こんにちは、aikoです。
日本有数のワインの産地、山梨・長野の県境に位置するワインリゾート「リゾナーレ八ヶ岳」に行ってきました。
ファミリー向けのイメージがある「リゾナーレ」ですが、実は大人だけで訪れる旅先として選んでも間違いない素敵な滞在ができる場所。
ワインと美食に酔いしれる「リゾナーレ八ヶ岳」の大人旅の過ごし方をご紹介します。
目次
大人の贅沢を味わうワインリゾート「リゾナーレ八ヶ岳」について
「リゾナーレ八ヶ岳」は、世界的な建築デザインの巨匠「マリオ・ベリーニ」が手掛けたリゾートホテル。
東京からは約120分、最寄駅の「JR小淵沢駅」からは無料の送迎バスで約5分と公共交通機関でのアクセスも良好です。
ワインの産地として名高い山梨と長野の県境に位置する”ワインリゾート”で、さまざまなワインの楽しみ方を提案してくれます。
そのひとつが、毎日16時から宿泊者限定で開催される「ワインの学校」。
“なぜ山梨県や長野県では美味しいワインが作れるのか”、”美味しいワインの飲み方は”などというワインについての基礎知識を試飲を交えて丁寧にわかりやすく教えてくれます。
「リゾナーレ八ヶ岳」では、さまざまなワインの魅力に触れる滞在を楽しみましょう。
ボルドーカラーが落ち着く「リゾナーレ八ヶ岳」のテラス付き客室
「リゾナーレ八ヶ岳」には、ピーマン通り沿いのレジデンス棟と、フロントやアクティビティセンターに併設するホテル棟があります。
今回はピーマン通り沿い テラス付きルームに滞在しました。
お部屋はワインリゾートらしくボルドーカラーで統一。小物や装飾にもセンスが感じられる落ち着いた雰囲気の客室です。
壁には八ヶ岳山脈が描かれています。
70㎡というゆとりの広さの客室は、くつろぎのソファースペース、ゆったりとワインやお茶を楽しめるテーブルスペース、ベッドスペースとに分かれ、ずっと滞在していたくなるほどの心地よさでした。
広々としたテラスも心地よく、もう少し温かくなったらここでピクニックも楽しそめそうです。
メインダイニング「OTTO SETTE(オット セッテ)でいただく至極のディナーコース
旅のハイライトとも言えるお食事は、メインダイニング「OTTO SETTE(オット セッテ)」にて。
レストランのコンセプトはイタリア語でワイン(Vino)と野菜(Verdura)を意味する「Vino e Verdure(ヴィノ エ ヴェルドゥーラ)」。
2024年4月に全面リニューアルされたレストランは、ワインを熟成、貯蔵するための空間「ワインカーヴ」を表現した美しいアーチ状のデザインが特徴です。
ワインセラーには、山梨ワインを中心にイタリアワインまで約500種類!
これだけの数があると何を頼んだらいいのか悩んでしまいそうですが、お料理のテイストに合わせて、知識豊富なソムリエが提案してくれるので安心です。
今回はお料理と合わせてワインを提供していただける「ワインのペアリング」を楽しんできました。
前菜からデザートまで、さまざまな野菜を主役にした絶品のフルコースの中から特に気になったメニューをピックアップしてご紹介します。
野菜のアソルティメント
最初の一皿「野菜のクロッカンテ」、「牛蒡のズッペッタ」と続き3品目に提供されるのが、「野菜のアソルティメント」。
イタリアトスカーナ州の「パッパ・コル・ポモドーロ」と呼ばれるトマトのパンがゆ、ソラマメを使ったクロケッタと芽キャベツのフリット、セロリと鶏レバームースのブルスケッタ、発酵大豆と猪肉を合わせたウッチェレットの4品。
それぞれコルクやスプマンテのワイヤーなどを使った食器が使用され、ワインの空間を表現しています。
こういった小物や装飾でワインリゾートを演出しているのも素敵です。
畑の前菜
OTTO SETTEを象徴したメニューともいえる「畑の前菜」は、30種類の野菜を使用し、八ヶ岳の野菜畑を表現した一皿。
まるでアート作品のように美しく、野菜の特徴を活かしつつそれぞれ異なる火入れをしているというこだわりで、野菜それぞれの本来の美味しさが引き出されています。
豚肉を余すことなく使った豚肉のソプレッサータやプロシュート、グリーンマスタードとバーニャフレッダの2種類のソースと一緒に。
お肉の塩味と野菜の甘みが組み合わさってそれぞれの旨味を引き立てていました。
グレイス・ロゼ 2023(中央葡萄酒 山梨県甲州市勝沼)
「畑の前菜」に合わせるワインは、老舗のワイナリー「中央葡萄酒」の「グレイス・ロゼ」。
メルローやカベルネソーヴィニヨンなど赤ワイン用の葡萄を使って作ったワインで、スパイスの香りや赤ワインの力強さも持っています。お野菜だけでなくお肉料理との相性もばっちり!
