こんにちは、LOVETABI編集部です。
みなさんは、海外のお祭りに参加したことはありますか?
お祭りは開催期間が限られているため、なかなかそれに合わせて旅行を計画することは難しいですが、その分通常の旅行や観光では見ることのできない光景や体験が待っています。
日程をやりくりしてでも、ぜひ行ってみる価値あり!
この記事では海外の、一度行ったら忘れられないような美しいお祭りををご紹介します。
目次
空一面に広がるランタンが幻想的な「コムローイ祭り」(タイ)
(出典:タイ国政府観光庁)
タイの「コムローイ祭り」は、天にいるとされている仏陀様への感謝と敬意を表しコムローイ(ランタン)を飛ばすお祭りです。
タイの各地で開催されますが、イベント会場によっても規模は異なります。
なかでも盛大なことで有名なのがチェンマイで開催されるお祭り。近年では世界的にも有名なお祭りになり、日本からも旅行会社のツアーが組まれる程の規模に。
会場にはいろいろな屋台や出店も並んでいるため、暗くなるまではタイグルメを楽しんで過ごしましょう。
数えきれないランタンが暗闇の夜空に向かって上がっていく光景は絶景。
まさに、ディズニー映画「塔の上のラプンツェル」の世界に入り込んだような感覚です♡
大切な人と一緒に参加すれば、きっと忘れられない夜になるはず!
街中がカラフルなランタンに包まれる「ホイアンランタン祭り」(ベトナム)
ベトナム中部に位置するホイアンで、毎月満月の夜に開催されている「ランタン祭り」を知っていますか?
川に面した旧市街地に、昔ながらの建築様式が残るホイアン。ノスタルジックな町並みが美しいことから世界遺産に登録されています。
ぜひ時間に余裕を持ってホイアンの町に訪れ、風情ある旧市街を散策しショッピングやお食事などを楽しみながら、ランタンが灯る夕刻まで待ちましょう。
お祭りが開催される時間になると、町中の電気は全て消されランタンの灯りだけがホイアンを包みます。
色鮮やかなランタンが所狭しと並ぶ様子は、とても幻想的……!
元々はベトナムの方々の先祖を敬うための神聖な行事でしたが、今はではその美しい風景を見ようと毎月多くの観光客が世界中から集まるようになりました。
ランタン祭りの日には現地の人達のゲーム大会や音楽演奏などもあり、ホイアンの町はいつも以上に賑やかです。
ホイアンに行ったら、せっかくなのでボートに乗って名物の灯籠流しをするのもおすすめ。
ランタンの明かりが反射しきらめく川面に、沢山の灯篭が浮かぶ光景はとても幻想的です。
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色鮮やかなバルーンが空を舞う「アルバカーキ国際気球フェスティバル」(アメリカ)
(出典:GoUSA)
アメリカ南部のニューメキシコ州最大の都市、アルバカーキ市で開催される「アルバカーキ国際バルーンフィエスタ」。
カラフルで大小さまざまな形のバルーンが空に舞い上がる、ポップでアメリカらしいお祭りです。
毎年10月の9日間にわたって開催され、色鮮やかなバルーンが空を埋め尽くすダイナミックな光景を一目見ようと多くの観客が訪れます。
日本よりも気球を間近で見学できるので、迫力あるダイナミックな姿が楽しめますよ。
(出典:GoUSA)
アルバカーキ国際バルーンフィエスタの最大の特徴は、その種類や数の多さ。
一般的な丸い形だけでなく、世界中からさまざまな種類の気球が集まり、なんとその数700個以上。気球のお祭りとしては世界最大規模を誇ります。
開催期間のうちの「スペシャル・シェイプ・ロデオ」と呼ばれる2日間は、動物やキャラクターなど珍しい形の気球が多く上がり、観客たちも大盛り上がり。
また、日が沈んだ後は気球をバーナーでライトアップさせるナイトグローというイベントも開催され、昼間とは一味違った幻想的な風景が楽しめます。
フェスティバル期間中はコンサートや花火などのイベントも開催される他、気球の体験乗船なども可能。
早朝から夜遅くまで年齢を問わず楽しめるお祭りです。
場所:アメリカ ニューメキシコ州 アルバカーキ
日時:毎年10月第一土曜日から第二日曜日(9日間)
世界が注目する風変わりなお祭り 「バーニングマン」(アメリカ)
(出典:burning man project)
アメリカのネバタ州で毎年開催されている「バーニングマンフェスティバル」。
「コミュニティー、芸術、自己表現、自立を重んじる架空都市」というコンセプトを掲げ、砂漠に集まった人により「ブラックロックシティ」という架空都市のコミュニティーを1週間に渡り作り上げるという、少し風変わりなお祭りです。
近年テレビ番組やメディアでも取り上げられ、日本でも知られるようになりました。
