨)
気持ち良く目覚めた朝は、「界 奥飛騨」のご当地朝食をいただき1日の始まりを。
まず最初に提供される「サラダ膳」は、自分でゴマをすって香りを楽しみます。
起きたての身体に染み渡る「干し野菜と豚肉の味噌鍋」もたっぷりと。
旨みがぎゅっと凝縮された「干し野菜」と一緒に「白菜のお漬物」や飛騨地域の名産「ジャンボなめこ」が入っています。
飛騨地域は雪深く、冬には農作物ができなかったため、保存がきく「干し野菜」や「お漬物」を作る習慣があったそうです。
丸い器には、自家製のお豆腐が真ん中、周りに一口サイズのお料理が並びます。
飛騨の郷土料理、川魚を甘露煮にした「ぼっか煮」や、「椎茸しんじょ」など、どれもご飯が進むおいしいおかずばかり。
食後の「自家製ヨーグルト」には、近隣のりんご農園のジャムを添えていただきます。
「界 奥飛騨」のトラベルライブラリーで開催されるご当地楽「飛騨の匠体験」
ここからは、館内の設備とアクティビティをご紹介します。
地域の特徴的な魅力を楽しめる「界のご当地楽」。ここ「界 奥飛騨」では、1300年以上にわたる飛騨の匠の歴史に触れる「飛騨の匠体験」が開催されます。
会場となるのは、旅や地域にまつわる本がセレクトされている「トラベルライブラリー」。
飛騨の森を思わせるデザイン壁があり、使い込まれたノミやカンナなどの工具が展示されている、飛騨の伝統を感じる空間です。
時間帯に合わせて変わるお茶やコーヒーなどのドリンクも用意されています。
ご当地楽「飛騨の匠体験」
ご当地楽「飛騨の匠体験」では、伝統技術「曲木」と風呂敷を使ってハンドバックを作ります。
木の手触りや、香りに触れながら飛騨の木工技術を体験する貴重な機会。
前日からたっぷりの水を吸水し、柔らかくなった薄い木の板を半月型の道具を使ってゆっくりと曲げていきます。
硬い木もこのように水分をたっぷりと含ませてゆっくりと力を加えることで、綺麗なカーブを作ることができます。
綺麗な半月型になったハンドルに、「界」オリジナルの風呂敷を通して結び、ハンドバッグの完成です。
全国の「界」では、宿泊するとオリジナル風呂敷がもらえます。施設ごとに色味が異なるので、曲木のハンドルを持って界巡りを楽しむのも素敵です。
開催時間:現地にてご確認ください
料金:無料
※要予約
「界 奥飛騨」の温泉と「温泉いろは」
温泉いろは
温泉に入る前にまず参加して欲しいのが、トラベルライブラリー前の足湯で開催される「温泉いろは」。
温泉の効果的な入浴方法や泉質などのほか、奥飛騨温泉郷の歴史をわかりやすく丁寧に教えてくれます。
開催時間:現地にてご確認ください
料金:無料
大浴場
日本屈指の湯量を誇る奥飛騨温泉郷の湯を楽しめる大浴場。
内風呂には、源泉かけ流しの「あつ湯」と、心身ともにリラックスできる「ぬる湯」の2つの浴槽があります。
奥飛騨によく見られる雪の回廊をモチーフにした露天風呂は、頭上にぽっかりと穴が空いた、他ではなかなか見られないデザインです。
(出典:界 奥飛騨)
雪をイメージした丸みを帯びた滑らかな壁に包まれ、湯の音を楽しみながら切り取られた空を眺める至極の時間。夜には星空を眺めながらの入浴を。
女湯の脱衣所には、女性から絶大な支持を誇るDysonのドライヤーや、界オリジナルのアメニティも揃っています。
入浴後には、美しい曲木の椅子や、クッションが置かれた「湯上がり処」で一休憩。
サービスのドリンクやアイスキャンディが置かれています。リラックスしながら、ゆっくりとほてった身体を休めましょう。
「界 奥飛騨」で飛騨の恵みを堪能する贅沢な温泉旅を
奥飛騨の自然に抱かれる滞在が叶う「界 奥飛騨」。
地域の伝統と技術に触れたり、日本屈指の湯量を誇る温泉を楽しんだりと岐阜県・奥飛騨温泉郷の魅力を存分に感じる滞在となりました。
木の香りが漂う「界 奥飛騨」で、飛騨の恵みを堪能する贅沢な温泉旅を楽しんでみてはいかがでしょうか。
所在地:岐阜県高山市奥飛騨温泉郷平湯138
アクセス:
【電車】JR高山駅(高山濃飛バスセンター)から路線バスで平湯バスターミナルまで約60分、そこから徒歩約4分
【車】平湯ICから国道158号線にて約5分
TEL:050-3134-8092(界予約センター)
料金:1泊31,000円~(2名1室利用時1名あたり、税サ・夕朝食付き)