ラディッキオタルティーボのリゾット
「畑の野菜」の後に、「春菊とカーボロネロのリングイネ」が提供され、お次はイタリアのヴェネト州の名産品であるラディッキオというお野菜と同じ地方のアマローネという赤ワインをたっぷりと使ったリゾットです。
ラディッキオはチコリに近いお野菜でサクサクとした歯ごたえが特徴。たっぷりとチーズをかけていただきます。
プリヴェ 2022(ドメーヌ ミエ・イケノ 山梨県北杜市小淵沢)
リゾットに合わせて提供されるワインは、八ヶ岳南麓にある人気ワイナリー「ドメーヌ ミエ・イケノ」のプリヴェ。やまとなでしこという葡萄の品種を使った、一般販売はされていない貴重なワインのひとつ。
コクのある香りと乳酸の味わいが特徴で、リゾットの中に入っている成分が全てこのワインとリンクされるようにペアリングされています。
鹿肉のグリリア
リゾットの後にはお魚料理「根菜とイワナのズッパ」。続く最後のメインは八ヶ岳らしく、ジビエ料理が提供されます。
舞茸の酵素に付け込んで柔らかく仕上げた鹿肉に、舞茸のフリットとジャガイモのニョッキを添えて。仕上げにはとろみのあるキノコのスープがかけてあります。
とても柔らかい鹿肉は旨味が凝縮されて口いっぱいに広がります。舞茸の食感と風味も加わって最後のメインにふさわしい一皿でした。
バローロ 2010(ボローリ イタリア・ピエモンテ州)
最後のお肉料理に合わせるワインは、イタリアピエモンテ州の「バローロ」。
ビンテージが2010年、15年前という熟成感のある香りとキノコ、イチジクのようなドライな香りとしっかりとしたタンニンの渋みは鹿肉の赤身の部分。それぞれがペアリングされるようなワインです。
メインのお肉の後にはデザート「洋ナシと菊芋のミッレフォーリエ」が提供され、全10品のコース料理は全て終了となります。
お料理とお料理に合わせてマリアージュを楽しむワインは8種類。
どのお料理にもふんだんに使われたお野菜がとてもおいしく、ワインリゾートの名にふさわしい美食とワインに酔いしれる至極の時間を過ごしました。
時間:17:30~20:15(L.O./要予約)
料金:
ディナーコース 15,730円/1名
※18,000円/1名(2025年6月26日ご利用より)
ワインのペアリング 9,500円/1名
野菜をふんだんに使ったビュッフェ&グリルレストラン「YYgrill」で楽しむ朝食
ビュッフェ&グリルレストラン「YYgrill」での朝食も滞在の楽しみのひとつ。野菜をふんだんに使った身体が元気になるようなビュッフェをいただけます。
山梨県産を中心とした色とりどりの野菜やスモークサーモン、チーズなど前菜もたっぷり!
焼きたてのプチパンはたくさんの種類があり目移りしてしまうほど。いちごやキウイが乗ったデニッシュやクロワッサン、メロンパンなどが並んでいます。
そして忘れてはならないのが地元山梨名物が並んだコーナー。ほうとうや山梨のB級グルメ「鶏もつ煮丼」など朝食ブッフェだけで山梨のご当地名物を堪能できます。
煮貝と海鮮がたっぷりの「海宝丼」ならぬ、山梨の地名に由来した「甲斐宝丼(かいほうどん)」もお見逃しなく!
メインストリート「ピーマン通り」で開催中の「ウィンターワインフェスタ」
イタリアの山岳都市をイメージして建てられた全長160mのメインストリート「ピーマン通り」。
レストランやカフェ、おしゃれな雑貨屋さんが立ち並んでいます。
また、季節ごとに行われるイベントも魅力的で、3月9日までは「ウィンターワインフェスタ」が開催中!
山梨の「甲州」と「マスカット・ベーリーA」のワインをモチーフにした装飾やホットワイン、ワイン鍋で冬を彩るイベントです。
4種類のベースのワイン、5種類のドライフルーツ、5種類のスパイスからそれぞれ好きなものを選び、自分好みにアレンジできるホットワイン。柔らかく煮込まれた牛肉とお野菜がゴロゴロと入ったワイン鍋。
寒空の下いただくホットワインとお鍋は本当においしく、体の芯までポカポカになりました。
開催期間:2025年3月9日(日)まで ※休館日除く
開催時間
・ホットワイン:12:00〜18:00
・ワイン鍋(2~3人前):12:00〜16:00
料金
・ホットワイン:1,000円
・ワイン鍋(2~3人前):3,500円
※雨天・荒天中止
自分好みのワインに出会える「八ヶ岳ワインハウス」
常時24種類の山梨県、長野県のワインを気軽にテイスティングできる「八ヶ岳ワインハウス」。
好きな量を量り売りでテイスティングできるので、自分好みのワインに出会えます。
気に入ったものはボトルで購入も可能。タグには産地や特徴などが書かれているので選ぶ時の参考にしてみてください。
貴重な「ドメーヌ ミエ・イケノ」のワインも1室につき1本までの購入が可能。宿泊者限定の特別な特典です。
「リゾナーレ八ヶ岳」でワインと美食に酔いしれる至福な滞在を
自然豊かな八ヶ岳のリゾートでおいしい空気を吸って深呼吸。
新鮮な地元野菜を中心とした美食の数々やワインを堪能する極上の時間は日頃頑張っている自分へのご褒美旅としてもぴったりです。
広々としたお部屋でゆったりと過ごしたり、ピーマン通りを散策したり。
また、リゾート内には季節を問わず楽しめる天候型屋内プール「イルマーレ」や森の中に佇む温浴施設「もくもくの湯」など魅力的な施設もたくさんあります。
山梨のワインリゾート「リゾナーレ八ヶ岳」でワインと美食に酔いしれる至極の旅はいかがでしょうか。
所在地:山梨県北杜市小淵沢町129-1
電話:050-3134-8093(リゾナーレ予約センター)
料金:1泊:25,000円~(2名1室利用時1名あたり、税・サービス料込)
アクセス:JR小淵沢駅から車で約5分(無料送迎バスあり)
取材協力:リゾナーレ八ヶ岳