基本的には、音楽とアートの祭典ですが、「NO SPECTATOR(傍観者であるな)」という合言葉の元、参加者が好きなことをして自己表現を行います。
イベント会場は、外部から遮断された広大な砂漠の真ん中。
参加者は1週間もの間生活インフラの無い空間で共同生活を行い、携帯電話はもちろん電気や水道はも使用できません。
参加者が持ち込んだモノだけを利用して、来場者同士で交流を図り、助け合って生活をします。
(出典:burning man project)
基本的には何をするのも自由ですが、貨幣の使用は禁止され、物々交換等の見返りを求める行為も非推奨。自由の国であるアメリカらしいお祭りで、現代世界からは離れた理想郷での生活を楽しみます。
毎年アメリカのみならず世界各国から約7万人もの参加者が集まる、世界最大級の音楽•アートフェスティバルです。
ディズニー映画の舞台となった 「死者の日」(メキシコ)
(出典:Gobierno de México)
ディズニー映画「リメンバー・ミー」の舞台となったのが、メキシコの最も重要な風習の一つ「死者の日」。
毎年11月1、2日の2日間に行われ、亡くなった人の魂が帰ってくる日として、各家庭に祭壇が設けられたり、先祖の墓を色鮮やかに飾り付けます。
日本で言うところのお盆にあたり、メキシコ版ハロウィンと呼ばれることも。
メキシコ内の至る所で行われますが、とくに伝統的な死者の日が現在でも行われている場所はミチョアカンとオアハカです。
「死者の日」という名前を聞くとおどろおどろしい印象を受けますが、街はカラフルなガイコツで彩られ明るい雰囲気。
当日になると、死者を迎るための沢山のろうそくとマリーゴールドで街中が溢れかえります。
メキシコシティやオアハカなどの大きな都市ではパレードも行われ、伝統的な衣装やスカルメイクをした人々で大賑わい!
一晩じゅう花火や音楽を鳴らし、死者とひと時楽しい時間を過ごします。
「死とは生の延長であり、その一部である」と考えられているメキシコでは、死を受け入れ生を存分に楽しむという死生観なのだそう。
日本とはまた違った価値観に触れられるのも、海外旅行の醍醐味。ぜひ敬意を払いながら異文化を体験してみてください。
場所:メキシコ各地(伝統的な死者の日で有名なのはミチョアカン、オアハカ)
日時:毎年11月1、2日(前夜祭は10月31日)
▽LOVETABIライターの体験記事はこちら
アンデス最大の太陽の祭り「インティ・ライミ」(ペルー)
(出典:ペルー政府観光庁)
マチュピチュの玄関口であるペルーのクスコにて行われる、アンデス最大の太陽の祭り「インティ・ライミ」。
14世紀ごろのインカ帝国時代に始まりましたが、帝国滅亡後に禁止され、400年後の1944年に復活しました。
毎年6月24日に、アプ・インティ(太陽神)に敬意を表し、収穫への感謝と豊作を願い開催。
現在では、リオのカーニバル、オルーロのカーニバルと並び、南米3大祭りの1つに数えられるまでの規模に。
(出典:ペルー政府観光庁)
古の時代は15日間も続いたそうですが、現代では当時の衣装を再現した人々による歌や踊りによる、約7時間のセレモニーとなっています。
祭り当日は太陽の神殿、アルマス広場などを列をなして移動しながら、サクサイワマン遺跡のリャマの心臓を太陽神に捧げる儀式でフィナーレへ!
前日から現地の人がさまざまな伝統衣装を着て祭りの開催を盛り上げるので、ぜひ前乗りして行ってみてください。
中世の仮面舞踏会にタイムスリップ「ヴェネツィアのカーニバル」(イタリア)
(出典:Carnevale di Venezia)
世界三大カーニバルといわれるお祭りの中でも、とりわけ優雅で煌びやかな雰囲気なのが「ベネチアのカーニバル」でしょう。
その起こりは12世紀に遡り、抗争に勝利したベネチアの人々が勝利に酔いしれ、広場で踊り始めたことがきっかけと言われています。
階級差による制限のあった当時、仮面をつけることで素性を隠し、身分に関係なく一緒になってカーニバルを満喫しました。
(出典:Carnevale di Venezia)
中世の貴族の格好をしたり、ベネチアンマスクをつけたりとさまざまな仮装をした人がベネチアの街を練り歩くこのお祭りの期間は、いつも以上に美しく、中世にタイムスリップしたかのような幻想的なベネチアを楽しめます。
毎年1月後半から3月初旬のうちの2週間ほど開催され、中でも一番盛り上がるのは最後の週末から最終日。
誰もが自由に参加できるのベネチアのカーニバルの魅力の一つ。
せっかくなので趣向を凝らしたマスクと衣装で着飾り、中世貴族になりきってみてはいかがでしょう?
