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【NY在住旅好きライター】主なテーマ :女子旅、高級旅館、ホテル

こんにちは、KOです。

 

瀬戸内海のほぼ中央に位置する鞆の浦。

潮の分かれ目となることから、昔から潮待ちで栄えた港町として知られています。

 

鞆の穏やかな海と島が織りなす風光明媚な景観を余すことなく堪能できる贅沢な一軒。

 

それが、全客室に専用の温泉露天風呂を設えた「汀邸 遠音近音(みぎわてい をちこち)」。

優しい波音と旬の食材から繰り広げられる口福のお食事に満たされる特別な一軒をご紹介します。

 

 

鞆の浦の海と波音に包まれる「遠音近音」

広島県福山市、沼隈半島の先端に位置する鞆の浦。

日本で最初の国立公園の1つとして指定された”瀬戸内海国立公園”を代表する景勝地としても人気です。

 

そんな鞆の浦ならではの絶景を堪能できる最高のロケーションに佇むのが「汀邸 遠音近音」。

お宿まではJ R福山駅から宿の専用シャトルバスやタクシーで約30分で到着です。

 

 

鞆の浦の町内には由緒ある古刹や旧跡が多く残っており、古き良き時代の街並みが楽しめるのも魅力。

町の大通りを1本奥へ入り少し進むと「遠音近音」の顔である趣のある木造本瓦葦べんがら塗りの正面玄関が迎えてくれます。

玄関棟は、江戸時代に多くの文人も訪れた約250年前の宿屋を再生した建物で足を踏み入れた瞬間に江戸時代にタイムスリップしたような感覚に浸れます。

 

 

深呼吸をしたくなるような趣のある空間で、ふと見上げると天井には何本もの大きな梁。

こちらも江戸時代の旅籠で利用されていた当時のものをそのまま活かしており、日本の風情を感じます。

また、お宿の名前「遠音近音」の由来となった坂本帆聲(はんせい)の詩も前身の宿屋の押入れから発見されたのだそう。

海から聞こえる波音や海鳥の声、島を行き交う船の音など「遠くからくる音と近くからくる音」が心地の良い、穏やかな鞆の浦の情緒を詠んだ詩からきています。

 

実際に詩の掛け軸も飾ってあるので、到着したらぜひこの詩を詠んで「遠音近音」の滞在中に響く鞆の浦の音色を楽しんでくださいね。

 

 

こちらは、玄関棟とロビーを結ぶ渡り廊下。

玄関棟で鞆の歴史に思いを馳せ、ロビーへと向かうこちらのアプローチで「遠音近音」の世界に引き込まれます。

 

 

すぐ横には美しく手入れのされた中庭。

瀬戸内海の波をイメージした古瓦や舟板塀が新緑の中に溶け込み、より一層際立ちます。

渡り廊下

暮れにはライトアップされ、幻想的な趣へ。

この廊下を通る度に足を止めて、「綺麗だね。」と隣にいる大切な人と話す何でもない時間に心が癒されます。

 

 

 

玄関棟から廊下を渡り、ロビーに到着すると•••待っていました!とばかりに迎えてくれるのが、こちらの絶景。

窓際の席にそっと腰を下ろすと、窓いっぱいに広がる海と弁天島の景観にゆるゆると心がほどけていくのを感じます。

1枚の絵画の中に入り込んだような感覚で、鞆の浦の情緒を満喫。

 

 

美しい景色を楽しみながら、季節によって変わるウェルカムドリンクとお菓子をいただきます。

この日は、”ばらの街”福山にちなんで、ばらのほうじ茶と鞆の浦のシンボル常夜燈のフィナンシェ。

どこか懐かしい故郷に帰ってきたようなそんな安心感に包まれます。

 

「遠音近音」の全室オーシャンビュー温泉露天風呂付客室

「遠音近音」の客室は2階〜5階に全部で17室。

お部屋タイプはスイートを含め全部で5タイプあり、その全てに客室専用の温泉露天風呂付をしつらえています。

 

