AYANA/加藤あやな

AYANA/加藤あやな

【フリーランスのライター/エディター】 主なテーマ:リゾート・夫婦旅・コスパ旅

こんにちは、AYANAです。

 

長崎県にある離島「小値賀島」と「野崎島」はご存知ですか?

 

長崎県の五島列島北端に位置し、西海に浮かぶ17の島々からなる小値賀町。その中に小値賀島と野崎島が含まれます。

 

小値賀町の中心地であり、もてなしの島と呼ばれる「小値賀島」と、世界文化遺産にも登録されている「野崎島」。大自然の中リフレッシュしたり、島獲れグルメを味わったり、ゆったり島旅を満喫しました。

 

長崎県五島列島北端にある小値賀島とは

長崎県の五島列島の北端に位置する小値賀島。人口2,400人ほどの、のどかで人の温もりを感じる島。懐かしい日本の原風景が残る島として「日本で最も美しい村」にも選ばれています。

 

小値賀島へのアクセスは、佐世保港からフェリーでおよそ3時間、高速船では約1時間半で到着します。

高速船の往復チケットを購入し、いざ乗船!

向かった日が平日だったので、船内は意外とゆったり。週末などは混雑するようなので、予約をしていくと安心です。

 

船体の大きいフェリーの方が揺れが少ないそうなので、船酔いが心配な人は少し時間がかかりますが、フェリーをおすすめします。

離島ということで、周りは海なので、新鮮な魚介が食べられることも魅力の一つ。

 

しかし、島には魚屋がないそうなんです……!

 

なんで?と、思ったのですが、漁師さんから直接買ったり、畑で獲れた野菜と物々交換をしたりで、成り立っているそう。これも島ならでは。

小値賀島の中を移動していると、「牛に注意」という看板を見かけます。

 

というのも、日中は草原で放牧され、大自然の中ゆったりと過ごしているそう。夕暮れとともに牛舎に帰っていくので、牛渋滞がおきることも少なくないそうです。

小値賀島で自然の中リフレッシュできる

小値賀島は、海底火山の溶岩が流れ出て造られた島。そのため、砂も砂利も赤い「赤浜海岸」があります。

 

泳ぐというよりも、ゆったりと景色を見ながら散歩するのに適した場所。朝一でお散歩したので潮風が気持ちよかった〜!

 

赤浜海岸
住所:長崎県北松浦郡小値賀町前方郷

 

小値賀島の中で、海の透明度が一番透き通ってきれいなのが「柿の浜海水浴場」。

遠浅で、細かい砂なので、夏は海水浴を楽しむ家族連れで賑わいます。干潮時、満潮時で雰囲気がまったく異なるのも特徴的。訪れたときは干潮時だったので、奥の浜まで歩くことができました♪

 

離島の海はこんなにきれいなんだ……! 日本にもこんなに美しい海があるんだ!と、驚きました。砂浜を歩いて、海の音を聞いているだけで、とっても幸せな気分に……。

 

柿の浜海水浴場
住所:長崎県北松浦郡小値賀町柳東

小値賀島産獲れたて新鮮魚介グルメ

やっぱり魚介が食べたい……!

 

ということで、ランチに訪れたのが「寿司平六」。

その日入荷したお魚で握ってくれる上寿司をいただきました。写真のお寿司は3人前。

 

どのお魚も新鮮で、ぷりっぷり。一口頬張る毎に、笑みが止まりません。

 

寿司平六
住所:長崎県北松浦郡小値賀町笛吹郷2789
電話:0959-56-2673
営業時間:昼 11:00~13:30
定休日:月曜日 ※その他臨時休業あり

 

ランチのお寿司がおいしかったので、ディナーでもお魚を食べたい!ということで、訪れたのが「古民家レストラン藤松」。

 

島の家庭料理を味わえるレストランで、新鮮な海の幸やとれたて野菜をいただけます。とっても豪華な舟盛りにびっくり……!

