こんにちは、KOです。
全米を代表するワインの聖地として有名なナパバレー、ワイン好きなら1度は訪れたい憧れの場所……!
そんな世界中からワイン愛好家が訪れるナパバレーの地を、爽快に走り抜ける「ナパバレー・ワイントレイン」をご存知ですか?
100年近く前に作られたアンティーク車両に乗り、ぶどう畑が広がる美しい景色と美食が堪能できる、まさに夢のような列車旅。
ワインに詳しくなくてもナパバレーの魅力が存分に愉しめる、「ナパバレー・ワイントレイン」の旅にご案内します!
目次
ナパバレー観光に外せない「ナパバレー・ワイントレイン」とは?
アメリカのカリフォルニア州にあるナパは、サンフランシスコから北へ1時間ほどの場所に位置します。
温暖で雨が少なく、ワイン造りに最適な気候。最高品質のワインを生産するエリアとして世界的に知られています。
ナパにある渓谷地帯「ナパバレー」には、現在大小400以上ものワイナリーが点在。
美しい青空と、のどかなぶどう畑が一面に広がる景色は絶景!温泉やグルメが楽しめる優雅なリゾート地としても人気を集めています。
そんな、ナパバレーで今回私が体験したのが「ナパバレー・ワイントレイン」。
ナパのダウンタウンから北のセントヘレナまでの往復60kmの道のりを、時速30kmで3時間かけてのんびりと走る観光列車です。
100年以上前に作られ活用されていた線路ですが、現在はより早く便利な高速道路が発展。そのため、観光列車であるワイントレインが1989年より運行されるようになりました。
「ナパバレー・ワイントレイン」の最大の魅力は、窓の外に広がる景色を見ながら車内で美味しいお食事がいただける贅沢な体験。
ワイントレインは毎日運行しており、ランチやディナー、アフタヌーンティーを提供するコースに加え、ワイナリー見学がセットになったものや、年に数回の季節に合わせた特別コースも開催しています。
さらにワイントレインの魅力は、それだけではありません。
現在ワイントレインでは、16両の車両と4つの機関車を所有。
1915~1917年製の車両を完全復元したアンティークの車両に、1952年製の展望車両という、鉄道ファンも唸る歴史ある車両に乗れるのです。
「ナパバレー・ワイントレイン」乗車前の楽しみ方
ツアー当日は、乗車予定時刻の1時間半ほど前にナパバレーワイントレインステーションに到着します。
まずは、ワイントレインの模型が可愛らしい受付でチェックイン。
名前を伝えて説明を聞き、乗車券を受け取ります。
私が今回参加するコースは、「Grgich Hills Estate Tasting」。
列車内でのお食事にプラスして、列車を途中下車しワイナリー見学とティスティングが楽しめる、充実の内容です。
チェックインが完了したら、乗車開始時間までは待合室にて思い思いの時間を過ごしてください。
待合室には出発までの時間を満喫できる施設が揃っています。
まずは、ギフトショップをチェック。
店内には種類豊富なワインがお出迎え!
ワイン好きの人はこの時点ですでにたまらない高揚感を感じることでしょう。
ワインの説明や商品について知りたい場合は気軽にスタッフの方へ。専門知識を持ったスペシャリストが丁寧に教えてくれますよ。
なんとワインの品揃えは400種類以上!
ナパバレー産の有名なワインはもちろんのこと、カリフォルニアで生産された貴重なワインも揃っています。
ショップ内のバーでは、店内で販売しているワインの中からおすすめの2種類を、グラスでも販売。ワイントレインに乗車前からお酒を楽しみたい方は、こちらのバーカウンターへ。
また、ワイン以外にもワイントレイン限定のグッズも豊富に取り扱っています。
帽子やトートバッグ、衣類など。ロゴ入りなので旅の記念にも良いですね。
列車乗車前には記念撮影サービスも。
撮影してもらった写真は列車を降りたときに記念に購入もできるので、興味のある方はぜひチェックしてください。
さらに、待合室にはワイントレインの巨大パネルも!