それぞれの客室によってデザインが異なりますが、全室オーシャンビューで鞆の浦の絶景を楽しみながら至福のプライベート温泉タイムを堪能できますよ。

 

スイートルーム

スイートルーム

「スイートルーム」は3階と4階に各1部屋ずつの計2室。

リビングルームとベッドルーム合わせて65.4㎡の広々とした間取りに、ウッドデッキを備えています。

 

 

和モダンの雰囲気が心地よいベッドルームには、快適な睡眠へ導いてくれるシモンズ社製のベッド・マットレス。

スイートルーム

スイートルームは、最大5名まで宿泊が可能なのでファミリーでのステイにも最適ですね。

 

 

ウッドデッキにしつらえた露天風呂では、24時間好きな時に湯浴みを満喫。

スイートルーム

温泉の温度やお湯の量は、自動で調整されているので、いつ入ってもちょうど良い温度で楽しめます。

 

 

ワイドビューツイン

ワイドビューツイン

4階に3部屋ある「ワイドビューツイン」。

通常のスタンダードツインルームよりも、間口を広くとった53.6㎡のお部屋です。

 

 

お部屋に入った時の正面に広がる弁天島と青い海。

ワイドビューツイン

窓際には海側を向いた椅子2脚、ウッドデッキには長椅子が配されており、鞆の浦のゆっくりと流れる時を感じられます。

この景色がどのお部屋からも楽しめるなんて•••なんとも贅沢。

 

 

こちらのお部屋も、もちろん温泉露天風呂付です。

露天風呂の扉は開閉式のため、時間帯などに合わせて自由に調整が可能。

ワイドビューツイン

 

 

コーナービューツイン

コーナービューツイン

3階と4階の各1部屋ずつに計2室ある「コーナービューツイン」は、他のどのお部屋と比べても温泉露天風呂からの眺望が格別です。

 

パノラマに広がる瀬戸内の海と緑の島々が浮かぶ景観に、ついつい長湯をしてしまいそう。

 

 

お部屋は2面のシーサイドデッキを含めて52.0㎡あり、ゆったりと寛げる空間です。

「遠音近音」のどのお部屋にも共通しているのが、全室にベッドをしつらえている点。

コーナービューツイン コーナービューツイン

琉球風畳の上に配されたベッドで、和風旅館の風情が感じられて心地よいステイが叶います。

 

スタンダードツイン

スタンダードツイン

館内で最も多いお部屋タイプがこちらの39.0㎡の「スタンダードツイン」。

3階〜5階に合計6室あり、2名でステイをするならちょうど良い広さでおこもり感も感じられます。

 

 

全室に温泉の露天風呂を備えていますが、スタンダードツインは陶器の湯船。

その他のお部屋タイプには御影石、ヒバの木、檜とそれぞれのお部屋で趣の異なる湯船が楽しめます。

 

 

 

贅を尽くした「遠音近音」のアッパースイートルーム

アッパースイートルーム

今回私が宿泊したのが、こちらの「アッパースイートルーム」。

2階に3室、5階に1室の計4室ある贅を尽くした広さ77.3㎡~95.0㎡のお部屋です。

 

 

リビングの全面に取られた大きな窓の先に広がる多島美の絶景に、思わず「わぁ!!」と心の声が。

アッパースイートルーム

日常の喧騒から離れ、穏やかな瀬戸内の景色を眺めながらゆったりと時間が流れていきます。

お部屋内のどこに腰掛けても海が望めるように配された椅子。

 

 

アッパースイートルームは、館内で最も多い最大6名まで宿泊が可能なお部屋です。

リビングルームの横にある落ち着いた雰囲気のベッドルーム。

アッパースイートルーム

4名は畳の上のお布団を敷いて寝られるので、グループや3世代でのステイにも最適ですね。

 

 

お部屋の中でも十分に楽しめる景色ですが、テラスにも。

アッパースイートルーム

時折聞こえる優しい波音に鳥の声、仙酔島へと向かう定期船「平成いろは丸」が往来する船の音•••と、目を閉じて耳を澄ますと本当にいろんな音色に包まれます。

 

