こんにちは、aikoです。
誰しもが小さな頃に読んで夢見た物語「シンデレラ」。
そんな「シンデレラ」の世界観をお料理で楽しめる夢のようなコースを体験してきました。
『メズム東京、オートグラフ コレクション』(以下「メズム東京」)にて、新国立劇場とのコラボレーション企画 として開催中の「バレエ『シンデレラ』ランチ&ディナープログラム」。
その世界観とシェフこだわりのお料理の数々をご紹介します。
「メズム東京」と新国立劇場「シンデレラ」コラボレーションランチ&ディナー
(出典:新国立劇場)
東京・竹芝にあるモダンラグジュアリーホテル「メズム東京」では、現代舞台芸術のための日本唯一の国立劇場「新国立劇場」とのコラボ企画第二弾が開催されています。
2024年12月のオペラ「魔笛」をテーマにしたプログラムに続く今回のテーマは、世界中で愛され続ける夢と魔法のバレエ「シンデレラ」。
このコラボレーションプログラムは、ランチとディナーを合わせて1つの物語が完結するようなつくりになっています。
ランチプログラムでは、シンデレラの幼少期や灰かぶりの少女としての日常、苦難を経て魔法がかかるまでの導入部分がテーマ。
ディナープログラムでは、舞踏会へ赴く高揚感、運命の出会い、魔法の余韻、そしてクライマックスへと物語が展開していきます。
まるで舞台の幕が進むように、一皿一皿がシーンを切り替えるように構成されている胸が高鳴るコース料理です。
「シンデレラ」後半の物語をイメージしたディナープログラム
ディナープログラムは、シンデレラが舞踏会へと向かうシーンから始まります。
夜のとばりが降りる中で展開されるドラマティックなシーンをストーリー仕立てで表現された5品のコース。
物語を進んでいくように提供されるお料理の数々をご紹介します。
いざ舞踏会へ/Off to the Ball
ディナープログラムの最初の一皿は、舞踏会へと向かうシンデレラの様子を表現したアミューズから。
華やかな衣装に身を包んだシンデレラが、かぼちゃの馬車に乗り舞踏会へと急ぎます。
本物のカボチャを使ったチュイルを馬車の形にし、車輪は鮎のリエットをパンではさんだもの。オリーブオイルとハーブで低温調理した鮎を玉ねぎや白ワインと炒め、ペースト状にした鮎のリエットは、濃厚な味わいが特徴です。
宮殿への道はそば粉のガレットで表現。ソテーした鮎の半身と、シソやミョウガなどの香味野菜を一緒にくるくると巻いていただきます。
鮎のしっかりとした味と香味野菜やバルサミコの爽やかな味が混ざり合いこのままでも完成されたおいしさですが、添えられたきゅうりのソースをつけて味の変化も楽しめます。
運命のダンス/Dance of Destiny
舞踏会に到着したシンデレラ。その美しさに心を奪われた王子様は、珍しい果物やオレンジを手渡します。
「運命のダンス」を表現した一皿は、「オマール海老と百合根のモンブラン バニラ風味」。
パリパリの薄いタルト生地に、ソテーしたオマールエビを乗せ、上には百合根とフロマージュブランのペーストをモンブラン仕立てに絞っています。
ソースはシェリービネガーとバニラ、はちみつを合わせたもの。甘さや酸味のバランスが取れた風味豊かなソースがプリプリの海老のおいしさをより際立たせてくれます。
タルトは美しいシンデレラのドレス、深いブルーの百合根の“襷”(たすき)は王子様が実際に舞台でつけている襷をイメージ。
周りのオレンジパウダーは王子様がオレンジを手渡すアシュトン版「シンデレラ」の特徴的なシーンを表しています。
12時の鐘の音/The Stroke of Midnight
幸せな時間を過ごし、夢中になって踊っていたシンデレラ。いよいよ約束の12時の鐘が鳴りはじめます。魔法が溶ける前にと慌てて城を飛び出します。