旅の記念に撮影される方が多いですよ。
このように、列車に乗車する前から気分を盛り上げてくれる仕掛けが盛り沢山!
乗車までの待ち時間もあっという間です。
出発時間が近くなると徐々に人も増えてきて、これから始まる旅への期待に胸が膨らみます。
いよいよ乗車!「ナパバレー・ワイントレイン」で至福の列車旅
チェックイン時に受け取ったチケットに書かれたアルファベット毎にアナウンスが流れますので、自分のアルファベットの番が来たら、いよいよワイントレインへ乗車開始です!
シェフが腕を振るう本格アメリカ料理に舌鼓
私が今回参加するツアーは、往路の列車内でスープまたはサラダの前菜、メインをいただき、ワイナリー見学で途中下車をした後、電車に再乗車し復路の車内でデザートをいただくコースです。
列車に乗り込んだらまず、席に案内していただき着席。
重厚感のあるこちらの車両は、1015 Pullman Dining Car。もともと1915年に北太平洋鉄道用に製造された車両をリノべートしています。
各テーブル毎にガラス張りの開放的な仕切りがあり、プライベートな空間での旅が楽しめるのが特徴です。
アンティーク調の車内は、高級感の中にも木の温もりが感じられる堅苦しすぎない内装で、なんとも心地の良い雰囲気。
机の上には、本日のお食事メニューとワインリストが用意されています。アレルギーや苦手食材がある場合は、予約の時点で伝えれば対応も可能です。
お食事は、プリフィクスの前菜、メイン、デザートのコース。前菜、メイン、デザートは、1名毎にそれぞれ選択できます。
前菜を待っている間に、コースについているウェルカムドリンクにて乾杯。
列車内でいただくお食事は、全て車内の厨房(キッチンカー)にて調理されます。カリフォルニアの新鮮な食材とシェフの技が融合した、本格的なカリフォルニアスタイルのお料理。
優雅な時間が流れる車内は、まさに動く高級レストランのよう。
まずは、前菜の本日のスープとビーツのサラダ。
乾杯酒と前菜をいただいていると、ゆっくりと静かに電車が動きはじめました。
電車に揺られながら、このまま別世界に誘われそうな不思議な感覚に。
いよいよ非日常の体験の始まりです。
忙しい日常から抜け出し、車窓に目を向けゆったりと楽しんでいると、自然と会話も弾んできます。
そうこうしているうちに、メインのお食事がサーブされました。
メインは、ビーフテンダーロインとチキンのグリルをチョイス。柔らかいお肉に口当たりの良いソースが絡む絶品のお肉料理は、ビーフもチキンも日本人の口にも合う丁寧な味付けです。
また、お肉料理以外にもお魚料理やニョッキなど、お肉やお魚が苦手な人向けのメイン料理も用意されているのでご安心を。
ワインを片手に車窓に広がる爽やかなぶどう畑を堪能
絶品のお食事と車窓に広がる絶景に、心が満たされていくのを感じます。
のどかなワイン畑を横目にナパ産のワインとお料理をいただいていると、まるでワイン畑の真ん中のプライベートレストランに来たような気分。
今までに経験したことがないような清涼感に包まれます。
お食事が済んだら、広い車内の探検も。
グルメ車両とは別の、窓ガラスのない車両からは風を感じながら開放感抜群の列車旅が楽しめます。
カリフォルニアらしい町並みや、どのかな景色に癒されながら。
横を走る車に抜かされながらも、のんびりゆっくりと進むワイントレイン。私が今いる空間には、スペシャルで特別な時間が流れていることを実感します。
そして、景色を存分に楽しみたい人におすすめなのがこちらの2階建ての展望車両。
天井近くまで続く大きなドーム型の窓が特徴のビンテージダイニングカーで、通常のグルメ車両よりもより上質なお食事タイムが過ごせる車両です。
車両1階部分にキッチンを設えており、特別な日のお祝いや、より非日常空間を味わいたい人に人気。
通常の席よりも数が少ないので、希望する場合は早めの予約がおすすめです!