こんにちは、KOです。
関東屈指の温泉地として知られる箱根。周辺には観光スポットも多く、幅広い年代に人気の温泉地として知られています。また、近年では客室露天風呂を備える高級旅館も急増しているエリア。
そんな箱根の強羅温泉にある、現代の高級旅館のパイオニア的存在として君臨する『強羅花壇(ごうらかだん)』。
きっと温泉旅館好きの人なら1度は耳にした事がある旅館ではないでしょうか?
その人気は、日本国内に留まらず、世界各国からも高い評価を得ています。
創業昭和27年の老舗旅館が時代を超えて尚、日本の代表旅館として君臨し続ける魅力に迫ります。
目次
玄関アプローチから始まる『強羅花壇』のおもてなし
『強羅花壇』は、箱根の山間部にある強羅駅より徒歩3分程の場所に位置します。箱根の玄関口箱根湯本駅からも、箱根登山鉄道に乗り約40分程。強羅駅に到着後、旅館へ連絡をすると迎えに来てもらえます。
箱根の中でも「強羅温泉」は豊富な泉質を有することでも知られています。『強羅花壇』では、強羅温泉の5種類の泉質のうちの3本が楽しめ、うち2本は自家源泉。
大浴場には、露天風呂、内風呂、サウナが備え付けられており、男女入れ替え制で利用できます。
静寂に包まれるエントランス
登山鉄道の強羅駅から徒歩圏内に位置するお宿ですが、旅館の門をくぐると空気は一変。エントランスまで続く道を歩きながら、これから迎えてくれるお宿への期待が一気に膨らみます。
まずは、ロビーでチェックイン。
箱根の豊かな自然に出迎えられほっと一息。これが『強羅花壇』流のおもてなし。
思わず「素敵……」と、心の声がもれてしまいます。
息を呑む美しさ! 有名な「瓦の廊下」とは
『強羅花壇』の象徴でもあり、日本の伝統建築の素晴らしさを体現した美しい廊下。様々な雑誌やメディアでも紹介されているので、見覚えのある人も多いのではないでしょうか。
ロビーの奥から正面の月見台へと続くこの廊下は、なんと120mもあるのだそう。
瓦を使用して作られた床が、外からの太陽の光を浴びてきらきらと反射する様子は、まさに“絵画のような景色”。隅々まで行き届いた手入れがされているのを感じます。
日中は、開かれた大きな窓から自然の風を存分に感じた明るい廊下、夜はライトアップされた竹林をバックにしっとりとしたムーディーな雰囲気が漂います。
『強羅花壇』の贅を極めた寛ぎの客室
『強羅花壇』は、「別邸」、「離れ」、「貴賓室」、「露天風呂付和室」、「スタンダード和室」と客室タイプも豊富です。
純和風タイプから畳にベッドがある和モダンスタイル、ジャグジーやスチームサウナが備え付けられたお部屋など、好みや予算に合わせてお部屋を選択できるのも嬉しいポイント。
箱根の自然を愛でる「バルコニー付貴賓室」
今回私が宿泊したのは、「バルコニー付貴賓室」。
旅館の最上階5階の角部屋に位置しており、広いバルコニーが特徴のお部屋です。
「バルコニー付貴賓室」は、本間12.5畳 +次の間6畳 +広縁3畳。広く取られた床の間など、日本の伝統的な建築様式が保たれたゆったりとした純和風タイプです。
お部屋の特徴でもある広々としたバルコニーからは、強羅の山々の絶景を独り占め。
客室から直接バルコニーへとアクセスできます。
大きなソファでは、箱根の風を感じながらお昼寝も良いですね。
また、一緒に旅に出たお友達や家族、恋人と「ただ時間を共有する」のも温泉旅館の楽しみ方の1つです。
寒い時期はテラスではなく、客室内の広縁で。外からの太陽の光をたっぷり浴びてのんびりと景色を楽しみましょう。
これぞ高級旅館の醍醐味! 客室露天風呂
「バルコニー付貴賓室」には、大きな展望檜風呂があります。窓を開けて入浴すると……テラスから眺める景色と同じ眺望が楽しめます。
自然の匂いを感じながら誰にも邪魔をされない至福の時間、これぞ高級旅館の醍醐味ですね。
『強羅花壇』は、創業当時から何度も改装を行い、現在では多くの客室に客室専用の「露天風呂」が備え付けられています。
温泉文化に慣れていない海外の方にとって、日本文化を自分の客室で堪能できるのは最高の贅沢でしょう。さらに、木の温もりが感じられる洗面台でも日本の古き良き時代を思い出させてくれます。
自慢の懐石料理で日本文化に触れる『強羅花壇』
お料理に定評のある『強羅花壇』は、宿泊だけでなく「日帰り」での利用もできます。
昭和初期に建てられた由緒ある洋館「旧閑院宮別邸」にて季節の懐石料理と入浴が楽しめるプランも。もちろん「懐石料理」だけでのランチやディナーでの予約も可能です。
お待ちかねの夕食! 本格懐石料理に舌鼓
『強羅花壇』での夕食は、季節毎に旬の食材をふんだんに使った月替わりの「本格懐石料理」。
「舌だけでなく目でも存分に楽しめるお料理」は、日本だからこそ出会えるお食事。
器や色合い、全てが細かく計算された美しさがあり、日本の伝統的な懐石料理を提供する旅館としてのプライドを感じます。
八寸から始まり、椀、新鮮なお造り、焼き物……〆のご飯まで、作り手の丁寧な気持ちが伝わるお料理に、一品一品を余す事なく、味わいたくなりました。
朝食は、和食・洋食お好きな方をどうぞ!
『強羅花壇』での朝食は、和食か洋食が選択可能です。私は、和食をいただきました。
炊き立てのふわふわご飯に、小鉢、みそ汁、そして西京焼きのお魚……日頃の慌ただしい朝の時間とは全く別世界に来たような、そんな優しい時間が私の心を癒してくれます。
夕食も朝食も基本的には、お部屋食ですが人数が多い場合や、希望がある場合は個室の椅子・テーブルの食事処でお食事の対応も可能です。足の不自由な方や、朝はチェックアウトまで布団でゆっくりしたい人などにおすすめです。