Remi(代表)

Remi(代表)

【LOVETABI代表】 主なテーマ:中東、ビーチリゾート、子連れ旅

こんにちは、Remiです。

近年よく耳にするようになった「サステナブル」「SDGs」という言葉。

サステナブルとは「持続可能」を意味し、SDGsはその具体的な取り組みを指します。

環境への負担が少なく将来世代にわたってずっと続けていけるサステナブル(持続可能)な社会のために、様々なSDGsが取り組まれています。

日本でも衣食住様々な分野でSDGsされ、皆さんも少なからず自然に参加しているものも多いはず。

 

今回は、積極的にサステナブルな観光に取り組む沖縄県の石垣島が主催する、石垣版サステナブル観光モデルツアー「サステナ島旅ISHIGAKIJIMA」に参加しました。

 

石垣市が提案するこれからの旅のあり方とは。

ツアーの内容からその取り組みをご紹介します。

 

 

石垣市が提案する「サステナ島旅ISHIGAKIJIMA」とは

その息を飲むような美しい海と、八重山の島々の玄関口として人気の観光地、石垣島。

今回のサステナブル観光モデルツアーでは、石垣島の雄大な自然環境や歴史文化を未来に繋げる事を目的とし、主に4つの体験をしました。

 

・環境にやさしいバイオ燃料を利用した航空機や送迎バスの活用

・海の美しさを繋げるアースクリーン活動(ビーチクリーン)

・島の美しい自然や星空を守るSDGsを実施するホテル滞在

・地産地消の石垣島産アグー豚を使用したスペシャルディナー& 民謡ライブ

 

普段の旅行とはまた違う視点や活動で旅を満喫したので、一つずつご紹介します。

 

移動も環境にやさしく!国内初のSAF燃料のフライトで石垣島へ

今回搭乗した羽田発→石垣島行のフライト「ANA Green Jet」は、全日本空輸(ANA)が「SAF」という持続可能な航空燃料の普及を推進する特別塗装機。ツアー旅行者の航空移動で発生するCO2を「SAF」によって100%削減した国内初の定期便(初運航2023年3月16日発)。

 

SAF(Sustainable Aviation Fuel)は、二酸化炭素排出量を約80%低減する新たな燃料で、化石燃料の代わりにバイオマスや廃油などを原料に製造された航空燃料。

ANA Green Jetは、機体の一部にはCO2排出量削減のためにサメ肌加工のフィルムが貼付されたほか、ヘッドレストには廃プラスチックが再利用され、「水と緑」をモチーフに、機体内外にはグリーンやブルーが取り入れられています。

 

 

石垣島の送迎バスは、石垣市に生産拠点をもつ、ユーグレナ社の次世代バイオディーゼル燃料「サステオ」を使用したかびら観光交通のバスをチャーター。

環境にやさしい移動手段をとることもサステナブルな「エコツーリズム」の大きな取り組みです。

 

ビーチクリーンで新しい商品を作り出す「アップサイクル」体験

石垣島の美しい海の現実。

石垣島には、年間約50トンの海洋プラスチックゴミが漂着しています。
管理されていないビーチには、膨大な海洋ゴミが日々蓄積されています。

石垣島を拠点に活動する団体「縄文企画」は、ガイドブックには載らないようなビーチでビーチクリーンを行う活動を毎日実施しています。

縄文企画では、ビーチクリーン活動を「アースクリーン」と呼び、漂着ごみを「過去の豊かさ」と呼びます。

 

アースクリーン

管理されていないビーチへ行き、ペアになり海洋ごみを拾っていきます。

相手がごみを拾ったら「ナイスクリーン!」という声がけでお互いを称賛!チームワークが生まれます。

 

海洋ごみは海外からの漂着物がほとんど。

船で使われていた漁具やブイ、発泡スチロールなどに加えて最も多いのがペットボトルごみ。

 

1か月前にアースクリーンがされたビーチでも、たった30分でこれだけの海洋ごみが集まりました。

 

続いて、みんなで協力してごみを分別ます。この分別作業が地味に一番大変でした。

縄文企画では、この活動を毎日行っていますがもちろんごみが無くなることはありません。
アースクリーンを通して、ガイドブックには載っていない現状を知り、課題意識を持つことができました。

 

アップサイクルワークショップ

アースクリーンツアーのオプションのワークショップでは、拾ったゴミを使用してフィッシュフック型のキーホルダーやコースターなどを作ることができます。

 

海洋ごみに多いペットボトルのキャップを色分けして粉砕したものを、射出成型機で高温で溶かして固めて商品を作ります。

自分が配合した色はいくつか先の作品の色として出てくるので、自分の作品でどんな色がでてくるかはお楽しみ!!

