こんにちは、Sonokaです。
オーストラリア・メルボルンの魅力は、市内観光だけではありません。
ヤラ川が流れるメルボルンはワインの名産地としても知られており、ワイナリーへの日帰りツアーも大人気!
また、列車に乗って景色を楽しみながら食事を楽しめる鉄道旅もローカルから注目を集めています。
この記事では、日帰りで楽しめる、ワイナリーと鉄道旅を通じたビクトリア州の美食の旅へとご案内します。
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目次
Yarra Valley(ヤラ・バレー)でワイナリー巡りを楽しむ
Yarra Valley(ヤラ・バレー)は、オーストラリアを代表するワインの生産地。メルボルン市内から車で約60分ですが、気兼ねなくお酒も楽しめることからも日帰りツアーに参加するのがおすすめです。
冷涼気候のワインの名産地には広大なブドウ畑が広がり、ワイナリーの数はなんと50軒以上!
丘から丘へワイン畑が連なる景色は、しばらくその場に立ちすくんでしまいそうなほどの美しさです。
今回は、その中でも注目のワイナリーである「Oakridge wines(オークリッジ・ワイン)」と「Domaine Chandon(ドメイン・シャンドン)」に行ってきました。
ランチコースと一緒にワインを堪能!「Oakridge wines(オークリッジ・ワイン)」
「Oakridge wines(オークリッジ・ワイン)」は、1978年創業の家族経営のワイナリー。
より良い土壌、より良いワインを求めて発展を遂げ、訪れた人々に最高のワインを提供しています。
2013年にはレストランもオープンし、ワイン畑を目の前においしい食事と一緒にワインを味わう体験は、このワイナリーの大きな見どころ。
また、信頼できるおいしい野菜を届けたいという作り手の想いのもと、施設内の畑では無農薬の野菜も作っており、レストランの食材の一部に使用されています。
「ただオシャレな見た目や量だけでなく、しっかり食べて栄養補給してほしい。」と話すレストランのヘッドシェフ。
食材もなるべくビクトリア州のものを使い、かつ排気ガスなどの影響を及ばさないようにとサスティナブルな面からもなるべく近郊のものを使用するという徹底ぶり。責任を持って、おいしい食事をテーブルに届けています。
バターやソースまでも自家製にこだわる料理の数々と、ビクトリア州産の繊細なワインの味。そして一面に広がるブドウ畑の素晴らしい景観に、時間を忘れて心ゆくまでランチを堪能しましょう。
私が感動したのが、オークリッジで食べた自家製フォカッチャのおいしさ。
できたてあつあつのパンに、これまた手作りのバターをつけて食べるのはシンプルながらも絶品。
そのほかの前菜もメインも一皿一皿がおいしく、ワインと一緒に食べることでよりお互いの魅力も際立ちました。
ワイン畑を目の前に大満足のランチを満喫♡
https://oakridgewines.com.au/
【住所】864 Maroondah Highway, Coldstream VIC 3770
フランス発のワイナリー「Domaine Chandon(ドメイン・シャンドン)」
フランスの有名シャンパン・メーカー「Moet and Chandon(モエ・エ・シャンドン)」の国外産地のひとつが、ヤラ・バレーにある「Domaine Chandon(ドメイン・シャンドン)」です。
ここでは、本国フランスと同様の伝統的製法でつくられた、オーストラリア産のスパークリングワインを味わえます。
テイスティング・ルームでは、ソムリエの説明を聞きながら多種多様なスパークリングワインを飲み比べ。
グラスに注いだときに出る細かい泡は、しっかり寝かされたワイン造りの技術の賜物です。
酸味や塩味、発酵や甘さなど、複雑で個性的な味の数々に、ワイナリー初心者やお酒があまり得意でない方も、楽しみながら違いを感じられますよ。
テイスティングで気に入ったワインがあれば、購入することも可能です。
私がテイスティングで一番印象に残ったのは、こちらの日本未上陸の新作のオレンジシャンドン。
氷とドライオレンジを入れたグラスで一口飲むと、ふわっとオレンジの香りが口いっぱいに広がり、つい「おいしい!」と声に出てしまうほどでした。
ここでしか買えないワインは、スーツケースに余裕があれば日本へのお土産にもピッタリです!
今回は特別に、スタッフ同行で入ることのできるワインの貯蔵庫を見せてもらうことに。
1本1本、少しずつ瓶を回して澱を集めるスパークリングワインは、ものによっては数年かけて回して完成するものも!
最適な環境で厳重に管理された奥まで続くワインの数々に圧倒されるとともに、手間暇かけてて作りされる1本のワインに気の遠くなる思いでした。
ただワインを飲むのではなく、いろいろな専門知識をソムリエの方から聞けるのもワイナリーの楽しみ。
話を聞いた後は、今までとは違う気持ちで、一口一口をさらに大切に味わいたいと感じられます。
https://www.chandon.com.au/
【住所】727 Maroondah Highway, Coldstream VIC 3770
ワインのお供に欠かせない♡「Yarra Valley Dairy(ヤラバレー・デイリー)」
ワイナリー巡りの途中で寄りたいのが、ワインのお供に欠かせないチーズを生産する「Yarra Valley Dairy(ヤラバレー・デイリー)」。
元々は牛乳の搾乳所でしたが、現在は牛・山羊のチーズを専門に製造し、オーストラリア全土に販売しています。
そんなヤラバレー・デイリーの最初の顧客は、同じヤラバレーにある「Domaine Chandon(ドメイン・シャンドン)」だそう。
スパークリングワインとチーズが繋いだ、ローカル同士の持ちつ持たれつのコミュニティの関係性も感じられます。
ここでは、そんな上質なファームチーズをテイスティング!