 

そんな鞆の海に癒されながらの客室露天風呂での湯浴みも至福の時間。

心も体も洗浄してくれるような爽やかな潮風と共にただのんびりと過ごします。

 

 

好きな時にさっと楽しめるのが魅力の客室露天風呂。

日中の青い空の元で入るお湯も最高ですが、夕暮れ直後のマジックアワーの時間帯も格別です。

海の先に灯された弁天島のお堂の灯りがとても幻想的。

まさにうっとりと景色を眺めるとはこのことでしょう。

 

 

そしてアッパースイートルームの魅力の1つが、夕食を唯一ダイニングではなくお部屋食で楽しめる点。

アッパースイートルーム

ダイニングテーブルも用意されているので、プライベート空間の中でゆったりとお食事が味わえます。

 

 

また、各お部屋のバーコーナーにはコーヒーミルとサーバーセットが。

アッパースイートルーム アッパースイートルーム

好きなときに挽きたてのコーヒーを絶景を望みながら楽しめるなんとも贅沢なひとときです。

 

 

そしてお部屋には、サイズ別に2色の浴衣と室内着として利用できるパジャマを完備。

フリーサイズのパジャマは、肌心地が良いガーゼ素材で温泉で温まった身体を包んでくれます。

巾着袋の中には、フェイスタオルとソックス。

貸切風呂に行くのに持って行くと便利です。

 

 

客室内の冷蔵庫のドリンクはフリー。

ミネラルウォーター等のソフトドリンクが用意されています。

アッパースイートルーム

先ほどのコーヒー以外にも、お茶や紅茶、お茶請けの玉露チョコレートも。

 

 

スイートルームのパウダールームは、広々としたダブルシンクです。

大人数で宿泊しても気を使わずに利用できるのは女性には特に嬉しいポイント!

アッパースイートルーム

また、お部屋のお風呂を何度も楽しめるようにバスタオルも多めに用意されています。

このようなちょっとした気遣いに、おもてなしの温かさを感じますね。

 

 

 

バス・アメニティは、スイートルーム限定でサルヴァトーレフェラガモの「TUSCAN SOUL CONVIVIO」シリーズを完備。
通常のお部屋は、ロクシタンが用意されています。

アッパースイートルーム アッパースイートルーム

その他の必要なアメニティ類も充実。

 

 

そして「アッパースイートルーム」の203号室はスロープタイプの広い玄関を採用しており、車いすでも使いやすいようなバリアフリー設計です。

入り口、トイレにも手摺りがあり段差も少ないデザインで安心。

 

 

 

私が個人的に感じたアッパスイートルームの魅力は、お部屋内の家具のしつらえです。

ゆとりのあるリビングルームには、木をふんだんに使った温かみのある調度品。

畳の上に背もたれの低めの椅子やソファが並び、足を畳につけて寛ぐには丁度いい高さです。

モダンで洗練された雰囲気の中にも、素足で寛げる空間は日本の温泉旅館の醍醐味ですよね。

 

「遠音近音」の趣の異なる3種の至福の貸切風呂

※貸切風呂は特別に許可を得て撮影しています。

「遠音近音」には客室露天風呂に加えて、趣の異なる3種類の貸切露天風呂を完備。

宿泊者専用で、チェックイン後に当日予約制にて無料で利用できます。

 

1階 「真風〜Maji〜」

まずは、ロビーのすぐ横の1階のテラスに面した貸切風呂「真風〜Maji〜」。

チェックイン後の14:00~18:00 と、翌朝6:00~8:00の間に1回50分で希望の時間が選べます。

どの貸切風呂も共通して、バスタオルやフェイスタオルは浴室に準備されているので手ぶらでOK!