1つのコースターを作るのに、約40個分のキャップが使われるんだそう。

世界で一つだけの作品作りは、大人も子どももワクワクする体験です。

 

縄文企画
ツアー申込先「縄文ツアーズ」
ツアー料金(税込):
アースクリーンツアー 3,800円
アップサイクルワークショップ 4,800円
アースクリーンツアー+アップサイクルワークショップ 8,000円
※ごみ処理費、保険料を含みます。
※未就学児は無料
Instagram: @hide26.jomon

 

 

石垣の自然を守るSDGsに取り組む「石垣島ビーチホテル サンシャイン」

竹富島をはじめ小浜島、西表島を一望できるオーシャンフロントのリゾートホテル「石垣島ビーチホテル サンシャイン」。

南ぬ島石垣空港から車で約30分、離島ターミナルや市街地からは約10分と好アクセス。

美しい海へと続くインフィニティプールを始め、露天風呂付展望大浴場もあり、八重山の島々に沈むサンセットや満天の夜空を楽しめます。

広々とした客室からは南国らしいオーシャンビューの絶景を独り占め!!

 

このホテルは、地元資本のホテルとしてSDGsと持続的な観光のための取り組みが評価され「おきなわSDGsパートナー」にも登録されています。

プラスチックごみ削減のため、アメニティのプラスチック製品はセルフサービスに変更。

テイクアウト用のドインクカップはプラスチックを使わない紙のバタフライカップを用意し、ストローはパイナップルの葉でできたストローを使用しています。

 

また連泊の場合、客室の清掃やタオル交換を無しにすることで1日1,000円分の館内利用券に引き換えられる「客室ECOプラン」を採用。

洗濯排水や廃棄物削減の自然保護に協力できる上に、ショップやレストラン、レンタサイクルなどを楽しめるチケットがいただけるなんて一石二鳥の嬉しいサービス!

 

星空保護区に認定されている八重山諸島の星空を守る光害対策としては、照明が極力外に漏れないよう壁の反射を利用した照明や、街灯に傘をかけたりと様々な取り組みがされています。

その他、地元も食材を使用した地産地消や、ホテル周辺の清掃活動、ペーパーレス化、ホテル庭園の植物に除草剤を極力使わないことで海や川へ薬剤が流出しないような取り組みも。

環境にやさしいホテルに滞在し、その取り組みを知ることで、自然と旅行者としての意識を高めることができるのも、サステナブルな旅の魅力のひとつです。

 

石垣島ビーチホテルサンシャイン
所在地:沖縄県石垣市新川2484
TEL:0980-82-8611(9:00〜18:00)
アクセス:南ぬ島石垣空港から車で約30分
離島ターミナルや市街地から車で約10分
料金:1泊11,550円~(2名1室・税サ朝食込)
 
 

石垣島の地産地消にこだわった郷土料理と民謡ライブ

夕食は3000坪の敷地に様々な古民家が立ち並ぶ、古き良き八重山の風景を体感できる「舟蔵の里」にて。

地元産の食材をふんだんに使用した、八重山の伝統郷土料理や石垣島のアグー豚の陶板焼きを含む特別コースをいただきました。

島内で循環型農業を確立させている特別なパイナップル飼料で育った、やえやまファームの希少なアグー豚「南ぬ(ぱいぬ)豚」は、上質な脂と旨味たっぷり!

地産地消にこだわったお料理の数々に舌鼓。

 

お食事と共に石垣島在住の唄者、金城弘美さんによる民謡ライブも開催されました。

八重山方言で唄われる八重山民謡や踊りの民謡ライブに会場も大盛り上がり!!

まさに五感で石垣島の魅力を堪能しました。

 

舟蔵の里
所在地:沖縄県石垣市字新川2468-1
TEL:0980-82-8108
営業時間:11:00~14:00、17:00~22:00

 

美しい自然を守るために、環境にやさしい旅をしよう

石垣島の豊かな自然の裏には、ビーチをきれいにする人々の活動や、ホテルや飲食店など観光施設による自然保護、そして島で作られるバイオ燃料を使った交通手段など、様々な取り組みが行われていました。

また、島の資源や地元企業を積極的に活用し応援する取り組みにより、島全体がサステナブルな仕組みを作り上げていることを知りました。

 

観光地だけでなく、私たち旅行者にできることもたくさんあるはず。

「歯ブラシを持参する」「ごみを減らす」「マイバッグを持参する」「客室の清掃やタオル交換をスキップする」など、ちょっとだけ意識して行動するだけで、SDGsに貢献できます。

これからサステナブルな観光が広がっていくためには、旅をする側も一人一人がSDGsの意識をしっかり持つことの大切さを感じる貴重な体験になりました。

 

 

サステナ島旅 ISHIGAKIJIMA
※終了済のツアーになります。次回催行は未定。
 



RELATED COLUMN

RELATED SPOT