こんにちは、Kiwakoです。
星野リゾートが手がける日本初の温泉旅館ブランド「界」。
現在、全国22ヶ所に展開していて、その地域や季節へこだわり、その土地ならではの滞在を満喫できます。
今回は、2021年に鹿児島県の霧島温泉郷に誕生した「界 霧島」で神秘的な日本神話の息吹を感じながら、霧島高原の絶景を満喫できるラグジュアリーな滞在を体験しました。
目次
桜島をはるかに見渡し、湯浴み小屋でうるおう宿「界 霧島」
「界 霧島」は、鹿児島県本土の中央部にある霧島市に位置する星野リゾートが運営する温泉旅館です。
天孫降臨の神話が残る高千穂峰(たかちほのみね)の中腹に位置し、一体は霧島湾錦江国立公園にも指定されている神秘的で自然豊かな場所にあります。
霧島高原が広がる様子と、はるかかなたには桜島を見渡せる絶景が自慢で、湯浴み小屋ではそんな絶景を眺めながらの温泉タイムを満喫できます。
ロビーに足を踏み入れると印象的なのは、神が地上に降り立つ際に目印として高千穂峰に鉾を逆さに立てたと伝えられてきた日本の神話をモチーフにした照明。
また、薩摩和紙を使用したアートも温かみのある美しさで優しく光を放っています。
全室桜島ビューの絶景!「界 霧島」の客室
「界 霧島」の全49の客室は全室からはるか桜島を見渡せる贅沢ビューです。
そして、すべての客室がご当地部屋「薩摩シラス大地の間」。
鹿児島県特有の火山噴出物であるシラスを使ったヘッドボードがあしわらわれています。
まるで霧島連山の峰を思わせるような美しいヘッドボードは、デザインが素晴らしいだけでなく、シラスにより保湿性にも優れているのが特徴です。
また、江戸時代の和紙づくりの伝統を生かして制作された薩摩和紙の照明を各客室に配置。
温かみのある灯りが、客室での滞在をより特別なものに。
その他、鹿児島県を代表する織物である大島紬をあしらったアートなど、薩摩文化に触れられる滞在が叶います。
270度の霧島高原パノラマビュー!「界 霧島」の特別室
3方向ビューのパノラマルームと客室露天風呂がついた3室だけの特別な客室。
高千穂峰から霧島高原、そして桜島までと270度を見渡せるパノラマルームはまるで霧島の自然の中に浮いているような開放感を感じられます。
全面窓からは、足元に広がる霧島高原と桜島をはるかかなたに眺めて。
客室露天風呂はそんな絶景を24時間独り占めできる特別質だけの贅沢空間です。
「界 霧島」のアメニティ
「界 霧島」では、「界」ブランドオリジナルの風呂敷に包まれたアメニティをご用意いただきます。
施設ごとにカラーの違う風呂敷ですが、「界 霧島」は霧島高原を思わせるダークグリーン。
また、「界」ブランドオリジナルのスキンケアが各部屋と湯浴み小屋に用意されているので、自宅からは持参不要。
温泉から上がった肌を優しくケアし、保湿してくれるアイテムが揃います。
館内着は、温泉旅館らしく作務衣。
冬は作務衣の上に羽織、そして足元には靴下を履いて過ごせば冷え知らずです。
すすき野原に佇み絶景を見渡せる湯浴み小屋
湯浴み小屋には、客室棟からスロープカーで向かいます。
スロープカーも全面窓で、湯浴み小屋に向かってゆっくりと下っていきます。
客室とはまた違う景色の見え方で、この移動時間も「界 霧島」の魅力の一つ。
ゆっくりと高原を下っていき、向かった先には一面のすすき野原!
とても味わいのあるすすき野原の中を歩いた先に佇んでいるのが湯浴み小屋です。
湯浴み小屋には3種類のお風呂があります。
内湯には源泉かけ流しの「あつ湯」、そして温泉成分をなじませるための「ぬる湯」の2種類。
そして、露天風呂は霧島高原に向かってインフィニティ温泉になっていて、眼下には自然豊かなすすき野原が広がります。
はるかかなたには桜島!