牛・山羊の両方のチーズを食べ比べします。
テイスティングでは、後味の余韻がクリアな山羊のチースからスタート。
驚いたのは、山羊のチーズに多い臭みのなさ!
山羊を育てる段階でオスとメスを分けることで、独特の山羊の味や野生動物の匂いを消しているんだとか。
山羊のチーズがあまり得意でなかった私も、臭みのなさにビックリ!おいしく全部いただきました♡
定番の牛のチーズは、山羊に比べて脂肪分が多く濃厚でバタリーな味わい。ブリーチーズ、チェダーチーズ、ブルーチーズとさまざまな種類を食べて、お気に入りのチーズを探すのもまた楽しいですね。
また、ヤラバレー・デイリーで有名なのが「ペルシャ・チーズ」。
本来、「ペルシャ・チーズ」は山羊のミルクで作るのに対し、ヤラバレー・デイリーは「新しいチーズを作りたい」というモットーのもと、オーストラリア国内で初めて牛のミルクでペルシャチーズを作りました。
同時に、牛のミルクは大量に余ってしまうことが多い背景から、サスティナブルな観点からも何かできないか?と考案されたそうです。
初めて食べるペルシャチーズは、口の中に入れた瞬間オリーブオイルやハーブ、ガーリックなどの香りが一気に広がり、チーズの濃厚な舌触りを感じる味わい。
ワインのお供にピッタリだなぁ……と思わずにはいられませんでした♡
大きな工場で大量生産はせずに、建物内の小さな工場で高品質なチーズを少量作るヤラバレー・デイリーのチーズ。ヤラバレーのワイナリーに行った際には、ぜひ訪れて見てください。
ヤラ・バレーのワイナリーツアーは、オーストラリアの広大な土地と生産者の想いを感じながら、ワインとチーズを味わう最高の体験になりました。
「Qトレイン」に乗ってのんびり鉄道旅
日本人観光客にはまだ知られていない、とっておきのメルボルン旅行の過ごし方の一つが、「The Q Train(ザ・キュー・トレイン)」と呼ばれる食堂列車の旅。
地元のオーストラリアの人々から人気が高く、早めに予約をしておくと安心です。
Qトレインは、元々はオーストラリア・クイーンズランド州で走っていた列車を食堂車に改装したもの。メルボルンのDrysdale(ドライスデール)とQueenscliff(クイーンズクリフ)を結ぶ、優雅な鉄道レストランです。
列車が発着するドライスデール駅は、メルボルン市内からは車で約90分。
南西のベラリン半島にある海辺の町「Geelong(ジーロング)」の先にあるので、車をチャーターして来るのが便利です。
ドライスデール駅からクイーンズクリフ駅までは片道約1時間半で、Qトレインでは往復3時間の列車旅の中、地元食材の料理を楽しめます。(※今回の取材では、ツアー工程上、片道のみ乗車)
初めて乗る蒸気機関車、そして食堂車に大興奮しているうちに、大きな汽笛が鳴りモクモクした煙が流れ、ゆっくり発車!
オリーブ畑、羊や馬などの家畜、スワンベイと、景色の移り変わりとともに、テーブルの上も前菜、メインと入れ替わっていきます。
提供される料理は全て列車内で作られており、ドリンクは全てジーロング産、食材も基本的には地元のジーロング産ですが、どうしても取れないものはビクトリア州産のものを使用しています。
事前にオーダーすれば、グルテンフリーやヴィーガンなど、どんな食事の種類にも対応してくれるそう。
前菜の2皿は、サクッと揚がったパン粉の衣がおいしいシュリンプに、マリネされた爽やかな酸味のあるマッシュルーム。
程よいボリュームで、おいしい食事にワインが進みます。
車窓からの景色を眺めながら地元の食材を食べ、全身でその土地を感じられました。
復路ではメインとデザートが提供され、ポイントとなる駅で停車し少し降りたりすることも可能です。
のんびり列車に揺られて食事と景色を楽しむ時間は、なんとも贅沢で優雅な大人の旅でした。
ノスタルジーな空気感のある「Queenscliff(クイーンズクリフ)」の街並み
Qトレインで到着した先は、歴史ある街並みが残るQueenscliff(クイーンズクリフ)。
はるか19世紀、メルボルンの裕福な人々が海辺の隠れ家を求めてやってきたクイーンズクリフには、美しくもノスタルジーな空気が漂います。
図書館にポストオフィス、街にある本屋さんでさえも、つい写真におさめたくなるような可愛い外観。
気になるお店に足を止め、シャッターを押しながら、街歩きを満喫しました。
また、クイーンズクリフの街から少し足を伸ばすと、海の近くには「Point Lonsdale light house(ポイント・ロンズデール灯台)」と桟橋の観光スポットもあります。
カモメを横目に潮風を浴びながらただ佇む時間を堪能できるのも、のんびり旅ならではですね。
メルボルン近郊へ日帰りで楽しむワイナリーと列車の旅
おいしいお酒や食事と一緒に、オーストラリアの広大な美しい景色を楽しむ。
メルボルン市内から少し離れたエリアでの日帰りで楽しめるワイナリーと鉄道旅は、観光をひととおり終えた二度目、三度目のメルボルン旅行や、大人の旅、親孝行旅行にピッタリなプランであると感じました。
観光スポットが目白押しで活気あふれるメルボルン市内もいいけれど、次回は静かでのんびりした近郊エリアで過ごすメルボルン旅行はいかがですか?
取材協力:オーストラリア政府観光局、ビクトリア州政府観光局、ヴァージン・オーストラリア航空
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