 

 

こちらのお風呂の魅力は、なんといっても鞆の海を間近に感じられる点です。

窓に向かって手を伸ばしたら水面に届きそう。 

 

 

客室のお風呂からも海は望めますが、水面と同じ目線で景色が望めるのはこの「真風〜Maji〜」だけの特権です。

私は日中に利用しましたが、刻々と移り変わる空が楽しめる夕暮れの時間帯もおすすめ。

 

 

湯上がりには、すぐ横にあるテラスに腰を下ろしほてった体をクールダウンしましょう。

ロビーに用意されたドリンクと共に、至福の湯上がりタイムをどうぞ。

 

 

5階「南風〜Hae〜」

館内の最上階の5階にある貸切風呂「南風〜Hae〜」。

2024年にお隣の「東風〜Kochi〜」と共にリニューアルされたばかりのお風呂です。

 

 

大きな浴槽に木をふんだんに使った壁紙は、落ち着く温かみのある雰囲気。

3〜4人で入っても余裕があるほどの大きさなので、家族で利用できますね。

何度見ても飽きることのない、この景色。

正面の窓を開ければ、波音をBGMに穏やかな海を独り占めしているような感覚で時がたつのを忘れてしまいます。

 

 

こちらの貸切風呂は、チェックイン後14:30~22:20まで、翌朝6:00~9:30まで1回45分で予約可能。

洗い場も2箇所あるので、日中はお部屋のお風呂を楽しんで夜は広々と貸切風呂で温泉を楽しむのもいいですね。

 

また、パウダールームも充実。

ドライヤーはもちろん、アメニティ類も全て揃っています。

(写真提供:汀邸 遠音近音)

 

5階「東風〜Kochi〜」

「南風〜Hae〜」の横にある、貸切風呂が「東風〜Kochi〜」。

こちらは、少しシックで洗練された大人な雰囲気の浴室です。

 

「南風〜Hae〜」と同じく、正面に取られた大きな窓からの景色は絶景。

(写真提供:汀邸 遠音近音)

夕暮れ以降は、よりムーディーな雰囲気でゆったりと寛げます。

 

 

鞆の浦温泉は、良質な天然ラジウム温泉として有名。

日本有数のラジウム(単純弱放射能冷鉱泉)含有量を誇り、神経痛・筋肉痛・健康増進などさまざまな効能が期待できます。

(写真提供:汀邸 遠音近音)

また、「遠音近音」に宿泊するゲストは姉妹館「鴎風亭」並びに「景勝館漣亭」の大浴場が楽しめる“湯めぐりサービス”も利用可能。

その際は、フロントにお願いをすると送迎がしてもらえますよ。

 

大切な人と贅沢な時間が過ごせる「遠音近音」のラウンジとスパ

「遠音近音」のおもてなしがつまった館内施設をご紹介。

忙しい日常から抜け出して、隣にいる大切な人と向き合うかけがえのない時を楽しみましょう。

 

リラクゼーションラウンジ“坐忘”

玄関棟に新たに誕生したのが、宿泊者限定でフリーフローで利用できる「リラクゼーションラウンジ座忘」。

歴史ある建物の中に、洗練されたインテリアが配され日本の情緒とモダンな雰囲気が融合した落ち着く空間です。

 

 

 

15:00〜17:30まで楽しめる「ハッピーアワー」では、本場イタリアのプレミアムビール「ペローニ ナストロアズーロ」をサーバーから注いで堪能。

こちらのビールは、1963年「イタリアが誇る職人技と確かな品質を感じられるようなビール造りをする」というビジョンによって誕生し、絶妙にバランスがとれた苦味と柑橘系の香りが特徴です。

 

 

その他にも、厳選されたワインにリキュール、各種ソフトドリンクがずらり。

お酒と一緒に楽しめるスナック類もあります。

 

 

ラウンジはライブラリーとしても利用でき、地元鞆の浦の歴史が学べる本や、書籍も。

お酒を片手にゆっくりと本を楽しむも良し、大切な人と旅の思い出を語らうも良し、坐忘で思い思いの時間が過ごせます。

 

 

ラウンジは、ハッピーアワー15:00〜17:30/バータイム20:00〜23:00/ティータイム7:00〜10:00で利用可能。

お風呂上がりや食後、チェックアウト前など好きな時に足を運んでみてください。

 

