aiko(ディレクター)

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【トラベルライター・LOVETABI Mama編集部】主なテーマ :子連れ旅、カフェ

こんにちは、aikoです。

 

千葉県の佐原は、「小江戸」と称されるように、江戸時代の面影を色濃く残す商家町。重要伝統的建造物群保存地区に指定され、水運で栄えた豊かな文化が息づく町に溶け込むようにある「佐原商家町ホテル NIPPONIA」に滞在してきました。

 

まるでタイムスリップをしてしまったかのうような情緒あふれる滞在が叶う1泊2日の旅をレポートします。

 

「佐原商家町 NIPPONIA」で文化財に泊まる特別な時間

 
重要伝統的建造物群保存地区に指定された千葉県香取市にある佐原の町。

 

その町に点在している歴史や文化を持った建物を再活用し、レセプション、客室、レストランなどをそれぞれの棟に分散させ、まちをまるごと1つの宿泊空間としている分散型ホテルが「佐原商家町ホテル NIPPONIA」です。

 

 

宿泊棟は、江戸から戦前の昭和期につくられた蔵造りの商家や酒造の蔵を改修した建物群で構成。

 

それらは江戸中期からの建物も含む貴重なもので、そんな大切な文化財に泊まるというほかではなかなか体験できない貴重な体験が叶います。

 

 

町全体が風情に溢れ、そこに溶け込むようにあるホテル。滞在することで、ただ泊まるのではなく、歴史を体感する文化的空間に身をゆだねる体験は本当に特別なものだと思います。

「佐原商家町ホテル NIPPONIA」 のスイート「SEIGAKU 302」にステイ

 

「佐原商家町ホテル NIPPONIA」の客室は、8棟14室の客室がありますが、もともとあった建造物を改装しているため1つとして同じものはありません。

 

商家の蔵や料亭、佐原の名家など、どれも歴史が詰まった建物で、それぞれの特徴があります。

 

「SEIGAKU 302」のスイートルーム

 

今回宿泊したのはレセプション棟からもほど近いところに位置する黒壁歴史情緒溢れる佇まいが魅力の「SEIGAKU」。

 

江戸時代から明治にかけて穀物商、質商を営んでいた佐原名家「清宮利右衛門邸」を改装した建物で2室の客室があります。

 

302は広々とした一室の空間にリビングとベッドエリアが配されたスイートルーム。
米蔵を改装した天井高5mという開放感ある客室は、いたるところに歴史を感じました。

 

歴史ある建物を改装していると聞くと、少し心配になるのが水回りですが、建物の趣はきちんと残しながらもすごく綺麗に改装されているので全く心配はありません。

 

 

広々とした脱衣所に、足を伸ばして入れる大きなバスタブがついたバスルーム。シャンプーやボディソープはもちろんのこと、化粧水や乳液なども揃っていました。

 

そしてアメニティはとってもかわいいポーチに入って準備してあり、このポーチはお持ち帰りが可能です。

 

 

お部屋の冷蔵庫にはワイン、ソフトドリンク、お茶類が豊富に揃っており、滞在中はすべて無料でいただけるという嬉しいサービス付き。

 

 

他にもペットと泊まれるドッグラン付きの客室や、小野川や佐原の町を望む客室などさまざまな客室があります。ぜひ予約する際にはチェックしてみてください。

 

「佐原商家町ホテル NIPPONIA」 の地元発酵食材を生かした贅沢ディナー

 

夜は味醂蔵を改修したフロント・レストラン棟で、ディナータイムを。
この歴史ある空間でいただけるのは、地元・香取、佐原周辺の食材を活かしたフレンチベースのコース料理です。

 

はじまりの一皿はその繊細な見た目に心奪われる前菜「佐原モッツァレラチーズと生ハム 桃のクーリ」。

 

 

発酵文化が根付く佐原の町らしく、地元のモッツァレラチーズを使った一品。生ハムの塩味と桃の甘さがチーズのまろやかさとマッチしています。

 

つづいてが前菜「水郷鶏のプレッセ」。

 

 

水郷鶏のプレッセをゴーヤやおくら、きゅうりなどの香取産の野菜がアートのように飾ります。ヨーグルトとライムで爽やかにいただける一品。

 