すずきの塩麹焼き、ぶりの煮物とお魚尽くしで本当に幸せでした。

 

お魚やお野菜の準備があるため、前々日までの予約が必須なので忘れずに。昼も夜も新鮮な魚介を食べられて大満足♪

 

古民家レストラン「藤松」
住所:長崎県北松浦郡小値賀町前方郷3694
営業時間:11:00~15:00、18:00~22:00

長崎県五島列島の野崎島とは

野崎島は、南北約6.5km、東西約2kmの島。

現在は、ほぼ無人島ですが、かつては野崎・野首・舟森の三集落があり、約650人の人々が暮らしていました。

 

野崎島の集落跡が「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の構成資産として、ユネスコの世界文化遺産にも登録されています。

野崎島へは、小値賀港から向います。町営船「はまゆう」に乗って約35分で到着。

手つかずの大自然と集落跡に圧倒されます。

 

島内を歩いていると、以前使用していた電柱や家を所々で見かけました。

長い年月をかけて風雨にさらされ、外壁のない家も。

2001年に島を離れた住民を最後に廃村。島から出るときに、荷物になるからと家財道具を置いていったこともあり、テレビや冷蔵庫、空き瓶などがそのまま家の中に置いてあります。

集落跡や山道を歩いていると、シカがひょっこり顔を出しました……!

 

島内全域に、野生のニホンシカ約400頭が生息しているのです。

コバルトブルーの海、白砂のビーチ、そして手つかずの大自然……と、小値賀島とはまた違った魅力があるんです!

トレッキングで野崎島の大自然を満喫

野崎島では、プチトレッキングをしながら島内を散策。所々険しい山道を歩くので、スニーカーと汚れても良い服で向います。

 

また、管理者以外は誰もいない無人島なので、食事をするところやスーパーがありません。小値賀島で軽食を買ってくるのを忘れずに!

 

約2時間のトレッキングスタート!

日本のサバンナ!?「芝生の草原」

ここはライオンキングの世界……? と、驚いた「芝生の草原」。

 

山道を進み、小高い丘に登ると一気に視界がひらけます。見渡す限り草原で、たまにシカの姿も!

 

日本なのに、アフリカに来ているかのような錯覚さえ覚えます。

白砂とコバルトブルーの絶景ビーチ「野首海岸」

約300mにわたって続く広大な白い砂浜。

 

砂浜も美しいけれど、コバルトブルーの海に、山々のグリーンが映える……! 島全体が絶景の宝庫で、シャッターを押す手が止まりません。

 

晴れた日には朝日を見ることができるそうなので、朝日を見るために宿泊も検討したい……!

世界文化遺産「野崎島の集落跡」

島で最も古い「野崎集落」。

 

風雨の影響や年月によって、所々に倒壊している住宅が。置いていかれた家具や食器などを見ると、かつて人が住んでいた温もりがまだ残っているような気がしてきます。

自分たちの住処のように、慣れた素振りで出てくるシカの姿も。

レンガ建築の教会「旧野首教会」

野崎島のちょうど中心にあたる、小高い丘の上に残るレンガ建築の小さな教会「旧野首教会」。

 

集落に住む17世帯の信者たちが費用を捻出し、教会建築の名工、鉄川与助が設計・施工を手掛けた本格的なレンガづくりの教会です。建設には信者も労働奉仕を行ったそう。禁教の時代に厳しい弾圧を受けながらも、信仰の自由を手に入れた人々の象徴として、多くの信者から愛されました。

 

教会内部は撮影禁止のため、載せられないのですが、ステンドグラスが美しく輝き、厳かな雰囲気に包まれていましたよ。

小値賀島・野崎島で日頃の疲れをリフレッシュ

はじめて訪れた小値賀島と野崎島。

 

海と山に囲まれた大自然の中、歩いているだけ、深呼吸するだけでもリフレッシュできます。さらには、おいしい

島グルメまで堪能できて、大満足な島旅でした。

 

小値賀島と野崎島は、普段都会で過ごしている人にこそ訪れて欲しい旅先です。

 

取材協力:ワタベウェディング、長崎県小値賀町




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