こんにちは、Mugiです。
山形県にある『SHONAI HOTEL SUIDEN TERRASSE』(以下「スイデンテラス」)。まるで田んぼに浮かんでいるかのような印象的な外観は、SNSなどで見かけたことがある人も多いでしょう。
初めて写真をみた時からずっと泊まってみたいと思っていたこの絶景ホテルに、念願叶い先日の庄内地方の取材で宿泊することができました!
木のぬくもりを生かしたシンプルで居心地のよいホテルで、読書やサウナを楽しみながら、心も体も田園風景に溶け込んでいく穏やかな時間を過ごしてきたのでご紹介します。
目次
田園に浮かぶ絶景ホテル「スイデンテラス」
スイデンテラスがあるのは、山形県鶴岡市。
出羽三山をはじめとする雄大な山々の麓に、美しい田園風景が見渡す限り続いていく、広大な庄内平野に位置します。
山と海と川によって育まれた肥沃な大地は、日本有数の穀倉地帯。
その庄内を代表するランドスケープである水田に、まるで浮かんでいるかのように溶け込むホテルが「スイデンテラス」です。
フォトジェニックな「スイデンテラス」は建築家 坂 茂氏による設計
この一目見た瞬間に心奪われる「スイデンテラス」の設計は、建築家の坂 茂氏によるもの。
木を基調にした2階建てのシンプルでおしゃれな空間は、どこに身を置いても田んぼの気配を感じられるようデザインされています。
柱のない広々としたロビーは開放的で、大きな窓の向こうには緑の水田と青い山と空が広がります。
木とガラスが印象的な建物は内と外との境界があいまいで、ここにいるとまるで雄大な風景に溶け込んでいくかのような心地に。
風のない日は、建物が田んぼの水面に鏡のように反射して、さながらウユニ塩湖のような光景が見られるんですよ。
フロントのある共用棟は渡り廊下で宿泊棟に繋がっています。
チェックインを済ませたら、早速お部屋へ向かいましょう。
館内を歩いていると、どこを向いてもフォトジェニックで、ついつい足を止めて写真を撮りたくなってしまいます。
木の温もりあふれる「スイデンテラス」の客室
3つの客室棟には、シングルからファミリーまで、様々なシーンに合わせて利用できる多彩な客室が揃っています。
一番人気は田園ビュー テラス付ダブルルーム
中でも人気なのが、田園風景を一望できるテラスが付いた田園ビューのお部屋。いくつか種類がありますが、テラス付きダブルルームを特別に見せていただきました。
大きな窓からは、庄内平野の四季折々の風景が見渡せます。今の時期は青空の下で青い稲がまるで波のように揺れ、とても爽やか。
朝目覚めて、窓の外にこんな景色が広がっていたら、とても幸せな気持ちで1日がはじめられそうです。ベッドの中から、じっと眺めていたくなる風景。
冬には雪景色の中、白鳥が訪れることもあるのだそう。
テラス付ダブルルーム
今回泊ったのは、「テラス付ダブルルーム」です。
内向きの中庭に面したお部屋など、眺望確約のないルームカテゴリーですが、私の泊まったお部屋からは水の張られた田んぼを見ることができました。
シンプルでありながら木の温もりを感じられる、寛ぎの客室。
ティーセットやクローゼット、冷蔵庫などはTVまわりの棚にしまわれているため、とてもすっきりとして見えます。
TVの横には、壁に埋め込まれたように備え付けられたソファーが。
座るとすっぽりと包まれるような感覚になり、居心地がいいんですよ。
ベッドの横のタブレットでは、ホテルの説明を読んだり、フロントへ連絡したりすることもできます。
このヘッドボードに使われているコロンと丸い筒は「紙管」。
坂氏の代表的なアイコンで、ソファーやパーテーションなど「スイデンテラス」の至る所に使われています。
バスルームのある壁面は、レンガ調のタイルに。
どこを見てもフォトジェニックな室内で、写真を撮る手がとまりません。
アメニティは、歯ブラシにレザー、綿棒。シャンプー類はボトルタイプで置かれています。
スキンケアまでついているところが、女性には嬉しいポイント。
レストラン以外は、この館内着を着て歩くことができます。
ゆったりとしたテラスには椅子が備えられており、滞在中は何かにつけてここで時を過ごしていました。近くに高い建物がないため、空がとても広く見えます。
テラスでお茶を飲みながら、昇る朝日を眺めた夜明けの時間は格別でした。
空が水面に反射して、あたり一面朝焼けの色に。
なお、テラスが眺望のない中庭側に面していたり、そもそもお部屋にテラスがついていない場合でも、共用棟のテラスから同じような景色を楽しむことができます。
清々しい気持ちで1日を始められるので、宿泊した際はぜひ早朝の茜色の世界も楽しんでみてください。
さて、一休みしたらホテルの中を散策しにいきましょう。
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