ロビーラウンジ

ロビーでは、7:00〜11:30/14:30〜21:30にドリンクコーナーを設置。

鞆の浦の歴史にちなんで名付けられた潮待ちブレンドコーヒーやジュースなどが楽しめます。

 

 

ヒーリングミュージックと共に、目の前に広がる瀬戸内海の絶景はここでしか体験できない非日常。

 

 

ロビーラウンジのすぐ横には売店もあります。

「遠音近音」オリジナル商品や地元の名産品が並んでおり、中でもおすすめなのがこちらの宿オリジナルの「ハーブオイル」。

朝食や夕食でも実際に味わえるのですが、オリーブオイル、レモン果汁、バジルを使用しさっぱりと仕上げた、素材の味を引き立てるお土産に最適な1本です。

 

 

その他にも地元の特産物や瀬戸内名物が購入可能。

お部屋の鍵に付いている福山レザーのキーホルダーも鞆の浦のシンボル「常夜燈」が印字されていてとっても素敵です。

 

 

エステティックルーム「趣々」

館内の5階にはエステティクルーム「趣々」。

営業時間は、チェックイン後の15:00~22:00(最終施術スタート 21:00)でボディケア、フェイシャル、フットなどその日の気分とお身体の調子に合わせてメニューが選択できます。

 

 

旅で疲れた身体を癒す極上のスパ体験。

(写真提供:汀邸 遠音近音)

フランスのブルターニュで誕生したマリンコスメティック「アルゴテルム」の製品を使用したアロマオイルマッサージが好評です。

 

瀬戸内海の幸を愛でる「遠音近音」お食事

旅の醍醐味でもある地元食材をふんだんに使ったお食事。

旬の食材と職人の技が織りなす饗宴を愉しみます。

 

夕食は、アッパースイートルームではお部屋食が可能。

その他のお部屋は、ダイニング「颯(SOU)」にて提供されます。

 

 

目と舌で愉しむ口福の「夕食」

まず、そっと運ばれてきたのが「立春」と名づけられた色鮮やかな先付け。

お皿の上には、料理長によって詠まれた春の一句が添えられています。

 

それぞれのお料理に季語がつけられており、目でも舌でも春の味覚を愉しむ至福のコース料理がスタート。

 

 

 

続いては椀物「春暖」で、”百合根饅頭アーモンド揚げ”をいただきました。

新順菜の庵がかかった名前通りの身体が温まる優しい一品。

表面のアーモンドの食感と中のふわふわの百合根饅頭の組み合わせが、新生活が始まる春を連想させるのにふさわしいワクワクするお味です。

 

 

向付のお造り「若葉」。

赤西貝、鰆、鯛、太刀魚、地穴子薄造りなど、地元の新鮮なお魚を料理長がセレクトしたこだわりの3種のお刺身用付けだれにていただきます。

 

白身魚によく合う「ばらの塩」、旅館オリジナルの「ハーブオイル」は赤西貝や鯛でいただくと洋風のカルパッチョ風に、九州の熊本で見つけた珍しい「透明醤油」はお魚の風味を邪魔しないさっぱりとした味わい。

 

どれに付けていただこうかなぁ〜と五感が刺激される楽しい時間です。

 

 

続いては、桜鯛のしゃぶしゃぶ鍋「春陽」。

波をイメージした爽やかな水色のお皿に盛られた鯛を、鯛と昆布のうまみが凝縮された出汁でさっと火を通して口へ運びます。

この鯛とこんぶの合わせだしが、ごくごく飲んでしまう程の美味しさ。

鯛と一緒にいただくのは、幻のきのこといわれた希少種の廿日市産の「あわび茸」で、肉厚なでぷりぷりとした歯ごたえと食感があり上品な甘みが特徴です。

 

 

焼き物「麗らか」は、タケノコ、小鰯の南蛮漬けやいくらに菜の花のジュレを掛けて。

強肴「菜の花」は、春キャベツやアスパラ、こごみなど春のお野菜を上品に盛り付け、桜花杏子のムースがふわっとローストビーフを包み込む逸品です。

 