美しい花々と迫力満点の山車が見どころの「ニースのカーニバル」(フランス)
南フランスに春を告げるお祭り「ニースカーニバル」。
約130年以上に渡る歴史を持つ、ヨーロッパの中でもとても伝統的なお祭りの1つです。
最大の見どころが、「花合戦パレード」と「カーニバルパレード」。
花合戦パレードでは、バラやミモザなど4,000本以上の花々で飾られた山車が連なり、華やかな女性たちが山車の上から観客に花々を投げかけます。
もちろん、観客は花を受け取り自由に持ち帰ってOK♡
カーニバルパレードでは、 巨大な山車や人形、そしてカラフルな衣装で身を包んだ人々が仮装行列を作ります。
毎年異なる王様をテーマにしており、テーマに沿った迫力満点の巨大な山車は必見!
会場には紙吹雪やスプレーが舞い、夜はイルミネーションパレードも行われ、クライマックスには夜の海から盛大に打ち上げ花火が上がります!
人気リゾートのニースらしい華やかな美しさに、思わずうっとりしてしまうことでしょう。
毎年約100万人以上の観客が集まるフランスでも最も大きなお祭りですが、カーニバルのチケットを購入すれば、会場に設置されたスタンド席でゆっくりと見学が可能です。
~ニースのおすすめスポットはこちら~
夜通し踊り続ける世界最高峰のサンバの祭典「リオのカーニバル」(ブラジル)
(出典:riocarnaval.org)
世界最高峰のサンバの祭典として知られるブラジルの「リオのカーニバル」は、とにかく派手で熱狂的!
毎年100万人近い観光客が訪れる、世界を代表するお祭りの1つです。
元々カーニバルは謝肉祭というキリスト教の儀式でしたが、ブラジル文化を代表する音楽とダンス文化が生み出したサンバが組み合わされ、このようにユニークなものになったそう。
(出典:riocarnaval.org)
カーニバル期間中は街中が熱気に包まれ、あちこちでストリートパフォーマンスやパレードが開催。人々は夜通し踊り続けます。
参加者たちのチーム別コンテストも行われ、参加者たちはこのコンテストのために1年かけて準備をしててくるという熱の入れよう。
日本からは距離があり少しアクセスしづらい場所ですが、熱狂的なパフォーマンスに釘付けになること間違いなし、ぜひ訪れてみてください!
世界で最もカラフルでパワフルな「ホーリー祭り」(インド)
(出典:Holi Festival)
世界で最もカラフルなお祭りと言われているインドの「ホーリー祭り」。
元々は豊作祈願を祝い、神に祈りを捧げるヒンドゥー教の行事でしたが、現代ではカラフルな粉やインクをかけ合って春を祝うお祭りとして親しまれるようになりました。
当日になると街では鮮やかな色粉が売られ、人々は見知らぬ人にも誰かれ構わず粉を塗りつけ、「ハッピーホーリー」という言葉と共に、抱き合ったり、音楽に合わせて踊ったり…。
街中が色鮮やかな世界に包まれるとってもハッピーなイベントに、世界中から多くの旅人が集まります。
(出典:Holi Festival)
現在は日本も含めいろいろな国で、このようなカラーパウダーを使用したイベントが増えていますが、本場のホーリー祭はインド人にとって深い意味のあるイベントで、普段カーストで縛れられている身分制から解き放たれるという意味合いもあるそう。
写真で見たらとてもカラフルで楽しそうなお祭りですが、現地で参加をするには注意も必要です。
この日は、どんな状況のどんな人にも容赦なく色粉やペンキがかけられてしまうので、汚れても良い服装過ごしましょう。
また、ホーリー祭が行われる期間は、バスやタクシー、お店などほとんどが休業となり、基本的に観光などはできません。
一生に一度の体験が一生の思い出に…
一生に一度は行きたい世界の美しいお祭りをご紹介しましたが、いかがでしたか?
日本のお祭りにも伝統や歴史があるように、世界のお祭りにもそれぞれの国ならではの歴史があります。
その土地ならではの国の文化や魅力に触れる事ができる世界のお祭り、参加できたらきっと一生の思い出に残る体験になることでしょう!