その後に魚料理とお口直しのグラニテが提供され、メインへと続きます。

 

 
メインは、ディナーのメイン料理をアップグレードした「かずさ和牛フィレ肉のロースト 大高園”忠敬好み”茶のクルート」を味わいました。千葉県のブランド牛「かずさ和牛」を地元の名主伊能忠敬が好んだというお茶でアレンジした佐原らしいお料理。地元のお茶屋さん大髙園の茶葉を使っています。

 

旨みが詰まった柔らかい牛肉にお茶の爽やかさと濃厚なマデラソースのハーモニーが絶品でした。

 

最後にデザートと食後のコーヒーが出て全6品の贅沢なディナーコースが終了です。

 

 

料理の内容は定期的に変わり、今ご紹介した内容は8月末まで。また別の季節にもお伺いしてみたいと思えるような至福のコースでした。

 

地産地消にこだわった身体に優しい朝ごはん

 

翌朝も栄養満点の朝ごはんを。目覚めの一杯には「飲む点滴」とも称される自家製甘酒が提供されます。つづくのが、お豆腐やサラダなど3種類の小鉢。

 

メインのおかずは、日本屈指の漁獲量を誇る銚子港で獲れた脂がのった鯖や、糀と卯の花の卵焼きで、炊き立てのコシヒカリと一緒に運ばれてきます。

 

そしてお味噌汁か粕汁かを選択できる汁物は、嬉しいことにお代わりも可能。

 

 

地元の酒造の酒粕や、醸造のドレッシングなど、佐原の町の発酵文化を感じることのできる身体に優しい朝食です。

 

滞在を彩る宿泊者限定アクティビティで佐原の町の魅力を発見

 

 

ホテル滞在をさらに彩るのが、宿泊者限定アクティビティ。ここでしかできない記憶に残るアクティビティをご紹介します。

黄昏舟

 

佐原の町を流れる小野川を飲み物を片手にゆったり過ごす「黄昏舟」。

 

シャンパンなどのアルコールを含むドリンクや、チーズとナッツのおつまみセットがついてきます。

 

 

川面に映る夕焼け、水辺の静けさ、佐原の古い町並みを舟上から眺める贅沢なひととき。ぜひ体験していただきたい宿泊者限定のアクティビティです。

 

夕暮れ時の水郷 佐原をめぐる黄昏舟
貸切:大人 2名 26,400円
追加:大人 2,200円/名、子ども/名(2歳~小学生) 1,650円/名
 

香取神宮での特別参拝

 

もうひとつおすすめのアクティビティは、神主による解説を受けながら、由緒ある香取神宮へ正式参拝する特別プラン。

 

香取神宮は、江戸期まで伊勢神宮・鹿島神宮と並び、日本に三社のみであった神宮のひとつ。歴史の重みと神聖さを感じる中で、自分と向き合う静かな時間が持てます。

 

こちらもホテル宿泊者限定のアクティビティです。

 

香取神宮に深く触れ心を満たす特別体験
開催日:通年(日曜〜金曜)
開催時間
13:30~14:30/15:00~16:00
※祭事や予約状況により、一部の時間帯のみ受け入れ可能の場合があります。
体験料金:8,000円/1名(税別)
※中学生以下無料
 

「佐原商家町ホテル NIPPONIA」 で自分を見つめ直すご褒美旅を

 

「佐原商家町ホテル NIPPONIA」の滞在は、古き良き文化に触れ、自分を見つめ直す大人のご褒美旅として最適です。

 

文化財に泊まりながら、発酵フレンチと和食で地元を味わい、静寂と心地よいサービスに包まれる贅沢。香取神宮の特別参拝や黄昏舟など、日常とは違う時間を過ごせるアクティビティも魅力です。

 

歴史と自然に寄り添いながら、心と身体に贅沢な刺激を与える旅。佐原の街並みを散策しながら、自分だけの感性で味わう「非日常」を、ぜひ体験してみてはいかがでしょうか。

 

佐原商家町ホテル NIPPONIA
所在地:千葉県香取市佐原イ1720
TEL:0120-210-289(VMG総合受付窓口11:00~20:00)
料金:47,410円~ /名 (税サ別、2名1室利用時・朝夕付)

取材協力:佐原商家町ホテル NIPPONIA




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