 

そして瀬戸内海の名物でもあり、遠音近音名物でもある「鯛釜飯」。

釜の蓋を開けた瞬間に香る匂いに「ごくん。」と唾を飲み、満たされていたお腹にスッと余裕がうまれます。

 

お米は、広島産コシヒカリを使用しお米を炊くだし汁にも拘っているそう。

鯛と野菜のスープをブレンドし、焼いた中骨を入れ風味を増す、蒸らす際に焼いた鯛の身を入れることにより、身がホクホクと美味しく出来上がるという一手間も二手間もかけたまさに職人が生み出した贅沢な逸品です。

 

 

 

1杯目はそのまま出来立てをお茶碗で、2杯目は土瓶仕立てでお茶漬けで。

瀬戸内の季節の味覚を愉しむコース料理に違う季節に訪れたら、一体何がいただけるのだろうと早くも次の再訪を夢みてしまいます。

 

 

お食事の最後は、「春意」と名づけられたデザート。

南瓜、白玉、道明寺餅を使ったカラフルな三色団子に、心踊る麗らかな季節を思いながらこれまでいただいたお料理の余韻に浸ります。

春の季語と共に運ばれたお料理に、最後までときめきが止まらない夕食タイム。

 

 

先ほどの鯛の釜飯の余ったごはんは、夜食用におにぎりにしてくれました。

 

 

1日のパワーとエネルギーがみなぎる「朝食」

朝食は、全部屋共通でダイニング「颯(SOU)」にて。

ロビー階と同じフロアにあるダイニングは、どの席に座っても海が目の前に望めるように設計されています。

 

朝からきらきらと輝く穏やかな水面を眺めながらいただく朝食は何とも贅沢な時間。

 

 

朝食は、和食と洋食から1名ずつ選択ができます。

洋食は、地元のパン屋さんのパンを焼き立てで提供。

夕食のお刺身でも使ったお宿オリジナルのハーブオイルをかけていただく、菜の花キッシュやビーフシチューなど栄養バランスのいいメニューです。

 

 

和食は、いかそうめんにたいらぎ貝のお造り、がんもどきなどに加えて、世羅産「ひとめぼれ」を土鍋で炊き上げて提供。

お口をほっほっとさせながらいただくご飯が、朝からとても幸せな気持ちにしてくれます。

白米は、お好みでお粥のチョイスも可能!

 

 

また、その場で温めるお味噌汁は海鮮のお出汁が寝起きの身体に染みる極上の1杯です。

お魚や貝の具材もたっぷりで、瀬戸内の恵みに感謝。

 

 

目覚めの飲み物として、尾道万汐農園の特製「八朔ジュース」やオリジナルコーヒーの「潮待ちの港ブレンド」など好きなものをいただけます。

拘りの食材を使ったお料理と日常の喧騒から離れたのんびり流れる鞆の浦の時間に心も身体もパワーチャージ。

 

「遠音近音」で鞆の風情と情緒に満たされる

「遠音近音」の魅力は、鞆の歴史と風情を感じながらも快適に過ごせる機能美にも拘った空間です。

旅館内のどこにいても穏やかな海と島が織りなす景勝美に包まれ、痒い所に手が届くおもてなしに満たされる。

 

 

日常では届かない波の音、風の音、船の音、鳥の声•••そんな鞆の浦の”音”に耳を傾け、大切な人と忙しい自分を愛でるかけがえのない時間が流れるのが「遠音近音」です。

 

 

あなたも心身共に癒されるワンランク上のリトリート体験を求めて「遠音近音」へ出かけてみませんか?

 

汀邸 遠音近音 / MIGIWATEI OCHIKOCHI
所在地:〒720-0201広島県福山市鞆町鞆629
TEL:0570-025-577(受付時間 9:00~18:00)
アクセス:JR「福山駅」から車で30分(無料送迎あり)
料金:¥30,800~/室(2名1室・税サ込入湯税別)
 



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