天気や時間帯によって見えるときと見えないときがあったり、見える様子も全然違います。
私が滞在した日は、宿泊翌朝に桜島の輪郭までしっかり見ることができました。
また、夜になると空には満天の星が広がります。
夜は露天風呂で星空を眺めながらの入浴も贅沢で特別な時間になること間違いなし。
「温泉いろは」で心と身体を整える入浴法を取得!
「界」では、現代人のライフスタイルにフィットした「うるはし現代湯治」を全施設にて展開。
「界」施設のスタッフにより、その施設の特徴に合わせた温泉の楽しみ方を教えてもらえる「温泉いろは」を開催しています。
「界 霧島」では、鹿児島県における4つの温泉郷の違いについての知識を教えていただいたり、大浴場でのおすすめのお湯に入る順番などを提案していただけます。
「湯上がり処」で湯涼みのひとときを
「湯上がり処」はスロープカーのステーションに隣接。
ミネラル豊富なシリカ水や、ほうじ茶、そして霧島市で生産されている黒酢を使ったドリンク、またアイスキャンディーなどが用意されていて、お風呂上がりの火照った体をゆっくりと休ませることができます。
スロープカーが来るまでの待ち時間に利用できるのも嬉しいですね。
薩摩文化を学べるトラベルライブラリー
「界」に共通して設置されているトラベルライブラリー。
地域にまつわる本屋、アート、作品、そしてそれらと共に時間を過ごせるようなコーヒーやハーブティーなどを取り揃えています。
「界 霧島」では、薩摩にまつわる本や、薩摩の焼き物である龍門寺焼きなどが展示されています。
ドリンクも霧島の地にちなんで、霧島茶を自由に飲めるのが嬉しいですね。
客室とはまた別に、薩摩のことを知りながらくつろぎの時間を過ごせる特別な場所です。
ビューテラスで爽やかな風を感じながら鹿児島を味わって
客室等の一角には、自由に出入りが可能なビューテラスがあります。
霧島高原に吹く爽やかな風を感じながら、自由に過ごせるくつろぎのひととき。
ビューテラスでの理想の過ごし方「だれやめセット」
「だれやめ」とは、南九州の方言で疲れを癒す、晩酌という意味を表します。
「界 霧島」では、スッキリとしたそのまま飲める芋焼酎とラム酒が香るアイス最中の晩酌セットをご用意いただきました。
ぜひビューテラスで自然の風を感じながら、ご褒美晩酌タイムを過ごしてみてはいかがでしょうか?
期間:通年
開催時間:15:00〜22:00
対象:大人
料金:1,300円 / 1名
定員:3セット限定販売(1セットにつき最大2名分まで、合計6名分まで)
無くなり次第終了 ※当日現地にて予約
鹿児島の美食と美酒を堪能できる食事
夕食、朝食共に、鹿児島県の伝統工芸品である薩摩焼や龍門寺焼きなどの器と共に鹿児島の食事を楽しみましょう。
天と地を表現したメインをいただく特別会席
夕食には特別会席をいただきました。
先付けには、季節の和菓子「あくまき」を使用して遊び心も演出。
そして、鹿児島といえば芋焼酎!
焼酎に詳しいスタッフの方に、おすすめの芋焼酎を選んでいただきました。
私が気に入ったのは、まるでワインのようなラベルが特徴的な「フラミンゴオレンジ」。
フルーツような香り焼酎で、焼酎はあまり飲んだことないという女性でも楽しめるフルーティーさでした!
特別会席のメインは、「黒酢で味わう和牛と黒豚の天地蒸し」。
神話が息づく霧島にちなんで天と地を表現した2段せいろからは、もくもくと湯気が上がって迫力満点!
和牛、黒豚、そして旬のお野菜を盛り付けて蒸しあげ、胡麻だれと黒酢ぽんずでいただきます。
鹿児島県の特産物である黒豚を一番シンプルかつおいしくいただいて、美食を堪能できました。
お食事の最後には、桜島大根の切り干し土鍋ご飯を炊き立てで!