真夜中のワンシーンを漆黒のお皿で表現し、魔法が溶ける12時少し前の時計を描いた一皿。
3皿目は、お魚料理「羽太のソテー 香草風味」です。
ふっくらとした白身の羽太のソテーを、竹炭で色づけしたじゃがいもをパスタ状にして焼き上げたパリパリの衣で包んでいます。
中にはドライトマトやエストラゴンが一緒に包まれていて、酸味がちょうどいいアクセントに。
愛の手がかり/A Clue to Love
魔法が解けたシンデレラは、華やかなドレス姿から灰をかぶったいつもの姿に戻ります。夢のような時間からいつものみすぼらしい生活が戻ってきます。
シンデレラを忘れられない王子様が、残されたガラスの靴を手がかりに、舞踏会で踊った女性を探し始めるシーンは京鴨のローストをメインとしたプレートで表現。
しっかりとした弾力のある京鴨のローストに、赤ワインをベースにした風味豊かなソースでいただきます。
そして、なんと言っても注目は、ライスペーパーでひとつひとつ丁寧に作られたガラスの靴。ぷっくりと立体的に巧妙に作られ、シェフのこのプログラムに対する思いが伝わってきました。
鴨とキノコのラグーを包んだラビオリや、いちじくのキャラメリゼが添えられています。
光に包まれて/Bathed in Light
いよいよクライマックスシーン。王子様がガラスの靴を手がかりにシンデレラを見つけ出します。
満天の星空の下、仙女の祝福を受けた二人は永遠に結ばれるのでした。
そんな感動のクライマックスシーンはプログラムの締めくくりのデザートで。
最後の一皿まで驚きと感動の連続でしたが、デザートももちろん例外ではありません。
レアチーズケーキのような見た目のスイーツは、なんと豆乳ムース。お城を表現しているのは、湯葉のチュイルという意外な材料を使っています。
カシスのビスキュイとマロングラッセ、木綿豆腐を重ねた、パティシエ渾身の「マロンのパルフェグラッセ 豆乳ムース カシスのソースと共に」。
湯葉や豆腐を使ったヘルシーなスイーツで最後までおいしくいただきました。
金箔で満天の星空をイメージしたロマンティックな一皿で、全幕が終了です。
「メズム東京」×新国立劇場「シンデレラ」、舞台とお料理で楽しむ最高のコラボレーション
デザートの後は、こだわりのコーヒーまたは紅茶と共に、季節の小菓子の紅茶のクグロフとタルト、コラボレーション限定のチョコレートをいただきました。※デザート後の小菓子は日替わりです。
舞台を見終わった後のような心温まるひととき。
今回は、ディナープログラムを体験しましたが、物語が始まり、華麗なシンデレラへと変身していくシーンを表したランチプログラムもぜひ体験したいと感じました。
そして、アシュトン版「シンデレラ」は、新国立劇場 オペラパレスにて、2025年10月17日(金)~10月26日(日)の期間で、全12回公演で行われます。
「メズム東京」でコース料理を楽しんだ後に、実際の公演を見に行くとより物語の世界に魅了されるかもしれません。
もちろん、公演を見てからお食事で舞台の余韻に浸るのもおすすめです。
提供期間:2025年10月26日(日)まで
提供時間
・ランチ11:30~15:00(L.O.14:00)
・ディナー17:00~22:00(L.O.20:30)
提供場所:16階レストラン「シェフズ・シアター」
料金
・ランチ:7,600円~
・ディナー:15,800円
※消費税・15%のサービス料込み
所在地:東京都港区海岸1-10-30
電話番号:03-5777-1111
アクセス:
・JR山手線・京浜東北線、モノレール「浜松町」駅 北口より徒歩6分
・新交通ゆりかもめ「竹芝」駅より徒歩3分
・都営大江戸線・浅草線「大門」駅 B1/B2出口より徒歩7分
取材協力: メズム東京、オートグラフ コレクション