こんにちは、Mugiです。
半年先までほとんど空室がないほど人気の、淡路島の一棟貸しバケーションレンタル(貸別荘)『ISLAND LIVING』に泊まってきました。
瀬戸内の穏やかな海辺にたたずむこの別荘に泊まれるのは、1日1組のみ。
時間が止まったと錯覚するほどに、静かで真っ白な空間。風に揺れるカーテンの向こうにあるのは、朝焼けに照らされたドラマティックなバスルーム。その奥に遠く広がる海からは、かすかな潮騒が響き…。
静物画のように美しいこの空間を独占し、ホテルではなかなか味わえない穏やかな時を過ごしてきたのでご紹介します。
目次
海に囲まれた緩やかな時間の流れる淡路島
兵庫県の離島、淡路島。離島でありながら明石海峡大橋で神戸市につながっており、大阪や神戸から高速バスで行けるアクセスの良さが魅力です。
瀬戸内海に面した島の西海岸は、どこまでも穏やかに広がる青い海と、そこに沈んでいく夕日のドラマティックな情景がSNSでも話題に。近年人気のレストランが続々とオープンする、注目のスポットとなっています。
『ISLAND LIVING』があるのは、その喧騒から離れた東海岸。
JR新神戸駅から高速バスに乗り、約1時間ほどで到着です。
予約困難!美しさと懐かしさの同居する『ISLAND LIVING』の空間
バス停で降り、海沿いの道を歩いくこと数分。
真っ白な2階建ての建物が見えてきました。
古民家をリノベーションして作られたとは思えない、プレーンで、無駄なものがそぎ落とされた建物。
中は真っ白なむき出しの壁に囲まれ、まるでおしゃれな外国の家のようです。
一見、無機質にも思える空間。ですが壁に揺れる陽光、2階へと吹き抜けていく風、遠い波音…気が付けばこの宿を取り囲む自然が無意識のうちに入り込んで、ほっと寛げる雰囲気に。
玄関に立てかけられた大きなサーフボードからは、どことなく「楽しかった夏の名残」が漂い。
一歩入っただけで、ここで過ごす2日間が特別なものになる予感がしました。予約困難なのも納得。
では、1階のリビングとキッチン、2階のバスルームとベッドルーム、順に見ていきましょう。
画家のアトリエのようなリビング
リビングに入って真っ先に目に留まったのは、なんとイーゼル!センスの良いインテリアの中でも、ひときわ存在感を放っています。
まるでここは画家のアトリエのよう。
イーゼルの後ろの棚に並ぶのは、パロサントやガラスのオブジェに洋書、ジェンガなど、スパイスの効いた雑貨達。
入口にあったインセンスを焚いてみると、透明感のある香りが広がっていきました。
このお香とお香立ては、宿と同じ経営元が作った、廃材の再生をコンセプトにしたプロダクトブランド「wa/ter」のもの。実は淡路島は、お香の生産量の70%を占めているんだそう。
白い静寂の空間に漂う煙と、ガラスのお香立ての放つ光の美しさに、じっと見入ってしまいます。
リビングには、本物の薪と暖炉もありました。訪れたのが秋だったので火はつけられなかったのですが、冬なら憧れの「暖炉のある暮らし」ができたのですね…!
ここで一冬を過ごしたら、いったいどんな絵が描けるのだろう。
絵心のない私でも思わず筆を取りたくなってしまうほど心を揺さぶるリビングを、大きな窓から差し込む日の光がやさしく照らします。
流れる穏やかな時間に身を任せてしまいたくなりますが、『ISLAND LIVING』の見どころはまだまだこれから!
『ISLAND LIVING』の充実のキッチン
リビングと同じぐらいの広さのあるキッチンは、想像以上に本格的でした。
たくさんのお皿や調理器具。引き出しにずらりと並んだ調味料は”基本的なもの”という範囲を超えた品揃え。
オリーブのカッティングボードやせいろ、子供用の椅子やワインクーラーまでもあったのには驚きました。
こんなにキッチンが充実しているとは思わなかったので、私たちは夕食にレストランを予約してしまい。
宿の近くにはあまりお店はないので、夕食はタクシーで20分ほどかけ西海岸のレストランに行きました。バスでも行けますが、本数が少なく乗り継ぎに時間がかかるので、車がない場合はタクシーがおすすめです。
淡路島の食材を買ってきてここでみんなでワイワイと作ったり、ケータリングを頼んで飲み明かすのも楽しそう。
コーヒーは豆で一袋おいてありました!
自然を感じる場所で、ひきたての美味しいコーヒーを味わう。最高ですね。
朝日と海の共演!風の吹き抜けるドラマティックなバスルーム
2階へと階段をのぼっていくと、風にふんわりと揺れる沢山の白いカーテンが目に飛び込んできました。
そっと開いたその先には―
この別荘の象徴ともいえるバスルームが!
白地の布が部屋中にはためくその真ん中の、特等席に置かれた芸術品のようなバスタブ。窓の向こうには遠く海も見えます。
現実感が遠のくような幻想的な光景に、しばしうっとり。
しかしいったいどうやって体を洗えばいいのだろう、とちょっと心配になってしまいますね。大丈夫、左側にはシャワールームがついています。
しかもアメニティはイソップです!
バスタブの横には、机と椅子が置いてありました。椅子はビンテージのもの。
時を重ねいろいろな人たちの思い出の詰まったビンテージ家具、この場所の雰囲気にぴったりです。
書斎とバスルームが一体になったような部屋。
きっと、単に入浴するためだけではなく、ここで風を感じながら思い思いの時間を過ごしてほしいと作られた場所なのでしょう。
昼間は、白くはためく陽光に包まれながら読書にふけり。
夜は部屋の電気を消して、月明かりの下で密やかなバスタイム。
そして何といっても、ここでぜひ過ごしてほしいのは夜明け前。
太陽が空を染めながらのぼってくる、静かでドラマティックな時間。
朝起きて窓の外を見て、その美しさに飛び起きました。
東に面した窓の海の向こうからのぼる朝陽が、刻々と世界の色を変え部屋を光で包み込む、そのわずか数十分。
ここに泊まったらぜひ早起きして、五感を揺さぶるこの瞬間をお見逃しなく。