ボリューム満点でおいしい朝食
温泉旅館に泊まる楽しみの一つとも言える朝食。
「界 霧島」では、鹿児島らしくさつま揚げやさつま汁をメインとした和食の朝ごはんをいただきます。
とってもおいしかったのが、削りたての鰹節をたっぷりかけていただくご飯。
香りが立つ鰹節に、少し甘めのお醤油をかけていただくご飯は、何杯でも食べられるおいしさで感激でした。
品数豊富、栄養バランスの整った朝食で、朝から心も身体も元気に!
「界 霧島」のご当地楽!「天孫降臨」のストーリーを舞で演じる「ENBU」
「界 霧島」でのご当地楽は、毎晩開催されている「天孫降臨」の「ENBU」です。
アマテラスオオミカミの神勅を受けて、孫である神・ニニギノミコトが三種の神器を手に、地上に降り立ったと言われるのが「天孫降臨」。
その場所が霧島にある高千穂峰であり、日本の建国とその歴史の始まりとされています。
この「天孫降臨」の一部のストーリーを、太鼓と神楽鈴をつかって演じているのが「界 霧島」のご当地楽。
躍動感あふれ、迫力がすばらしいこの舞は「界 霧島」のスタッフさんが演じているというのも驚きです。
とても人気のプログラムなので、席もすぐに埋まってしまいます。
近くで観たい場合は、少し早めに行くのがおすすめ!
日本神話の世界と、迫力ある太鼓と舞に酔いしれてみてはいかがですか?
期間:通年
時間:21:15〜
対象年齢:どなたでも
集合場所:トラベルライブラリー
「界 霧島」へのアクセス
「界 霧島」へ行くには、新幹線の鹿児島中央駅か、鹿児島空港を利用します。
鹿児島中央駅から来る場合はJR鹿児島本線を利用して、霧島神宮駅まで約50分。
その後、霧島神宮駅からは「界 霧島」まではタクシーを利用して20分、2,000円ほどで行けます。
鹿児島空港から行く場合は、バス、タクシー、電車などを乗り継いで行くことになります。
一番シンプルなのは鹿児島空港からタクシーまたはレンタカーで行くこと。
タクシーは乗車時間40分ほど、片道の金額は8,000円ほどでした。
<鹿児島中央駅から行く場合>
1. 鹿児島中央駅→霧島神宮駅(電車で約50分、自由席2,530円)
2. 霧島神宮駅→「界 霧島」(タクシーで約20分、約2,000円)
<鹿児島空港から行く場合>
1. 鹿児島空港→霧島いわさきホテル(バスで約40分、830円)
2. 霧島いわさきホテル→「界 霧島」(タクシーで約20分、約2,000円)
あるいは
1. 鹿児島空港→国分駅(バスで約20分、410円)
2. 国分駅→霧島神宮駅(電車で約10分、金額は乗車する電車種別による)
3. 霧島神宮駅→「界 霧島」(タクシーで約20分、約2,000円)
あるいは
1. 鹿児島空港→「界 霧島」(タクシーで約40分、約8,000円)
帰りは霧島神宮駅→国分駅→鹿児島空港のルートで帰りました。
首都圏と違い公共交通機関の時間がかなり限られてしまうので、1泊2日なら鹿児島空港でレンタカーを借りるのも一つの方法だと思います。
神話の息づく土地で絶景に抱かれる「界 霧島」
日本建国とその歴史の始まりと言われている高千穂峰、そして高千穂峰の麓に広がる霧島高原。
眼下を見渡せば、自然豊かな霧島高原とその先に美しく佇む桜島を望めます。
ぜひ、神秘的な空気感を感じられる「界 霧島」で、絶景と癒しの温泉、そして鹿児島ならではの美食を堪能してみませんか?
住所:鹿児島県霧島市霧島田口字霧島山2583-21
TEL:050-3134-8092(界予約センター)
料金:1泊31,000円〜 / 名(2名1室利用時、夕朝食付き、税・サ込)